後継者・二代目経営者は「問題の中身」をしっかり分けて考えよう!

親の会社を継ぎ、その社長となる後継者。
私たちは、その過程で多くの悩みを抱えます。
その悩みが原因で、うつ病のような状態になってしまったり、仕事が楽しく感じられなくなったり、強い孤独感を感じることがあります。
これらはアダルトチルドレンと呼ばれる状態と酷似しており、現在の状況のみならず、私たち自身の成長過程にその原因を見つけられることもあるようです。
とはいえ、私たちは現実と向き合い、親の会社の社長となるというミッションを達成する必要があるならば、そこに向かう活力を引き出す必要があります。

そんな時に試していただきたいのが、今目の前にある問題を”分類”してみるという事です。
私たちの悩みは、あまりにもいろんなものが絡みすぎて、実態をつかめない状態になってはいないでしょうか?

 

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後継者・二代目社長の目の前にある問題は複雑なものが一体化している!?

具体性のない悩み

いろんな後継者・二代目社長の話を伺う機会があります。
すると、多くの人は、話の中で「悩みごと」がころころ変わっていきます。
初めは、会社のなかでの自分の方向性なんて言う話から入ったものの、いつしか弟の話になってみたり。
会社の内容把握ができていないという悩みから、従業員との関係性の問題になってみたり。
親との人間関係の話から、会社の方針の話になってみたり。

ちょっと離れた位置から観察していると、彼らの目の前には次から次へと悩みが降り注いできて、その本質をとらえきれていないような気がします。

もちろん、多くの悩みはたいてい一本の糸のようにつながってることが多いのも事実です。
とはいえ、その意図をずっとたどり続けている状態で、意図に絡まった問題のどれにも対処できていない、という状況に陥ってしまうことはけっこうあるものです。

「会社の売上をあげたい」という思いが

私もそんな経験をしています。
たとえば、私は自分の仕事の能力にもあまり自信を持てていませんでした。
だからとにかく周囲の人に認められたい、社会のなかで称賛されたいという思いから、会社の売上を圧倒的に上げたいと思いました。
しかしそうするためには、自分がスーパーセールスマンになるか、従来とは違う方法を考えなくてはなりません。
セールスパースンを育てるというのはたいてい難しく、上司から見て満足のいく業績を上げられる人間なんて、100人に一人いるかいないかです。
だからインスタントに彼らを育成し、称賛できるほどでなくとも、中の上のセールスパースンを育てる仕組みを作れば、会社は競合から抜きんでると考えました。

しかし当時、同業者では誰もそんな試みはやってませんでしたから、社内外からの反発はあるわけです。
すると、視点は純粋に「会社の売上を上げる」というところから、「社内の人間関係」だったり「マネジメント」の問題に移行していきます。
場合によっては、方針の違う親との関係も問題として挙がってきます。

そこで私はあちらこちらから噴出する火の手を消化することに必死になって、まさにもぐら叩き状態に陥りました。
問題を叩いても、違うところから問題が出てきます。
永遠に自分の理想の組織が出来上がることは難しい、と実感した時何かが自分の中でぷつんと切れたような気がしました。
その時に、もう会社辞めたい。
そんな思いが持ち上がってきたのでした。

後継社長は本当に対処する問題が見えているのか?

Colin BehrensによるPixabayからの画像

本当の問題は見えていないことも・・・

前述のような「もぐら叩き」状態に陥っているとき、たいていそれは対症療法に奔走していることが多いと思われます。
対症療法というのは医学の世界の言葉で、熱が出たら熱を下げ、痛みが出れば痛みを抑え、という症状を和らげる治療のことを言います。
逆に言うと、その原因を取り除くとかいうアプローチがないので、その場しのぎにしかならないことが多いと考えられます。
たとえば、虫歯になって、痛み止めを飲んでもその場しのぎにしかならないのは多くの人が感じいるところだと思います。
これを繰り返していると、一時叩いたモグラも、目を話しているすきに穴からはい出してくるわけです。

じゃあその問題の根底には何があるのでしょうか。
ここで結論を言ってしまうと、実は、それを引き起こしている自分の問題というのがたいていはあります。
定期的に問題社員が出るとき、それはリーダーの心理的な問題

が現実に反映されていることが多いものです。
例えば私の場合、事務社員は5年ごとにあまりよくない形でやめていくことが多かったのです。
それはそういうものだと思っていたのですが、実際のところは私が彼らへの接し方の問題だったと気づいたのはずいぶん後でした。
逆にそれから社員は定着するようになったのです。

まずは書き出してみよう

実は頭の中で「あれもやらなきゃ」「これもやらなきゃ」なんて考えていると、現実以上に難しくイメージが膨らむことはないでしょうか?
それを書き出してみると、「あ、以外と大した事ないかも」なんて言うことがけっこうあります。
日常的にその日やるべきタスクも、頭の中で考えているだけだと一日で終わりそうに思えないことも、書き出してみると意外とそうでもなかったりします。

中長期的な後継社長がもつ悩みもまた、頭の中にストックしておくだけだと整理もできないし、実際以上に大変なことのように感じられることも多いと思います。
だからまずはじめのステップとして、書き出すことから始めることをお勧めします。

問題を分類してみる

Gerd AltmannによるPixabayからの画像

ぐちゃぐちゃに絡み合った問題を整理してみよう

人の頭の中にはいろんな気がかりが、それこそ星のように点在しているようなイメージではないでしょうか。
頭の中のあっちでふわふわ、こっちでふわふわ。
ボンヤリ浮かんでは消え、浮かんでは消えしている状態だと思います。

そんなつかみどころのありそうでなさそうなものが、後継者の持つ問題です。
先ほどこういった問題を書き出すことをお勧めしましたが、書くことでふわふわしていたものが固定されていきます。
そしてそこにフォーカスしやすくなるんです。

その際に、問題をいくつかの分類をしてほしいと思います。

まず、親との関係、社員との関係、その他の人間との関係。
会社の内のことと外のこと、という分類もアリかと思います。
会社の未来に関する方針、現在に関する課題、過去に関する気になること。
会社のことに関して言えば、売上のこと、組織のこと、お金周りのことなど、これもいくつかに細分化できると思います。

自分の思い着いた項目でOKなのですが、自分なりに分類して書き出してみます。

出来ることとできない事

この書き出した項目に対して、今自分ができることは何かを書き出します。
問題によっては、できることがない、という場合もあります。
また、会社の売り上げアップを果たすためには、社員を一体にする必要があるなど、ある課題解決のためには別の課題解決が必要なこともあるでしょう。
そういった関連性なども含めて、一覧表にしていきます。

たてに前項でピックアップした項目を書き出した表を作ります。
そして横軸には、こんなことを足していくといいと思います。

・なぜそのことを自分が課題と考えているのか?
・その課題を解決するために自分ができることは何か?
・その課題を解決するために必要な別の課題はあるのか?
・逆にその課題解決に対して自分ができることがない場合はあるか?

これらの項目について一つずつ検討していくことで、できることとできないことが明確になっていきます。
今の時点で、自分ができることがないとすれば、とる方法は二つ。
1つはひたすらそれを探すという事。ネットでも、本でも、セミナーでもいいので、自分の問題意識として常に持ち続ける必要があるでしょう。
逆に、一旦その問題のことを考えない、というのもアリです。
物ごとにはすべてにおいて解決策があるというわけではないですから、とりあえず気にしない。
こう言ったことは、他のことが解決する過程で解決策に出会うこともあります。
だから今は触らない。

そうやって、一つ一つどういう対応をしていくかの方針を固めると、ずいぶんとスッキリします。
とにかく課題解決への一歩を踏み出したわけですから、あとは試行錯誤です。

「動いている」と感じるだけで出てくるゆとり

こうやって問題を整理し、そのうちの一つでも対処していく行動を冷静に考えていくと、なんとなく「物ごとが動いている」感覚を感じるのではないかと思います。
人は悩みがあっても、それが解決に向かって動いているという事を感じるだけで、ずいぶんと心持が変わるものです。
そうやって少し余裕を取り戻せば、また問題に対する見方も随分変わってくるはずです。
たった1か月、リストの一つに取り組んだだけで、他のリストの内容が書いた当時と違う見え方をしているというのはよくある話です。

だから私たちの取り急ぎのゴールは「悩みごとの全解決」ではなく、「悩みごとを解決する納得感のある一歩」を踏み出すことではないかと思います。
それが、うまくいかなかったから焦るし、イラつくのですが、違う方法をここで試すことで新たな希望が芽生えるのではないでしょうか。

 今回のテーマを動画で解説しています。よろしければこちらもご覧ください。

 

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