非常識な後継者50の心得

非常識な後継者50の心得(44)視点の次元を上げると選択肢は増える!? 視点を変える質問

事業承継で後継者がぶつかりがちなのは、八方塞がりになるパターン。
いろいろと会社を変えようと頑張るんだけど、先代や古参社員にそこへ行くことを阻まれてしまう。
そうなると、不思議なもので自分の考えを突き通すほかに道はないように見えてしまいます。

しかし、かのアインシュタインは、こういったそうな。
「 いかなる問題も、
それが発生したのと同じ次元で
解決することはできない」

ほんの少し視点を上げると、見えてくる選択肢があるのかもしれません。

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社長であり続けたいという先代を知る

「かまってちゃん」モードに気付けるか?

中小企業の社長は、たいてい、その立場を手放したくないものです。

こんなデータがあるそうです。
中小企業の社長の平均年齢
1995年 47歳
2015年 66歳
つまり、20年の歳月の中で社長の平均年齢はほぼ20歳あがった。
単純化してみれば、社長は社長のまま何の新陳代謝もなく時が過ぎたとみることも出来そうです。
そして、多くの中小企業の社長は70歳になっても、80歳になってもなかなかその立場を手放しません。
「後継者がいない」「後継者が育たない」という話もききますが、それは物の見方の問題で、社長が自分のコピーを期待するとそりゃあ後継者は線が細い。
それでも、代を譲ることを優先するならば、それでもそういう人に経験を積ませる必要があります。
だけどそれをしない理由は、社長的には「後継者が頼りない」という事なのですが、本当は社長が社長の椅子を手放したくないから。
なぜならば、そこに座っている間は、社会も、取引先も、社員も、自分のことを構ってくれるからです。
すごく単純化してお話すると、社長が引退できないのは自身のかまってちゃんモードが起動しているからではないでしょうか。

状況を認知すれば選択肢が現れる

さて、社長が引退しない理由を表面的な「後継者がいないから」「後継者が育っていないから」という状態で説明すれば選択肢は「後継者を探す」というところに尽きてしまいます。
しかし、そもそも社長のかまってちゃんモードがそれを邪魔している、という事に気付くと選択肢が新たに出現します。
たとえばですが、社長が居心地のいい場所を他に提供するとか、社長の気持ちを満たしながら会社の主導権を握る方法を考えるとか、まあいろいろな方法が考えつきます。

もう少し試行の次元を上げれば、そもそも社長である先代のパワーを、後継者が自身の会社改革に活用できないか?という視点にも立てるはずです。
なにしろ、会社のリソースとしてはかなり大きなものが先代である社長の人的パワーです。
これを抑えようとしてきた今までとは180度変えて、活用する視点を持つ。
こう考えると、難しかったことがいとも簡単に進むことさえあります。

私たちにもある思い込み

「ねばならない」という呪縛

たとえば、私の会社で事務社員が産休に入った時、ちょっとした問題が発生しました。
もう一人の事務員が事務所で電話をとってくれますが、彼女が休むと事務所で電話が鳴っても誰も取れない。
そのフォローのために人を雇うと、産休帰りの社員が戻ってきたとき、社員がだぶつく。
どうすればいいか?と考えたときに、電話を事務所でとらなければならない、という常識に縛られると結局人をどうあてがうか?しか考えることができないわけです。

しかし例えば、転送電話を使うとか、秘書サービスを使うとか、そういった検討をすれば随分と社内の負荷は減ります。
案外、人を雇うよりこっちのほうがよい、という事も起こってくるような気もします。
私の会社ではそんなこともあったので、実はコロナ前からテレワークの実験はしておりました。
決して先進的な会社ではないのですが、柔軟な思考を持つとそういう結果になっていくのでしょう。

そうなるともはや従来の会社の在り方というのがずいぶん変わってきます。
その中で、かまってモードの社長はテレワークを嫌がったりするのですが、流行り病のおかげでそれを押し切る口実ができたという側面もありました。

仕事とは少し離れたところでは、例えば、寝て起きる時間。
別に、必要に駆られて起きるとか、いつも通りの時間に寝るとかいう事が本当にいいかどうかは不明。
ある友人は、眠たければ7時過ぎにでも寝るし、朝は4時ごろに起きる。
勤め人だとなかなかそこまではできないかもしれませんが、寝たいときに寝て、目が覚めたら起きるという自然な生活を始めるのもあるいは大事なことかもしれません。
ちなみに私はそんな彼の生き方を見て、毎朝5時ごろに起きて6時ごろに会社に出社してます。

頭がガチガチだと、そういう選択し、多分出てこなかったんじゃないかと思います。

思い込みは玉ねぎの皮のように…

私たちは思い込みの中で生きています。
会社になぜスーツで行かなければいけないのか。
なぜ始業は朝9時なのか。
なぜ社員は同じ時間に出勤するのか。
その仕事、なぜその手順で行うのか。
上司と部下の関係はどうなればいいのか。
会社でいつも同じ席に座らなければならないのか。
お昼休みを一斉にとる必要はあるのか。
こういった、いわゆる常識的なことが少しずつ崩れてきているし、元気な会社ほどこういったかつての常識を打ち破っていたりします。
それがいいか悪いかはわかりませんが、やってみる、経験してみる、という事には価値があるように思います。
そしてそれはできない、と思う背景にはたくさんの思い込みがあります。
その思い込みは、玉ねぎの皮のように幾重にも重なっていて、剥けたと思ったらまた出てくる。
けどそれだけ可能性があるってことなのかもしれません。

その皮を一枚一枚剝くには、しつもんをかえるひつようがあります。
「なぜうまく行かないのか?」から、
「上手くいくとしたら、どういう方法があるのか?」に変えます。
こんな些細なことで、視界が開けることがけっこうあるものです。

 

 

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