後継者

後継者のメッセージが社員に伝わっていないと感じるとき気をつけたい3つの事

親の会社を継ぐ後継者として、社員に会社の方向性を伝えたい。
あるいは、これから何をどうしていくかを社員に伝えたい。
そういうシーンは多くあると思います。

しかし、実際のところ、どんなに長い会議をしたところで後継者の思いは伝わらない。
そんな実感を感じておられるのではないでしょうか?
そんな時に気をつけたいことをまとめてみます。

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人に何かを伝えるとき、私たちはもれなく伝えようとします。
そう考えるに至ったバックグラウンドをはじめとして、
何を思い、何をやり、どこを目指すか…
そんな事を例えば、方針発表会などで時間をかけて社員に伝えようと努力をしているのではないかと思います。

しかし、後継者の思惑とは裏腹に、なんとも自分の思いが伝わらない。
あれだけ説明したので、まったく理解されていない。
そんな風に感じることがあるのではないでしょうか。

その理由はシンプルです。
情報が多すぎて、社員は一時的には理解できたとしても、記憶に残らないのです。

たとえば、A4 1ページの文書を全部読み上げたとしましょう。
その内容について、翌日、あるいは翌週、さらには翌月に、いったいどれだけ覚えているでしょう。
たぶんほとんど覚えていないと思います。
しかし、後継者は覚えられないけど、覚えてほしいというおもいで、長々と説明します。
するとまた情報過多で相手には伝わらない。
こんな不毛なサイクルをぐるぐる回っているのではないでしょうか。

このような時に大事なのは、情報の断捨離です。
次の三つのことを意識してみてはいかがでしょうか。

①本当に大事な部分を強調する

すべてを話しても、すべてを記憶できないならばいっそのこと、これだけは忘れてほしくない、という事だけを強調します。
たしかに、あれも大事、これも大事、という事はあるかとは思いますが、無理やり優先順位を決めて、まずはここだけは押さえてもらう、という事を意識します。
勿論全体像を説明する機会は必要ですが、それはほどほどにして、大事なところだけを強調して話す機会を作りましょう。

②短く話す工夫をする

長々と話をすると、聞く側はだんだんと飽きてきます。たとえば…
「今の世の中は予測可能と言われているので、今までと同じやり方ではうまくいかない時代になってきた。そんな中で、どんどん新しいことにチャレンジするとミスやエラーは当然起こりがち。そんな時、誰かを責めるわけでもなく、失敗した人はチャレンジしている人と考えたい」なんて言う話があったとします。端的に言えば、「前向きな失敗を拍手で迎えよう」となるかと思います。背景説明をする機会は必要かもしれませんが、とにかく端的に強調しましょう。

③繰り返し伝える工夫をする

②で短く伝えたら、これを繰り返し伝えることが大事です。ここにたとえば、前向きな失敗を推奨するなら、「めげずにてへぺろの精神で」なんて言っておくと、もう「てへぺろ」が合言葉になります。
てへぺろという言葉を社内で使うたび、当初の話が連想できるのでお勧めです。キャッチフレーズではないですが、そういった社内の共通言語を持つのはお勧めです。

 

社内で何かを「伝える」というのは、実は社員の意識に「刷り込む」という事と同義になろうかと思います。
そのためには、単に説明するとかいう次元では少し足りないんですね。
ちょっとした工夫をしてみると、新しい展開が見えてくるのではないでしょうか。

 

 

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