親の会社を継ぐ後継者とコロナ禍

新型コロナウィルスの影響で、いま世界中でいろんなことが起こっています。
アフターコロナとか、ウィズコロナとか、いろんな言葉が出てきていますが、実際のところこの先はどうなるのでしょう?
何のエビデンスもない私見なのですが、会社を継ぐ後継者の立場から見たこれからの世界の行く末を考えてみたいと思います。

こういった、過去に前例のないことが起こった時に大事なのは、正しいかそうでないかはともかくまずは「考えてみる」ということが大事なのではないかな?と思っています。

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世の中はいつかは元に戻るのか?

Gerd AltmannによるPixabayからの画像

知ってしまったら知らなかったあの日には戻れない

仕事やプライベートな世間話の中で、割とよく耳にするのが「いつか元に戻ったら」なんて言う表現。別にそこに目くじら立てるつもりはないのですが、いつか元に戻るのでしょうか。息をひそめていたら、いつはこの災禍は去っていくのでしょうか。私の個人的な考えは、新型コロナウィルスそのものは次第に脅威ではなくなるとは思うのですが、今獲得した生活習慣は元には戻らないんじゃないかと思います。たとえば、働き方。これまでも、ダイバシティだの、働き方改革だの、いろんな話が出ていました。解りやすい話でいうと、都心部のラッシュの解消のため「フレックスタイム制」なんて言うものが言われ始めたのが、日本では労働法改正で1988年に正式導入だそうです。採用している会社は採用しているようですが、あまり一般的な印象は感じられません。少なくともあの通勤電車を見ると、そんなに効果はなさそうな気がします。

それはなぜかと考えると、今までは、どの時間でもだいたいみんな会社にそろっていて、どこかから問い合わせの電話があったりするとその場で電話を買われたり、聞いたりできたわけです。特定の時間、いつもここにいるはずのAさんがいないとかになると、ちょっと目立っちゃいました。そしていろんなことに対する時間的な猶予がどんどん短くなり、30年前は電話があった際、その相手が不在なら早くてその日の夕方、翌日のコールバックも珍しくないというのがごくごく一般的な時間の流れだったものが、今や携帯電話のおかげでその日のうちに連絡が取れないと相手を怒らせてしまいそうな感覚があるように思います。

とことんまで高速化、効率化した社会だったわけですが、コロナ禍で何が起こったかというとどこかの会社に電話をして、話をしたい相手が不在。「今日は在宅ワークの日で」といわれると、「じゃあ明日にでも」となる。そんなやり取りがだんだんと普通になってきてはいないでしょうか?即コールバックという雰囲気が、”コロナのせいで”しょうがないよね、となる。で、そういう日常に慣れてくると、そんなに急ぐことがはなかったよね、とわかる事も多いと思います。これまでは何を焦っていたんだろう?・・・と感じているのは私だけではないように思います。

人間らしい光景?

2020年7月も終わりの今日時点では少し下火になりましたが、5月、6月あたりは、公園でお父さんが子どもたちと遊ぶ風景をよく目にしました。私が子どものころに、お父さんが公園にいるなんて言ったら、そのお父さんの変な噂が立ったりしたと思うのですが、この期間はそれが当たり前でした。仕事が忙しいのはわかりますが、子どもとのかけがえのない時間を過ごすというのは、人として当たり前。そんな気がします。今までがきっと異常だったんじゃないかと思うわけです。

それを誰もなかなか言い出せなかったわけですが、コロナ禍のおかげで、なんだかそんな人間らしい光景をよく見かけるようになりました。

もちろん、働くことは大事だし、私は仕事が人を成長させてくれると思っていますので、働かずして生きられるというのはどうかと思いますが、働くことの目的を強く意識するような傾向は出てくるのではないかと思うのです。単にお金を得るだけというより、何かプラスアルファの要素を仕事に求めるのではないかと思います。

また、従来は一つのオフィスに人が集まることが基本とされていましたが、テレワークがこれほど当たり前になってくると、オフィスの価値はだんだんと薄れてくるでしょう。するとそもそも、ビジネスで人と会うということの重みも随分と変わってくる可能性があります。次第に、時間、場所、そして誰と、という部分において働き方は大きく変わってくる可能性があると思います。政府もワーケーションなどと言っていますが、働く場所はおろか、自分たちがどこに所属するかも大きく変わってくると思います。会社に所属して働くことが是なのかどうか、という価値観が強く意識されても来るでしょう。

社会そのものが激変している

valentin hintikkaによるPixabayからの画像

コロナで儲かる会社、ダメになる会社

ところで、この半自粛的な状態が続くと、社会全体も大きく変わらざるを得なくなります。飲食店やレジャー施設、その他さまざまな業種が「コロナ禍で厳しい経営環境」に曝されているといいます。先日も自動車メーカーの苦境が報道されたりもしました。コロナ禍は思いもよらないところに飛び火しています。もし前述の通り、比較的ゆとりのある働き方というのがこれからのトレンドになるとすると、多くの財やサービスはそこそこ値段が上がり、いいものを必要なだけ、という流れにかわっていくように思います。また、「リアルで会うことの価値」が変わるといいましたが、飲食店やレジャー施設の苦境もそこと連動しているかもしれません。ただ、ある本を読んでいてなるほど、と思ったのが「自然は素晴らしいエンターテイメントだ」というのです。なるほど、日々表情を変える自然の中で遊ぶというのが、ディズニーランドに遊びに行くのと同列で語れるくらいの価値があるのもうなずけるような気がします。

じゃあ、すべてのビジネスがダメなのか、というとそうでもないのがヤヤコシイところです。たとえば、フィットネス業界は多くが苦戦していますが、NYではperotonというサービスが大流行だそうです。けっこうな値段の家庭用バイクを買い、それをネットワークでつながると美男美女の専属トレーナーとつながり、マンツーマン指導を受けられるというもの。飲食店なども、顧客とのつながりをしっかり作っている会社は、実はコロナ禍において、ほとんど売上を下げていない、あるいは爆発的に好売上を叩きだしていることもあるようです。

すべてがダメになってしまうなら、「いつかはこの状況から脱しないと」と思ってしまいますが、ダメなところと儲かっているところが同じ業種のなかであるとすれば、これは単なる禍ではなくて社会の変化と捉えざるを得ないような気がするのです。普通ならこの流れは、10年、20年かけて動く社会の変化ですがそれがたった数か月で一気に経験している状態だと思います。

一度変化した社会は、たぶん元には戻らない。
そうすると私たちは、前に進むしかないのではないかと思います。

会社を引き継ぐ後継者の役割

こんな社会の変わり目に会社を引き継ぐなんて、貧乏くじを引いたなぁと思う人もいるかもしれないですね。これが30年前なら何の工夫をしなくとも、自分が引退するくらいまではなんとか会社はもったかも知れません。しかし、今の時代、下手をすれば会社は来月にはなくなってしまっているかもしれない、というある意味非常事態です。けど逆に言うと、今は社会のルール、経済のルールの変わり目です。つまり、一発逆転もあるんじゃないかな、と思います。

世の中のすべてのジャンルにおいて常識が通らなくなってきているわけですから、会社についても常識を無視したチャレンジが求められることも多くなってくると思います。同業他社を横目で見ながら、同業他社から引き離されないように、なんて考えているとまさに業界ごと消えてなくなるかもしれない状態じゃないかと思います。

こういう時代に大事なことは、いつも通りのことを、いつも通りやるような機械的な反応から脱することじゃないかと思います。当たり前なことほど、「これって本当に当たり前なのだろうか?」といったん立ち止まって考えてみる。そんなステップが大事なんじゃないかと思います。それは、今のやり方で成功体験を積んできた先代ではなく、後継者でしかありません。で、幸か不幸か、これからたぶんダメになる企業は沢山出てくると思います。だからちょっとやそっとの失敗は目立ちません。だから失敗を恐れず、前に進む。業界の中で「これだけは譲れない」っていう部分をあえて外してみるとかいうことを考えるのも面白いかもしれません。

ふざけてるくらいがちょうどいいかもしれませんね!

 

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