親の会社を継ぐ後継者は、忙しい人が多いと思います。
ただ、その忙しさ、本当に必要な事でしょうか?
時々振り返ってみる必要があるのかもしれません。
後継者の特長として、何かと忙しくしていることが多いと思います。
もちろん、一生懸命仕事に打ち込んでいて、物事が思い通りに進んでいるならそれは素晴らしいことだと思います。
しかし一方で、忙しい割には自分の思った方向に事が進んでいないとしたら、時間の使い方を考え直すべきかもしれません。
私たちはとくに、「自分は会社の役に立っている存在であってほしい」という思いが強い。そこで時に自己犠牲的な感情に傾くことがあります。
たとえば、生産性のない行動ではあるものの、仕事としてやっているタスクで予定が満たされていると、「予定が埋まっている」というだけで妙に安心したりします。
だからついついスケジュール帳の空白があると、何かで時間を埋めようとします。
しかしそれは根本的な解決にはなりません。
大事なのは、ちゃんと会社が前を向いて進むことをやっていく必要があります。
実はそのためには、自分にとってあまり得意でなかったり、面倒なことをやらなければならないことがあります。
今まで避けてきたことと向き合う必要があるというケースも多いと思います。
だから、それを避けて予定をあけ、空いた予定は罪悪感を生むから別の予定で埋めようとするのです。
これは後継者だけではなく、一般の経営者でも同じような思考をされている方はたくさんいらっしゃいます。
そうやって同じところをぐるぐる回っていることが非常に多いと思われます。
私自身、10年以上同じところを回ってたような気もします。
つまり、もしここ数年でさしたる状況の変化がない場合は、葛藤を乗り越えることが必要なのではないかと思います。
そのステップは、まずは「空白の時間」を受入れるという事。
何の計画もなしに空白を埋めるのではなく、この時間をどう使うべきなのか、もっと言うなら自分はどこへ行こうとしているのかを確認する必要があります。
つまり、空白の時間を使って状況をしっかり見定めてみてください。
それは、会社の財務諸表や営業数字であったり、もっとぼんやりした社内の人の動きであったり、お客様との社員の電話などのやり取りだったり、会社をボーっと俯瞰する時間とすればかなり有益な時間になるはずです。
今まで盲目的に、スケジュールを入れていたことが、会社の中をしっかり見たうえで作る計画にかわるなら、会社を変化させるには十分な情報収集ができるのではないかと思います。
ぜひチャレンジしてみてください。