非常識な後継者50の心得

非常識な後継者50の心得(3)チャンスとピンチの矢は予測不可能な場所から飛んでくる

リスクに備える、成功に向かって行動する。
どちらも大事とされている事です。
実際にどちらもやったほうがいいことだとは思うのですが、本当に状況を揺るがすようなチャンスやピンチって、予想外のところからやってくることが多いのではないでしょうか。

とくに、ハッとするような成功というのは、常識的な努力だけではどうにもならない部分があるように感じます。
そこには偶然の要素があるのですが、そういった前提をもって世の中を見る事って、実は結構大事な気がします。
そうすることで、その場その場での臨機応変な対応が可能になるのではないでしょうか。

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占星術がコロナウイルスを予測!?

何が来るのかはわからなかった

2019年の秋口から、YouTubeなどでも多くの西洋占星術の先生が、2020年を占う動画を上げていました。
どれを見てもはっきりとわかるのは、「非常にレアな星の配置で、ただならぬ1年となる年」という事だったようです。
しかし、具体的にはなにが起こるかは予測が難しく、確か「見えないもの」の影響を受けるとかいう話があったように思います。

この時点で、世界中が混乱するとなると、戦争であったり、自然災害、そして見えないものとなるとオカルトマニアだと、霊的な見えない世界で何かが起こると考えた人もいたかもしれません。
結局それらは当たらず、感染症の流行だったわけです。
ただ、一般的な認識として、感染症と言っても局地的な話という印象が強いのですが、次々と各国の都市がロックダウンしていく様は、背筋が寒くなった人も多かったのではないでしょうか。
ウイルスによる感染症で、都市がその機能を失うという事をその時点で予測できた人も、それを信じた人もあまり多くはなかったのではないでしょうか。

日本においては、地震などへの備えは、意識として根付き始めているようですが、感染症への備えは皆無だったかと思われます。
感染症の流行に対して、私たちがやってきた備えは、あまり役に立たなかったのではないでしょうか。

経営は「偶然」

こういったスタンスから経営を考えて見たとき、すべてのリスクを回避しようとしても絶体にそれはできないことが分かります。
企業のリスクマネジメントにおいて、地震や台風、火災や労働災害などについて考えるシーンは少なからずありましたが、感染症対策というのはあまり検討されていなかったかと思います。
それがまさに「想定外」のことが現実に起こったわけですが、その結果、大きく経営状態を悪化させた企業はきりがないほどの数になっていると思います。
きっと、飲食店を経営していて、このタイミングで倒産したとしても、店主を責める人もそう相違ないでしょう。

ノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマンは、経営者の能力は経営の中で決して大きな影響力を持っていないことが分かったと言います。経営者の影響力はわずかで、むしろ偶然という要素が経営を大きく左右すると言います。にわかに信じがたい言葉ですが、感染症が蔓延した時期に日本のみならず世界を見ていると、なるほど経営において偶然の影響の大きさを感じずにはおれません。世界でのヒット商品も「たまたまヒットした」ものも少なからずあるでしょう。

たとえば、ピコ太郎はたまたまジャスティン・ビーバーに動画をシェアされて時の人になりました。しかしそんなこと、意図してできるはずもありません。
成功、とくに規模の大きな成功は、偶然失くして成し遂げることはかなり難しいのではないでしょうか。

経営は複雑系

先輩経営者がおっしゃった一言

「経営というのは、複雑系だからね」
ポロっとおっしゃったある経営者の言葉ですが、私にはとても深い言葉に感じました。
複雑系という言葉の反対に、単純系という言葉があります。
それは、やったことと結果が直接的に結びついている物をいうようです。
たとえば、営業で言えば、訪問件数を増やしたら、営業成績が上がった、という感じです。

一方、複雑系というのは、直接的な結果ではなくて行動からはすぐにはイメージできない結果が飛び出すようなもののようです。
分かりやすい所では、「風が吹けば桶屋が儲かる」という感じでしょうか。
経営者の多くが信じるところでは、トイレ掃除をすると会社が儲かるとか。

ヤヤコシイのは、例えばトイレ掃除をしても会社が良くなる人もいれば、良くならない人もいるんです。
特に、儲けたいという思いをもってトイレ掃除をしてもだいたい上手くいかない。
これは私のイメージですけど、無心に行動した時にそれが外への影響力を持ち始めるような気がします。

ピンチが来た時にそれは本当にピンチなのかはわからない

例えば、大事な時に社員が複数辞めてしまったとします。
それは見ようによってはピンチに見えます。
しかしそれは本当でしょうか。
その人たちが辞めたことで、新たな採用をかけて、今後の会社を盛り立ててくれる人とつながることだってあります。いえ、むしろそうなっているほうが多いのではないでしょうか。

結論

私たちができる事

ここまで見て来たとおり、経営は(人生も同じくですが)予測不可能です。
だから、未来を心配したりすることなく、今目の前のことに集中することではないかと思うのです。
経営が複雑系だとすると、「こうなりたい」と思ってとる行動も、違う結果をもたらす可能性も多分にあります。
努力が実らないこともあれば、実ることもある。
だから未来についてあれこれ考えて計画するよりむしろ、今目の前のことに集中することがとても大切だと思います。
もちろん、計画することを否定するつもりはありませんが、それは100%上手くいく保証などないのですが、目の前のことに100%力を入れることは誰しも可能です
出来ることをやるとしたら、目の前のことに集中する事しかないのです。

だから、未来に過度な期待をすることもなく、過去を悔いることもなく、ただ現在の一点に集中するという事が大事なのではないかと私は考えています。

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非常識な後継者50の心得(0) はじめに 目次

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