非常識な後継者50の心得

非常識な後継者50の心得(4)目の前の課題は次のステップの入り口だと知ろう!

後継者にとって、心得と言えば経営に役立つ情報を、と希望される方も多いと思います。
しかし、現代の人にとって、仕事というのは人生を色濃く反映するものの一つ。
人生観が変われば働き方が変わります。
特に、親の会社を継ぐ後継者というのは、人生の早い段階から「親の会社を継ぐ」というミッションを背負っていることも多く、そのミッションをクリアするには人間としての成長は不可欠です。
たとえば、未熟な人間が組織を動かそうとすると、たいてい空中分解を起こします。
その場合、会社を前に進めようとすればするほど、会社は停滞するという事さえ経験します。

だから、生き方、人生について意識することが大事です。

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目の前に起こる問題の意味

その悩みはあなたの成長痛

もしかしたらこの記事を読んでいるあなたは、何かしらの悩みを抱えているのかもしれません。
社員との関係、先代との関係、思うようにいかない会社改革にくわえて、孤独な環境。
私自身、社会人になってから、頭の中に悩みのないクリアな状態は殆どなかったような気さえしています。
つねに自分の責任と現実、希望と実態のギャップを確認しては、肩をうなだれる日々が続いていました。

当時の私はこういった悩みというのは、害こそあれ何一つメリットがないことと思っていました。
だからできる事なら避けたいし逃げたい、と考え、必死で逃げ回ったり、問題が起こらないように必死でした。
しかし、問題がゼロになることなどありえません。
どんなに必死に問題を起こさないよう、社員を縛り付け、ルールを強化しても、起こるものは起こる。
そんなあきらめを感じ始めたとき、私はある思いが頭に浮かびました。

これを一つのストーリーと考えたら、主人公がピンチに陥ったのち、バージョンアップして強くなるのが基本パターンだと思います。
実は、神話の法則・ヒーローズ・ジャーニーと呼ばれる神話のパターンの研究においては、古今東西の神話が皆そういった主人公の成長物語である、という指摘がなされています。
世界中で自然発生的にそのようなストーリーが生まれるという事は、我々の潜在意識に刻み込まれているという事だと私は考えています。

つまり、目の前に現れる問題・トラブル・課題というのは、私たちが乗り越えるべきハードルではないかという事です。

ハードルを乗り越えた先に起こること

そういったハードルは、意味なくあるというより、必要な時に必要なハードルが出現するように思います。
私の経験では、あるタイミングで社員の一斉退職みたいなことを経験しました。
こういったそこそこ衝撃的な出来事があると、人は普段の行動パターンではうまく行かないことに気付きます。
今までなんとかうまく行っていたことが、あるとき上手くいかなくなるというのは、状況として次のステージに進むタイミングでしょう。
新たなフェーズに向かって何かしら行動を変えなければならない。
問題やトラブル、苦難はまさにそのシグナルと言えます。

先にお話しした社員の一斉退職の事例で少し詳しくお話してみます。
私はそれまで社員をコントロールして、間違いの起きない、突発的な事件が起きない会社にしたいと思っていました。
その結果、社員が一斉退職してしまったわけですが、そうするとやはり大きな事件なので、私はいろいろと考え始めます。
はじめはやめた社員を責めていましたが、だんだんとそれでは解決しないことに気付きます。
じゃあ、私の何が悪かったのか?という問いが生まれます。
そうやっていろいろ考え、調べ、学んでみると、どうやら人はルールで動くというより感情で動く生き物らしいということを知る。
そして人の感情を動かすにはどうすればいいかを学び、実践し、試行錯誤していきます。

つまり、この事件のビフォー・アフターでは相当マネジメントスタイルが変わったと言えます。
辞めてしまった社員には申し訳ないことをしましたが、そういった課題をクリアすることで気づきを得ていったように思います。

「壁」の乗り越え方

同じ行動で違う結果は得られない

気付いてしまえば不思議な話なのですが、ちょっと問題が発生した時も同じ方法でそれを切り抜けようとしがちです。
会社の業績が悪化した時、営業の件数増やして何とかしようとします。
毎年それで年度末には疲弊して、それを延々繰り返している会社が、大きく伸びる可能性があるかというとちょっと首をかしげてしまいます。
もう限界に来ていて、やり方を変えるタイミングに来てることが多いように思います。

そしてやり方を変え、試行錯誤すると、これまではアップアップやっていたことがらくらくできるようになる。
もちろん、それまでは相当な苦労もあるかと思いますが、その苦労を乗り越えた先に質的な成長があるのだと思います。
人の人生も同様で、ある程度までは今までと同じ努力でできますが、それを超えるにはやり方を変える必要があります。
人生の壁、経営の壁に気付いたとき、私たちがやるべきことは、違うやり方を試してみることではないでしょうか。

問題・トラブル・苦難から目をそらさない

壁が現れたとき、今までと同じことをより一生懸命やっていると、なんだか「頑張ってる」感はあります。
頑張って、一体になって、とにかくやり遂げようとモチベーションを上げる。
これも一つの人生の味わい方だとは思います。
ただ、進化という意味ではなかなか起こらないので、ずっと大変だったり、ずっと忙しかったりします。

これは、時に問題・トラブル・苦難から目をそらしている状態だと私は考えています。
問題・トラブル・苦難は、やり方、生き方、考え方を変えるきっかけとなるシグナルです。
そのシグナルを無視するというのは、実はその課題を正面から見ていないことになっているように思います。
そうすると、一時的にはその問題は解決しても、繰り返し同種の問題が起こったりもするため、延々と同じ問題にぶつかり続けることになります。
これを人生の追試、と私は勝手に呼んでますが、どこかのタイミングでこの追試が追いかけてこない状況にステップアップしたいな、というのが私の考えです。

まとめ的なことをお話ししますと、問題・トラブル・苦難は、やり方・生き方を変えるべきタイミングでやってくるシグナルです。
これをしっかりと受け取って、内省し、自信が変化するきっかけとして活用できれば、見える景色は変わってくるはずです。

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