非常識な後継者50の心得

非常識な後継者50の心得(19)自分の力の及ばぬところは切り捨てよう!

後継者・跡継ぎ・二代目社長は、たくさんの悩みを抱えています。
そして、その悩みは殆どが、人に相談できず、相談しても理解してもらえず、すべてを抱え込んでしまう傾向があります。
そうすると、些細なことがどんどん積み重なり、いつしか何もかもが苦しくなったり、何もやりたくなくなったりします。
私自身、そんなところまで追い詰められたことがあります。

そこから抜け出すために、現実を変えようともがけばもがくほど状況は悪化しがちではないでしょうか。
その結果私が学んだたった一つのことを、ご紹介したいと思います。

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悩みを共有する相手がいない後継者

後継者の本当の苦しみは〇〇な環境

パッと見ると、バリバリ仕事をしていて自信満々に見える後継者も、個別で話を聞くと様々な悩みを持っています。
その悩みは、本人目線では非常に特殊なものである印象が強く、なかなか人に相談できないような印象を持ちがちです。
実際に相談するとして、親である先代に直接相談するというのも、返り討ちに会うだけで現実的はない。
なにしろ、その悩みの根源が親にあったりするからです。
同僚や先輩というのもなかなか難しい。
立場が違うのです。
学生時代や前職の友人はというと、私たちの複雑な立場を理解していない。
つまりどこにも相談できないのです。

それでも日々色んなことが起り、小さな悩みを蓄積していくのです。
その悩みをほんの少しでも排出する方法がない、という現実に気付いたとき、私たち後継者・二代目社長・跡継ぎは、孤独という状況に気付かされます。

窓際族と後継者・跡継ぎ・二代目社長

一昔前、窓際族と呼ばれる人たちが大企業の社内にはいました。
簡単に言うと、社内の出世競争からはずれ、閑職に追いやられた人を揶揄して言う言葉です。
ロクな仕事も与えられず、一日中ボーっと窓の外を眺めながら過ごすというイメージからのネーミングではないかと思います。
実は、後継者・跡継ぎ・二代目社長はこういった状況に陥りやすいことがあります。
もちろん仕事はするでしょうし、それなりの役割は与えられているかもしれません。
しかし、精神的な面で見ると、社員は先代ばかりを見るし、先代は自分を認めないし信用がない。
そういったことから、心理的窓際族に陥りがちです。

それは後継者・跡継ぎ・二代目社長から自信を奪い、自分の立場に疑問を抱き、このままでいいのだろうか?という焦りを生み出します。
そして焦れば焦るほど、社員などの周囲の人間への人当たりはきつくなり、その結果誰も近寄ってこないという悪循環。
後継者・跡継ぎ・二代目社長は、どんどんと孤独な世界にハマっていくのです。

後継者・跡継ぎ・二代目社長が孤独を抜け出す方法

周囲への期待が孤独を加速させる

にわかには信じられない話ですが、先の心理的窓際族から孤独になった後継者がそこから抜け出す最大のポイントは、「周囲への期待を捨てる」という事です。
少し乱暴な表現になりましたので、ご説明させていただきます。
こういった孤独にハマると、私たちはそこから抜け出そうともがきます。
その時に、自分自身は今までのままで、周囲の環境や人を変えようとします。
たとえば、社員を言うとおりにコントロールしようとしたり、
自分の言う事をきく社員だけを近くに置こうとしたり、
罰則を与えて人を動かそうとしたり、
会社を辞めようとしたり。

自分でなく、環境を変えようとするのです。

私の知る限り、これはうまく行ったためしがありません。
なのに私たちはなぜか、周囲を変えることができる、と思い込んでいるようです。
その希望を捨てきれず、自分の周囲をとにかく変えるという事ばかりを考えていた結果、泥沼にはまっていくのです。
大事なのは、「周囲が変わる」という期待を捨てることなのです。

力の及ぶ問題とそうでないものを切り分けよう!~積極的あきらめ

たとえば、台風が迫ってきたとします。
私たちは、「台風よ、去れ!」とお祈りするでしょうか?
まあそれもアリかもしれませんが、現実的な努力としては台風が来てもいいような対策をします。
雨対策、風対策、停電対策、水の備蓄…などですね。

人としての振る舞いも同じで、どうしようもないことは常に起こります。
動かしようのない出来事をあれこれ悩んでいたって、何の意味もないのです。
そこで考えてほしいのが、今の悩みを「自分の力が及ぶ問題」と「自分の力の及ばない問題」に切り分けてほしいと思います。
たとえば、先代が自分本位過ぎるとしても、それを私たちが返ることは出来ません。
ならばそのことを悩むだけ無駄なのです。
それは台風が迫ってくるのと同様、それ自体をどうこうしようとすることが無意味です。
だからできる事は、先代が自分本位でもいい自分であることを目指せばいいのです。

そうは言っても…とおっしゃる方も多いでしょう。
しかし、「どうせ動かせないのだから」と自分を言い聞かせればその考え方に慣れます。
私はこれを積極的あきらめと呼んでいます。

そして自分が出来ることに集中してください。
すると次第に、今まで気になっていたことがどうでもよくなります。

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