今回のお話は、大した根拠はない話です。
たまたま私が見聞きした中では、会社を引き継ぐときになにかを捨てている後継者はけっこう多いと思います。
それが何なのか。
少し詳しくお話しします。
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例えば起業するとしたら、それなりの勇気や準備が必要になります。
そして決心して初めても、いろんな問題が次々やってきて、その「決心」が揺るぎのないものか試されます。
そうやって試練を抜け出て初めて会社というのは軌道になるものだと思います。
いろんな人の話を聴くと、たいていそんなストーリーです。
逆に、たまたま起業当初何の無理もなくスタートしても、途中でそんな困難を抱えるケースもあります。
つまり、企業がそこそこやっていく過程にはなにかしらの困難を乗り越えることが必須なんじゃないかな、と思っています。
じゃあ後継者・跡継ぎはどうでしょうか。
たぶん、なんとなく親の跡を継ごうと会社に入った、という人はけっこう多いと思います。
その後、後継者・跡継ぎは特有の苦労をしますから、それを乗り越えることが「覚悟を試された」証かな、と思ってました。
しかしどうもそうではないような気がしています。
それはそれとして、次に必要なのは「あるものを捨てる事」が必要な気がしています。
それは私自身まだやり切れていないことです。
なぜそう思うかというと、具体的な事例を挙げるとたとえば、ヤマト運輸の後継者であった小倉昌男氏は、ヤマト運輸をこれまで支えてきた最大の顧客を切りました。
理由は、その顧客の横暴な要求が度重なり、社内のモチベーションが下がるから、という事です。
そうすると、会社の収益としてはかなりきついはずなのですが、顧客を捨てた結果、あの「宅急便」が発明されました。
相当な決断だったと思います。
少し視点を変えると、経営コンサルタントの神田昌典氏が「真空の法則」という事をずいぶん前におっしゃっていました。
どういうことかというと、意にそぐわないお客さんを切ると、そこに空白ができます。
すると、空白を埋めるかのように別の顧客や、別の話が舞い込んでくる、というのです。
どうやら、「今までの安定を保ちながら、新たなことを加えていく」という方が経営としては安泰なはずなのですが、
前に進むには、「リスクを顧みず、まずは手放す」という事が重要なように思えてきます。
一度は、ビビるような決断をしなければ、前に進まないんじゃないかと思うのです。
これが、過去との決別の象徴なのだと思います。
具体的には、
先ほどの例のように、自分の会社の過去を象徴するような顧客と決別するとか、
これまで支えてきたビジネスモデルと決別するとか、
これまで頼り切ってきた商品と決別するとか、
これまで会社を背負ってきた人と決別するとか、
これまで会社の象徴であった社屋と決別するとか、
会社の過去を象徴するような何かと分かれるタイミングが必ずやってくるんじゃないかと思っています。
それはとてもリスキーに見えることなのですが、それを完遂した時に初めて後継者・跡継ぎとしての足固めができるような気がします。
もちろん、そういう機会がまだ訪れていないとすれば、焦る必要はありません。
タイミングは人それぞれです。
そして、自発的にそう思わなければ、そういう決断は行いません。
だから安心して下さい。
これを読んだからと言って、無理やりそういったリスキーな選択をするのもナンセンスです。
もっと自然な形で湧きあがるころ合いがあるんじゃないかと思います。
ただ、もし、閉塞感が強いとしたら、
「親の代の象徴的な何かのうち、捨てるべきものはないだろうか?」
とご自身に問うてみてください。
何かを捨てないと前に進めないときはいつか訪れると思います。
私の中では、そういうものがずいぶん前に明らかになっていましたが、「できるだけ安全にそれを手放したい」と思っていました。
しかし、たぶん、リスクがあるのに決断することが大事なのだと思います。
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