100年ライフ時代の事業承継 後継者の不安は未来から来ている

私たちの親の世代は、3ステージで生涯を生きていた。
これ、話題の本、LIFE SHIFT(ライフ・シフト) のベースとなる考え方です。
この3ステージというのは、
集中的に学習する期間、
それをベースに社会で活躍する期間、
引退後の生活。
しかし今の30代、40代は人生100年時代を生きることになる。
過去の人たちが作った、この3ステージのペース配分で生きるのは難しそうだ。
そんな問題提起をしています。

さて、親子間の事業承継にもこういった社会の変化は影響を与えています。
そしてそれは、悲観的な要素でもあり、希望溢れる要素でもありそうです。

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リンダ・グラットンによる本、『LIFE SHIFT』は世界的な大ヒットになっているようです。
帯にあるように「100年時代の人生戦略」というのは、ここ数年の重要なキーワードになりそうです。

著者は、これまでの人の生涯を、
〈教育〉〈仕事〉〈引退〉
の3ステージに分けて考えています。

大体20歳代で、教育が終了し、
30歳代~60歳代で働く。
その貯蓄をもとに60歳代以降の生活を営む。

人生80年時代であれば、老後生活は20年弱。
何とか貯蓄を取り崩して生活できるかもしれません。
これが100年時代となると、老後生活はあまりに長すぎる。
つまり、私たちの親がたどってきた人生のパターンは、
私たちには当てはまりにくい時代に入った、と言います。

 

興味を持って調べてみますと、昭和14年生まれの父が生まれた当時、
日本人の平均寿命はわずか50年程度。
この時代の人が未来の人生設計を考えるほど余裕があったかどうかはともかく、
学生としての勉学の期間を終え、現場の仕事をおぼえたころには、
もはや死を意識する年齢になりそうです。
そんなせわしない時代だったのかもしれません。

本書では、ざっくりいうと、20歳代までの教育機関の学習では、
100年時代を生き抜くことはできないのではないか?
という問題提起を行っています。
若いころに学んだことが、その後も学習した内容が有効であり続けることは難しい、というのです。

父の時代は、教育期間を経て、仕事の中でそれを活かしながら働き、経験を積んできました。
シンプルに言うなら、その一つの専門分野があれば、今までやってこれたわけです。
ちょうどそれは、産業が専門分化していき、それぞれのジャンルで成長してきた時代背景とうまく合致していた。
同じ道を進み続ける親世代の人たちの想いとは裏腹に、社会は違うラインを描いて成長しています。
親世代の価値観と、今の社会が獲得しつつある価値観に大きなギャップを感じる後継者は多いのではないでしょうか。

さて、後継者たる30歳代、40歳代の人たちがたどるこれからの人生はいかがでしょうか?
私たちは、親の価値観に従って育てられました。
当時は、学歴がものをいう時代でしたし、親の始めた家業が時代の波に乗って成長した時代。
それが今や、高学歴から勝ち組企業に就職が決まった矢先に、その勝ち組企業は大量の人員削減計画を発表するなんて言う、笑うに笑えない話が出てきています。
そして親の事業は、だんだんと古臭くなってきてもいます。

そういった場合、私たちは、その学歴社会的価値観から抜け出す必要があるし、
会社の戦略もそれなりに刷新していかなければならない。
そして、それができるのは、たいていはよそ者であり、ばか者なわけです。

30歳代、40歳代の後継者は、自信を喪失していることが多い。
それは親が作り上げた価値観の中で、生きることに対する自信の喪失ではないかと思うのです。
あの中では、やっていける気がしない・・・と。
それは善意に解すると、古い価値観に適合できない証じゃないかと思うのです。
それが、後継者の後継者たるゆえんなのだと思います。

そもそも論として、あなたの100年ライフの中で、会社の今の状態の中に身をうずめて、果たしてうまくいくと感じられるでしょうか。
自分にはそのような違和感があるけど、会社の人間はみな親の価値観の中で動いている。
自分自身もその行列に加わりたいんだけど、それを拒否する自分がいて、その違和感が自信のなさという知覚として認識されているのではないでしょうか。
その自信のなさは、自分の信じた道を歩む決意をした瞬間、消えてなくなるんじゃないかと思うんですけどね。
それはむしろ、自分の未来を作る自信となります。

目を覚ませ。
そんなメッセージじゃないかと思うのですがいかがでしょうか。

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