自分の手柄にしたい後継者の憤り~親子の事業承継で起こる確執への対処

後継者の場合、何かうまくやっても親の七光りと言われたりします。
ちょっとやそっと業績が上がっても、「親のおかげ」という事でなかなか認められることはありません。
俺だってこんなに頑張ってるのに、という思いはある中で、それでも扱いは軽い。
そのジレンマにはどう対処していけばいいのでしょうか?

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実は私も長くそのような経験をしています。
ちょうど、世の中のIT化が進み始めた頃でしたので、自分がいなければ今頃……なんて思うことも多々ありました。
色んな会社のコンセプト作りや、経営理念の明文化など、自分なりにはけっこう頑張ったつもりです。
しかし、陽のあたる場所では誰もが先代に媚びを売る。
なんだか悶々として、そのフラストレーションは社員に飛んだり、先代に打ち返してみたり。

まあそんな感じでけっこう苦しんだ時期はありました。
けど、ある時冷静に考えて見ました。
自分のやったことが会社の中で何かしらの役に立って、会社が少しでも良くなったとしたら、本当はそれでいいんじゃないか、と。
どうせ将来は自分で継ぐ会社です。
だったら恩恵は自分で受けるんだし。

なかなかそこまで割り切れないこともあるかもしれませんが、実は、「誰かに認められたい」というのが後継者にありがちな病巣です。
もちろんそれは多くの人がもっている感情なのですが、親子での事業承継というシーンでは非常に色濃く出てしまうのです。
何しろ、何をやっても親の手柄みたいに言われますから、後継者的にはうんざりですよね。

こんな時にはまず自分で自分を認める必要があります。
それは自分を褒めるとか、抱きしめるとかではなく、ネガティブな気持ちも含めて「それでいい!」と言ってあげることです。
親に対して怒り心頭ならそれもOK。
仕事なんてやりたくないならそれもOK。
会社を辞めたいと思っている自分がいるならそれもOK。
後継者だから可能性が狭いと思っているならそれもOK。
どんな自分もすべてOKで、その存在を許してあげてください。

仕事をやりたくない自分を消そうとするのではなく、自分の心の中にいていいよ、と言ってあげるのです。
消そうとするとしつこく浮かび上がりますが、しっかりと認めてあげるとだんだんと主張する声は小さくなってきます。
思いは受け入れられると小さくなるのです。

そうすれば、自分で自分を認めることになります。
結果として、誰かに認められたいという思いは少しずつ小さくなります。
実は誰かに認められたいという思いは、自分が自分を認めていないという事の証。
そういう時こそ、自分の中にいる色んな自分すべての存在を許してあげてください。
そうすることで、いろんなことに寛容になれる自分に気付くはずです。
他人を変えなくとも、世界は変わるのです。

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