全てとは言いませんが、親の会社を事業承継しようとする後継者・跡継ぎ・二代目社長は、関わる世界が狭まりがちです。
そもそも「会社を事業承継する」ことを目的としているため、会社のことや会社が属する業界のことについて一生懸命学ぶ傾向があります。
しかし一方で、そこから出ようとしない所があるのではないでしょうか。
たとえば、業界団体のセミナーは行くけれど、自分で今自分に必要なセミナーを探していくという事はあまりない。
あったとしても、費用負担が重いので結局山てしまう。
そんなシーンがけっこうあるのではないでしょうか。
それは、セミナーなど知識レベルの話だけではなく、お付き合いの範囲なども積極的に広げていくという方向で検討いただきたいものです。
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Contents
内弁慶になりがちな事業承継中の後継者
事業承継をするために必要な知識を学ぶために……
親の会社を事業承継する後継者にとって、喫緊の課題は親の会社を上手に継承すること。
もう少し突っ込んだ表現をするなら、「失敗しない経営をすること」ではないでしょうか。
良い会社をつくるという事と、経営を失敗しないことの優先順位を見るならば、私たち後継者・跡継ぎ・二代目社長にとっては失敗しないことが優先されます。
ということは、基本的に、後継者・跡継ぎ・二代目社長が見ているのは過去の経営です。
余談ですが、後継者・跡継ぎ・二代目社長は「過去」から学ぼうとするんですが、「未来」への不安も同時に抱えています。
この未来への不安が、先代との確執ポイントになるというのが興味深いところです。
話を元に戻すと、後継者・跡継ぎ・二代目社長は、事業承継に際してまずは親のやっていることをトレースしようとします。
しかし親のやっていることは表面的なところは見えても、本質的なところは見えにくい。
むしろ、親は無意識にブラックボックス化しているので、肝心な仕事は後継者から見えない。
そんな表面的な一部を参考に、私たちは事業承継をすすめていくことになります。
見える世界が自分の世界
そういった状況かで、後継者・跡継ぎ・二代目社長は、とにかく会社のことに集中します。
そうすると、視野はどんどん狭くなり、日本の景気、業界の動向、ライバルの動き、自分達の売上…という風に関心ごとがどんどん限定されていきます。
実は、先代の時代はこういったことだけ考えていればよかったのです。
なぜならば、一度ある分野で起業したならば、その業界の動きをある程度見ていればだいたいビジネスはうまく行ったからです。
しかし私たちの世代においては、今までは思ってもみなかったライバルが、業界の外からやってくることが非常に多くなってきました。
たとえば、エアBNBなどが典型的なパターンだと思いますが、彼らはもともとホテル業でもなければ、不動産業でもありません。
あるいは、テスラモーターズなどは、もはや自動車メーカーでは思いもよらない発想で車を作っています。
先代は業界内の最適化を目指せばよかったのですが、私たち後継者・跡継ぎ・二代目社長の時代は、社会全体での最適化を考えなければならなくなりました。
そういったときに、業界のしきたりは邪魔になります。
だからより広い世界を知る必要があります。
成功の最大のコツ
どんな偉人・経営者も同じコツを語っている 「〇〇〇〇うまくいった」
私もたいがい色んな経営者や偉人の本やインタビューを眼にしています。
そこで、成功の秘訣は?という話があるわけですが、これってどこにポイントがあると思いますか?
実際に成功者の方はこんなことを言ったりします。
「たまたまですよ」「たまたまうまく行ったんです」
これ、謙遜でしょうか?
勿論謙遜も一部あるかもしれませんが、具体的な流れを聞いてみると確かに「たまたま」という要素は結構重要だと思います。
今を時めくYouTuberも、アイドルも、スポーツ選手も、ビジネスヒーローも、誰もがちょっとしたラッキーというキッカケがあってブレイクしているケースが多いと思います。
この時この人と出会わなければ、あの時こんな事件が起こっていなかったら、あの時代にこんな流れがなかったら、成功していない人もたくさんいます。
大事なのは、その「たまたま」をどう引き寄せるかです。
機会を作る
ある研究家が、運を良くする最もシンプルな方法は、行動をたくさんするという事でした。
コツコツと積み上げる努力はもちろん必要ですが、そのうえでいろんな場所に顔を出してみるというのがよさそうです。
様々な情報に触れ、様々な人に会う。
一見、直接的なビジネスには影響しないような場所や人であっても時として、まわりまわって何かの縁が出来ることもあります。
その時気をつけたいのは、「いつも同じメンツで飲み会」ということにならないこと。
同じメンツで語ると、同じ話しか出てきません。
いつもいつも新しい縁があるとは限りませんが、できる限りいつもと違うメンバーで集まり、語ってください。
そうしないと広がりは期待できません。
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