ある日突然、何かが変わってこれまでの悩みが霧散しました!
そういう話、たまに耳にします。
たまに耳にするけど、直接そんな人に会ったことがない。
まさに、都市伝説のような話ですが、それって実際にある事でしょうか?
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朝目を覚ますと、すべてが変わっていた。
今まで、悩みしかない日々だったのに、ある日突然世界が変わった。
こんなフィクションは、よく見かけます。
多くの人が望むものだけに、そういった物語は人気があるのでしょう。
しかし、実際にはそこまでうまい話はそうそう無いと思っています。
たしかに、一時的に物事が一気に前進することはあります。
それはあくまできっかけに過ぎません。
キッカケを逃してしまうと、結局元の木阿弥。
理想の未来を夢想しているだけでは、おそらく理想の未来はつかむことができません。
たとえば、「親の会社を継ぎたくない」という人はけっこういます。
こういう人にもいろんな人がいます。
ただ継ぎたくない、と悶々とする人。
継ぎたくないからと、断る理由をネットで探す人。
継ぎたくない想いを親にぶちまけて炎上する人。
「継いで当然」と思っている親がいて、「継ぐのは嫌だ」という子がいるとすれば、意見の対立は免れません。
対立するのはうんざりする話なのですが、そこをきちんと解決しないと前には進めないでしょう。
結果として、不本意ながらも継ぐことになってしまった・・・となるのがオチです。
ただ継ぎたくない、と悶々としている人がたどる道です。
継ぎたくないからと言い訳をネットで探すのは、それよりかは少し行動的だと思います。
しかしそれは恐らく、自分も親も、傷つかずに済む方法を探しているのでしょう。
あるいは、親を説得しきる「うまい理由」を探しているのかもしれません。
これも残念ながら、上手くはいかないと思います。
なぜなら、子に会社を継がせたいという親の想いは「理」ではないからです。
誰もが満足する理由など、存在するはずもありません。
いかに論理的に親を説得したところで、遺恨が残る事がほとんどじゃないでしょうか。
正面切って対立すると、確かにその時はキツイ状況に陥るでしょう。
それでもそれは一時的なことで終わる可能性もある。
一方で、自分の意志を通して継がずに済んだけど、罪悪感を抱えてしまうかもしれません。
つまり、どんな方法をとっても、何かしらの後ろめたさは残るものです。
最後は、そのうしろめたさをもってなお、どう進みたいか?という自分の意志が大事になります。
本来的には、それを実現する方法を探すより、自分の意志はどこにあるかを明確にするほうがよほど大事なのです。
継ぎたくないけど、衝突するのは嫌。
衝突するのは嫌だけど、継ぐのだけは絶対いや。
こう書くと「駄々っ子か!?」と言いたくなってしまいますが、知らず知らずのうちに駄々っ子になってる人はけっこう多いものです。
私は、なんとなく流されて親の会社を継ぎました。
継いだ後が大変で、思った以上に苦しみました。
初めのうちは、「その場その場のシチュエーションで最善を尽くせばいいさ」とタカをくくってましたが、ある問題に常に悩まされました。
それは、結局、自分の明確な意志をもとうとしなかったことに原因があったようです。
衝突という気分の悪い状況を常に避けて、安全(そうに見える)道を歩んできた。
結果、いつまでたっても、悶々とした「何かが足りない」という感覚に追いかけられていました。
毎日床に就き、訪れる次の朝がまったく違う世界であることを日々祈っていました。
しかし、何年たっても、そんな世界はやってきません。
継ぎたくない、と言いつつ何もしない人は、継がざるを得なくなる。
なぜなら、決めて動いていないから。
継がない理由を探している人もやはり、継がざるを得なくなる。
なぜなら、いいとこどりをしようとしているから。
そしてそういう状態で継ぐと結構大変です。
どこかでハラを決めないと、上手くいかないもののようです。
そこに一歩足を踏み入れることになったとしたら、自分の責任でやり切る、という考えをもつ。
その決心ができず、大変そうなことから逃げ回れば逃げ回るほど、延々と苦しい状態が続きます。
経験者が言うので、間違いないと思います(苦笑)
逆に、その覚悟ができたとき、苦しみは苦しみでなくなります。
朝起きたら世界が変わっている・・・というより、自分が変われば世界が変わるという不思議な感覚です。
そういう意味では、ある日突然物事は変化します。
しかし、その変化はどこかからやってくる変化というより、自分でつかみ取る性質のもののような気がします。
けっきょく、私たちは世界を自分で作っています。
朝起きて違う現実があるとするなら、現実が変化したのではなく、現実を見る目が変わったということではないでしょうか。
後継者という立場がツラいとすれば、後継者という事実を見る目を変える必要があるのかもしれません。
↓よかったら、セミナーなどの機会にあいに来てくださいね
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