後継者

後継者に必要なもの、それはモチベーションではなく〇〇です。

先日、本屋さんでぼーっと書棚を見ていると、
「モチベーションを上げる方法」
「やる気を上げるためには」
なんていう言葉が含まれたタイトルの書籍を多く見かけました。

モチベーションを上げ、やる気を上げる。
一見とても大事なことのように思えますが、それは本当でしょうか?


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親の会社を継ぐ技術

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なんとなく、世の常識として、仕事に当たるに際してやる気が大事なムードがあります。
そりゃ、何かをやるとき、やる気にあふれているに越したことはありません。
とはいえ、日々後継者の眼前には様々な問題が起こります。
その問題に直面するにつけ、はぁ、とため息をついた瞬間、そのやる気は、どこかに消えていきませんか?

では、なぜやる気、モチベーションが重要なのでしょうか。
それは、そういった心の持ちようがあるからこそ、前に向かって進める原動力になる、という事でしょう。

実は、私にはこんな経験があります。
やる気満々で出勤し、机の前に座る。
そこで、一瞬体が止まります。
「で、何から始めればいいんだろう・・・」
そうやって考えている間に、現実の中にからめとられてしまい、昨日と同じ今日になっていくのです。
当然いくらやる気があっても、具体的な行動を始めなければ、何も変わりません。

また、
「やるぞー!おーーー!」
なんていうハイテンション、果たしていつまで続くでしょうか。
後継者としての役割は、1年や2年の話ではありません。
30年、40年といったスパンでやりきらなければならないのです。
やる気、モチベーションのコントロールで乗り切る長さではありません。

 

ところで、朝起きれば、誰もが歯磨きをすると思います。
歯磨きをする前に、「歯磨きするぞー、おー!」なんていうふうに、テンションを上げなければできないものではありませんよね。
ただ、普通に歯磨きをするだけです。
けど、仕事だとなぜか、モチベーションを上げなければならない、と考えているとしたら、両者の間にどんな違いがあるのでしょうか。
歯磨きと、仕事の違いは簡単です。
自分が当たり前にできることを知っているから、歯磨き前にモチベーションを上げる必要はないのです。
後継者としての仕事は、上手く行かないかもしれない、という不安があるからモチベーションを上げたくなるし、モチベーションを上げなければできないような気がするのです。
不安をモチベーションでかき消そうとしているんですね。

だから、無理にモチベーションを上げる必要なんてないんです。
粛々と、やれることをレベルアップしていくだけでOK。
不安も、モチベーションも手放し、あなたにとっての当たり前をバージョンアップすればよいのです。
当たり前に歯磨きができるから、歯の健康が保てるのと同じように、
当たり前に自分のやるべき仕事をやりさえすれば、自分の行きたい方向に進みます。

そして、不安を手放すためにできることが、確信することです。
そう、後継者に必要なのは、モチベーションではなく、確信なのです。

 


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