親子の事業承継の中で、いろんな後継者・跡継ぎ・二代目経営者とお話しさせていただいた中で感じることがあります。
それは皆さん、自分を責めてるということ。
具体的には、
・後継者・跡継ぎ・二代目経営者として十分ではない
・もっと頑張らなければならない
・今のままではいけない
といったところでしょうか。
人によっては、「もっと頑張ろう」という思いが自分を責めているということに気付かない方も多いと思いますが、実はそういう心の癖が自分を苦しめているという場合も結構あるように思います。
ならば、そこから抜け出すにはどうすればいいのでしょうか。
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Contents
事業承継で後継者・跡継ぎ・二代目経営者が苦しくなる理由
親子の確執の前にあるもの
親子の事業承継で、スムーズな継承を妨げるものとして、「親子の確執」があるというのはよく知られる話です。
では、親子の確執が起こる原因というのはどこにあるのでしょうか。
一般的には、経営方針の違いということが言われます。過去の経験を重視する先代と、未来の安定を重視する後継者の対立という構図が比較的よく取り上げられるパターンかと思います。
しかし、単なる経営の方針の違いであれば、たとえば会社の部分的な変更などでお互いの意見を活かす方法は考えつきそうなものです。
そういった冷静な解決策に到達しにくいのは、その根底にある感情的な問題が大きいのではないかと私は考えています。
その感情的な問題というのは、実は自分を責め続けるメンタリティではないかと思うのです。
後継者はいつも「足りない」
具体的には、冒頭にあげたとおり、後継者・跡継ぎ・二代目経営者は自分を「まだまだだ」と評していることがほとんどです。
自分でもそう思っているし、周囲からも、暗示をかけられるようにそう言われ続けているかもしれません。
すると何が起こるかというと、「自分はまだまだだ」という評価を自分に下します。
これはすなわち、「自分は今のままではダメだ」という自己否定です。
毎日毎日、後継者・跡継ぎ・二代目経営者は自分と周囲の人たちからと、否定される日々を送っているわけです。
たしかに、今に満足しないことは一般的には広く受け入れられ、むしろ「前向き」という評価を受けがちなのですが、一方で自分自身の自尊心を蝕みがちです。
その反面、私たちはリーダーであることを求められています。
つまり、弱い部分を部下に見せてはいけない、という思い込みもあって「自分はダメだ」という感情を持ちつつ「強い自分」を外では演じるようになります。
強い自分を演じるにあたっては、弱みを見せられないと考えがちですから、ダメな自分を封印しようと頑張ります。
ただいくら頑張っても、そもそも自分を自分で否定する癖は治らないので、結果として、頑張っても頑張っても納得できない状況に陥ります。
こうなると、何かを変えなければ未来は変わらない、とばかりに会社を飛び出してみたり、ご乱心レベルの社内改革を始めて見たり、という行動につながりがちです。
「責めグセ」から抜け出そう!
強いメンタルをもつためのシンプルな方法
ところで、自分は足りない人間だけど、人の上に立たなければならないから足りない部分を見せられない、という状態についてもう少し考えてみましょう。
こう言う状況下においては、自分の足りない部分、弱い部分を私たちは頑なに隠そうとします。
そのためにたくさんのエネルギーを使うわけですが、逆に、その弱さや足りない部分が明るみに出そうになると、かなり感情的になりがちです。
代表的なのは怒りだと思いますが、絶望を感じたり、不安を感じたり、どちらかというとネガティブな感情をあらわしがち。
親子の確執は実は、「ビジネスの話し合い」が、いつの間にか個人攻撃、しかも一番暴かれたくない自分の弱い部分をつかれるから、そこに怒りの感情で反発することでおきるのではないかと思います。
弱点をつかれると、私たちはうろたえてしまいます。
だから、自分の弱点を突かれないよう、必死にカバーするので言動に不自然さが出てしまうのです。
強いメンタルを手に入れるためには、この弱点をなくしてしまう必要があります。
そのためにできることは2つ。
一つは、弱点をさらけ出すこと。
もう一つは、自分を責めることを辞めることです。
弱点をさらけ出そう
私たちは、弱い部分を隠すために一生懸命いろんな細工をします。それも無意識に。
だから、十分なパフォーマンスを発揮できないこともありますが、いっそのことそんな弱みを隠そうとしなければいい。むしろ積極的にカミングアウトすると楽になります。
例えば最近は、男女の性別というのがあいまいになってきて、そう言ったことをカミングアウトすることでむしろ人気を得た芸能人や、心が軽くなったという証言も耳にします。
私たちは自分の弱い部分、他社との違いを、一人悩んで、表に出してはいけないような気がしていますが、明言することでそれを隠さずすむため、スッキリすることはよくあります。
すると不思議なことに、助けの手が差し伸べられることも多いと思います。
ある社長は、自分がからっきし数字に弱いということで、それを公にすれば、社員が「これは社長には任せられません!」と手伝いを申し出てくれた、なんていうケースもあります。
無理に隠すのを辞めると、良い効果が出てくることは多いようです。
自分を責めるのはやめよう!
向上心というのは、人が成長するための重要な心持です。
ただそれは、「今の自分ではダメ」という前提に立っています。この時に大事なのは、そう言った自分に対する責め心を少し距離を持ってみる、ということ。
たとえば、「今の自分はもっと頑張らなければならない!」と思ったとしたら、「ああ、自分はもっと頑張ったほうがいいと思っているんだな」と責め心と少し距離をとってみます。
これは何をしているかというと、「もっと頑張らなければ」と思う自分を、自分で受容している事になります。
これを日々繰り返していると、自分がどんな思いを持っていても、少なくとも自分で受容しているという感覚が芽生え、少しずつ気持ちが緩む一方で、何を言われても過剰に反応することが減ってきます。
自分で自分を責めるのを辞めようというと難しく感じますが、今浮かんだ気持ちを、自分で「こういう気持ちがおこってるんだな」と認める癖をつけることで随分心は穏やかになります。
ぜひ試してみてください。
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