親の会社を事業承継する後継者は、会社の内部をけっこう変えることがあります。
その時には、とても大事なことがあります。
それは、一つ一つの動作を、しっかり効果を出すように確認すること。
詳しくは後述しますが、仕事を投げっぱなしにしてはいけないのです。
私の著書です。
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Contents
事業承継の変化が命取り!?
守破離と言っても後継者は耳を貸さない!?
事業承継に際して、後継者が仕事のやり方を変える、というパターンはけっこうあります。
そういった後継者に、守破離と説いても、なかなか難しいでしょう。
なにしろ、自分が絶対的に正しくて、それを証明したいのですから。
そして、それがゆえ、効果の出ないやり方を会社に浸透させてしまうことがあります。
注意してほしいものです。
「効率化」の罠
一番多いパターンは、効率化の罠にはまるパターン。
たとえば、単なる情報伝達なら、メールやChatWork、LINE WORKSやスラック、そんなもので伝えればいいじゃないか、というもの。
確かにそれは一理あります。
これまでは、ただ伝えるために会議やったり、一人一人に声かけたりしてたことでしょう。
けど、そんな時間の無駄、やめてしまえ、と。
しかし、よく観察してみて下さい。
そんな情報、社員はこれっぽっちも見てませんよ。
見てるふりしてるかもしれませんが、記憶に入っていきません。
後継者的には、ちゃんと情報出してるんだから見ろよ、と言いたい。
しかし社員は、そんなの見てる暇なんてない。
この堂々巡りです。
後継者の会社改革の目的
後継者の目的は社員を責める事?
こうなってくると、実は、後継者の目的がどこにあるのかを見失いやすくなります。
たとえば、情報をチェックしていない社員をつるし上げる。
何で見てないんだ!と。
そうすると、社内的な空気はどんどん悪くなる。
後継者は本来、会社の内務を効率化するためにやっていたはずです。
なのに、社内の効率はどんどん悪化。
しかも、効率化は一向に進まない。
なにをやってるんだか、って感じですね。
非効率の必要性
実は、情報伝達の機会は、コミュニケーションの機会。
決して悪い事ばかりではありません。
その良さを含めて、効率化することが本当にいい事なのか。
やってみた結果、それなりに効率化になっているのか。
社員は仕事をやりにくくなっていないか、
などを検討することがとても大事です。
長年やってきたやり方には、それなりの理由があるのではないでしょうか。
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