親の会社を継ぐ後継者って、会社の人事を全部自分好みにしようとしがちじゃないですか?
ちょっと扱いにくい人や邪魔な人を脇へやって、扱いやすい人を登用する。
けど、そうしたところでだいたい上手くいきません。
こんな事例をよく聞きます。
やっと問題社員が辞めたので、これから会社はガッツリ前に進める!と思ったと。
しかし、問題社員が辞めたところで、実は別の社員が問題を起こし始めたりする。
これって、会社あるあるです。
基本的に、いいとこどりはできないようになっているようなのです。
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光あるところには、必ず影ができます。
組織の中にも、強く輝く人がいれば、影となってよどんだ空気をまとう人も出てきます。
本来これらは、良し悪しで判断すべきものではない、と私は考えています。
良し悪しというのは観察者の主観です。
自然界においては、どちらもアリなんだと思います。
そしてそれは、どちらか一方で埋め尽くすことは出来ないのではないのでしょうか。
組織の影の部分は、誰かが引き受けないといけない。
じゃあ、どうすればいいのでしょうか。
私はその影の部分も含めて受け入れられるような器を作っていくことが大事だと思います。
たとえば、皆で決めて、やろう!と決まったことに対して、あとから批判する人がいたとします。
それは勢いをそぐものなので、一般的には排除したくなります。
けどその人をチームから外しても、別の人が同じ役割を務めることがよくあります。
しかし、全体の団結感がしっかりしていれば、そういった意見も様々な形で吸収することも可能。
そして都度都度の問題提起にどう対処していくかで、チームの能力や団結感は磨かれて行きます。
組織にとって、「なにもないこと」を目指しても、だいたい上手くいきません。
「なにかある」前提で、状況を把握し、何かあった時はそれが何のシグナルかを考えてみる癖をつけておくと、今後迷いも少なくなるのではないでしょうか。
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