2016年、アンジェラ・ダックワースにより『やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』という本が話題になりました。
簡単に言うと、成功者に共通するものを分析すると、唯一ともいえる共通点が「やり抜く力」だったと言います。
とにかく続けるという事が大事だ、というのです。
近年、スピードが速い時代にあって、即効性を求める風潮の中、じっくりやり抜くというのがなかなか難しい時代になっているのではないかと思います。
後継者にとって、こういった中でどのようにバランスをとればいいのでしょうか。
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成功するまでやり続ける。
そんな根性論的な考え方もよく耳にします。
しかし、私の感覚上、うまくいかないことをやり続けても上手くいかない。
たとえば、恋愛で言うなら相手はまったくその気もないのに、こちらが勝手に盛り上がって諦めない、となると相手から見れば迷惑な話です。
ビジネスと恋愛は違うでしょ?という人もいるかもしれませんが、私がいてあなた(顧客)がいる、という関係性において決して別物とは言えないように思います。
つまり、相手とのバランスを見ながらやらないと、いくらやり続けても上手くいかない。
何が言いたいかというと、「やり続ける」という背景には、馬鹿の一つ覚えでやるというのではなく、「試行錯誤をを続ける」というのが大事かと思います。
だから、何かを始めたとき、YESかNOで決めるのではなく、方向性が間違っていないとすれば何が足りないのか?といった感じで検討していくのがいいかもしれません。
釣りが上手な人は、じっと待つ人じゃなくて、あれこれ色んなことを試す人、と聞いたことがあります。
じっくり待つ人というより、ちょこちょこやり方を変えるという事ですね。
なによりも、多くの場合、辞めるのが早すぎる、というのはあるように思います。
1週間続けばいい方で、数か月単位で続けているケースって意外と少ない。
やっぱり最低、3カ月くらいは続けたいところ。
だから、はじめの1か月くらいは成果よりも、続けることに注力するというのも一つの考え方だと思います。
次の1か月くらいから少しずつ工夫を入れていき、次の1か月くらいで成果を目指す。
それくらいのタイムラインで見ていた方がいいように思います。
だから逆に言うと、はじめに大それた成果を期待しないほうがいい。
もちろん、たまたまうまくいくこともありますが、それはそれ。
長期戦で考えていきましょう。
ダイエットがそうですが、急いでやるとリバウンドはかなりきつい。
徐々に落としていった方が結果としていい感じになるはずです。
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