非常識な後継者50の心得(43)究極の思考「積極的あきらめ」

親の会社を事業承継するとなると、なにかと理不尽に接することが多いのではないでしょうか。
理屈では納得できないことが次から次へと起こります。
具体的には……
・先代が会社を任せたというから、会社改革を行ったら強い反対を受けた
・会社を良くしようと取り入れたことを先代が邪魔をする。
・後継者である自分が責任を持たされていると責められるが、自由度は殆どない。
・自分なりに社長業を頑張っているが、業績不振を理由に先代が返り咲いた。
・会社の業績を上げたけど、「親の七光り」と言われまったく後継者が評価されない。
・後継者の反対を押し切り先代が借り入れを起こすが、保証人は後継者。
などなど、挙げればきりがありません。

こういった状態に、私たち後継者はどう対処し、事業承継を成功させればいいのでしょうか?

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人生に理不尽はつきもの

後継者特有に見える理不尽問題

子供から見たとき、親は理不尽なものです。
自分達が小さい間は、しつけと、その延長線上に感情的な親の叱責などもあったでしょう。
この境目があいまいであるし、子どもというのは親なしに生きていけないが故、ある程度そういった親の振る舞いに従わざるを得ません。
それは小さな子供との親子関係にとっては逃れられないものです。
しかし、大人になった今、子どもは親の会社の後継者として立ち、しかし、その状態でなお自分たちが子供だった頃の親の対応が続く。
実は、この傾向は多くの事業承継でみられます。

親にとっては子どもはいつまでも子供。
逆もしかりでしょう。
だから、単なるビジネス上の関係だけではなく、どうしても親子関係(ある意味支配関係)はなかなか覆りません。
そして私たちは、そういった関係が特別なことに感じてしまいがちです。

程度の差こそあれ

ところで、人が結婚して父母・義父母といった家族が増えると、だんだんとヤヤコシイ家族関係が出来ることが多い。
義父母や、義理の兄弟、血のつながった兄弟でさえも、いろんな問題を抱えている人が多いと思います。
逆にそういった家族関係が全て良好という方がレアなのではないでしょうか。
みな、家族のことだけに外では口にしませんが、親戚が集まるとそんな人間関係からの陰口や悪口、そもそも集まる人と集まらない人がいるなどの問題はけっこうあります。

一方、会社に勤めれば、会社の中での人間関係の問題も多数起こってくるでしょう。
上司との相性、部下が仕事をしない、同僚との軋轢。
人が会社を辞める理由の第一位は人間関係の問題と言いますから、色んな事件が起こっているのでしょう。

つまり、程度の差こそあれ、誰しもが「家族の問題」と「会社の人間関係」の問題を抱えています。
ただ、普通のサラリーマンであれば、それらの問題は別々の登場人物との関係になるわけです。
しかし、親の会社を事業承継する私たち後継者は、家族問題と会社の問題を同じ登場人物が演じるわけです。
そしてその登場人物に対する強い嫌悪感を抱いたりもするかもしれません。

理不尽の濃さに絶望していないか?

逃げられない後継者

ここまで見てきたように、家族の問題と会社の問題を濃い形で会社で体験する後継者。
さらに問題をややこしくするのが、簡単にその環境から逃げ出すことができないという事。
最近でこそ少し和らいでは来ましたが、やっぱり親の会社は子どもが継ぐもの、という世間的認識はそこそこ強く残っていると思います。
そこに子供が後継者として事業承継にいったん乗り出すと、周囲の期待はそこそこあるわけです。
そしてそこそこ目立つ。

そうやって、後継者が会社に入った時から、たぶん親である社長のライフプランは「子どもに会社を譲る前提」に変更されるでしょう。
しっかり動くかどうかは別として、会社をとりあえずは存続させようという方向に舵を切ります。
近年は自分の世代で会社を閉じようとする人も多いですが、後継者がいるとそういうわけにもいきません。
そんな事で、会社は後継者シフトで動き出します。
しかし一方で、理不尽さは考慮されませんから、相変わらず後継者の環境はあまりよくない。
で、後継者が辞めたいと思い始めるのですが、それだけ会社は後継者シフトをしていたりもするので、今更辞めるなんて言い出しにくい。

しかも、周囲は、そんな後継者を「根性なし」みたいな見方で見るような気がします。
後継者的には、事業承継を途中でギブアップした的な印象を受けるのは、できれば避けたい。
そもそも会社の立場だけではなく、会社を辞めることは親子関係やその他の親戚関係にも強い影響を及ぼしそうな気もします。
会社を辞めるのは、仕事上の関係だけではないリスクが積み重なります。
メンツの問題ではありますが、後継者はここで動きが取れなくなってしまいます。
辞めたいけど辞められない。この逡巡を何十年も続けている後継者は決して少なくないはずです。

前提を変えよう! ~積極的あきらめ

このような閉塞感のある環境で、私自身が巧妙を見出したきっかけはある方の講演にあります。
その方は、交通事故で下半身が不自由になりました。
しかし、そのおかげで、パラリンピックなどで車いすレーサーとして世界的に活躍されている方です。
彼は、事故になる前の学生時代、無免許でバイクを乗り回していて、とんでもない不良だったとか。
そのまま人生を生きていたら、きっとろくな大人になってないだろう、と。
そして、自己で下半身の感覚を失ったとき、車いすレースと出会い、その世界で世界に羽ばたくことができたと言います。
彼は、理不尽とも思える出来事が、自分の活き活きとした人生にとって必要不可欠だったと言います。

このお話を聞いたとき、彼が突発的な出来事で下半身が動かなくなったことも、
私たちの親が商売をやっていて事業承継の必要性があったことも、
ある意味理不尽な点の采配なんですが、それを悔やんでも何一つ変わらないことに気付きました。
大事なことは、人がそれぞれ持った環境をどう活かしていくか?というのがまさに生きるテーマなのではないか、と思い始めたのです。

そこで頭に浮かんだ言葉が、「積極的あきらめ」です。
諦めというと、ネガティブな印象が強いかもしれません。
けど、自分でどうしようもないことを動かそうとしてもまったく労力の無駄じゃないですか?
なのに私たちは、その理不尽をどうにかしようともがいたり、そのことばかりを気にかけていたりします。
大事なのは、自分で何とかできる部分なので、人の振る舞いや人の理不尽をあれこれ考えるだけ無駄なんです。
だからどうしようもないことを変えようとせず、スッキリ諦める。
そのうえで、変えられることに集中する。
それが大事なのではないでしょうか。

閉塞感のある環境な時こそ、「変えられる部分」だけに集中してみてはいかがでしょうか。

  

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非常識な後継者50の心得(0) はじめに 目次

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