理不尽に耐える力こそ後継者に必要な力?

後継者って、なにかと「ボンボン息子」扱いされると思います。
ボンボンの語源は、「坊や」の「坊」らしく、いい意味でも悪い意味でも使われるそうです。
後継者に対してこの言葉が語られるときは、どちらかというと少し頼りないとか、世間知らずといった印象で使われるイメージが強いと私は考えています。
後継者としては、後継者なりの苦労があると思っている場合が多いのですが、世間的には苦労知らずという印象があります。
このギャップはどこからやってくるのでしょうか?

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深い話をすると、実は経営者の親の特徴と、その子どもである後継者が世間知らずに見えるという事は説明可能です。
そもそも経営者となる人の性格は、すべてを自分でコントロールできなければ気が済まない人である場合が圧倒的に多い。
それは会社や仕事においてだけでなく、家庭においてもかなり深く浸透しています。
例えば男性経営者の場合、奥様に対しても絶対的な決定権を持ついわゆる亭主関白タイプの方が多いのではないでしょうか。
奥様はそしてどちらかと言えば、亭主に対して、特に仕事については口出しないことを美学としているケース、多いのではないでしょうか。

経営者である一家の主は、会社でも家庭でも、組織をコントロールする傾向がある、と私は見ています。
それはつまり、子どもに対しても影響が及びがちです。
本人は意識しているかどうかはわかりませんが、家庭内で絶対的権力を持った父親である経営者は、子どもの進路に対しても「自分の希望」を声にします。
たとえば、大学はどこどこ以上のところでなければならないとか、何学部でなければ意味がないとか。
決して悪意もなく、本人的にはコントロールする気はないけど、言葉にした時点で後継者は「自分はそうしなければならない」という思い込みを創り出します。
そして母であり、経営者の妻であるパートナーは、当然、経営者であり大黒柱である夫の意見が当然のように振る舞います。

そういった環境で育った結果、子どもである後継者は、自分の道を自分で決めるという経験をすることなく成長します。
親の会社も、気が付けば「自分が継がなくてはならない」という思いがどこからともなく湧き上がってきます。
こういった形で、親の支配を逃れられにくい後継者は、親の期待から外れる事がないように生きることを選びがちです。
親との衝突は大変ですからね。

その結果、社会との接触にたいして、非常に慎重になりがちです。
大学を決めるのも自分で見て、考えて、決めるというより、まず親の意向がどこにあるかを気にしがちです。
そうすると、社会での失敗は少なくて済むのですが、当然社会での冒険が少ない分、なかなか社会慣れしない部分があります。
それが結果として、世間知らず的な印象を作り上げているように思います。
親である経営者は、後継者である息子・娘に失敗させたくない思いから、親が考える「間違いないであろう道」をすすませようとしがちです。
しかしそれが仇になる、という事なのでしょう。

さて、後継者も会社を経営するとなると、いつまでもそういった温室育ちでいられるわけはありません。
そうすると突然に、良し悪しは別として今まで親の庇護にあったところから、社会へ飛び出すことになってしまいます。
その社会の風当たりと、親の自分への接し方とのギャップなどから、後継者は本格的な親離れを考え始める事でしょう。
この時に問題となるのが、親はずっと後継者である子どもをコントロールしつづけることが当たり前と考えているにもかかわらず、子どもである後継者はそのコントロールから抜け出そうとするという双方のコミュニケーションの衝突が起きます。これがいわゆる、親子の確執状態です。

この時双方が、「自分が正しい」というところから譲らないので、永遠に話は並行線になりがち。
この親離れ子離れの過程に、後継者の苦悩が詰まっているというのが一般的な話です。
では、その苦悩を抜けるにはどうすればいいのでしょうか。
後継者はこれを「親が悪い」と考えるため、親の行動を正そうとしたがります。
しかし残念ながらどんな策を講じたところで、親の行動は変わらないのが普通です。
ならば、状況を動かすためには、自分が変らなければなりません。
その一つが、親の理不尽に対する耐性を持つという事です。

今までは親の言う事をきくつもりで生きていたから、親の言葉も理不尽とは感じなかったのかもしれません。
しかし、親のいう事から脱しようと思った瞬間から、それらの言葉は理不尽以外の何物でもなくなるのです。
つまり、理不尽かそうでないかは、私たちの見方次第という事になります。

私たちの物の見方が、親の言葉を理不尽に感じさせるという事は、その理不尽を受け止めることも逆に可能と考えられるのではないでしょうか。
実は後継者と先代の問題の多くはこの辺りの感情的な摩擦にあります。
それを乗り越えれば大抵のことは何とかなるんじゃないでしょうか。

さて、この理不尽にどう対応するかというと、基本は「そういう物だ」という前提を持つことにあります。
先代が理不尽でなくなればいい、と思うのは後継者の勝手ですが、それを受け入れられないのが先代の立場や状況、正確なのでしょう。
この世にそういった組み合わせがある以上、それがあって当たり前、という前提で接すれば感情的な歩み寄りが可能になります。
すると、徐々に話し合いが可能になってきます。
私たちがやりがちな問題は、相手を変えようとばかりするあまり、相手を指さし罵ることにあります。
この世に理不尽はなくなるものではないので、その理不尽を受入れたうえでどうするかを考えればいいのです。
それができる後継者は、徐々に社員からの信頼儲けることができるはずです。

理不尽を取り払うのではなく、理不尽を越えていく力を、後継者は身につけるべくレッスンが課せられているのです。

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