後継者と成功法則

2021.08.10

実は私、けっこういろんな成功法則勉強しました。
ジョセフ・マーフィー、ナポレオン・ヒル、アール・ナイチンゲール、デール・カーネギー、マクスウェル・マルツ、ポール・J・マイヤーなどなど。
とにもかくにも成功したかった。そんな気持ちが強かったのが私の２０歳代です。

当時はわかりませんでしたが、今から考えるとたぶん、認められたかったんだと思います。
なかなか仕事も上手くいかないし、会社のなかでも重視されない自分。
こんな自分が少しでも認められるためには、成功、それも経済的な成功が必要だったんだな、という気がします。

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私は、学校を卒業して親の会社への就職を決めました。
そこでしばらくは同業他社で修業をさせていただくことにしましたが、その時に自分の能力の低さに愕然としました。
当時、結婚もしていなかったし、養う子供がいたわけでもないので、別段お金に困ったわけではないものの、たくさんの収入が欲しいと当時は思っておりました。
そして、「寝ていてもイメージするだけで成功できる」というジョセフ・マーフィーに傾倒し、それがうまくいかないからとナポレオン・ヒルを学び、そのほかにも毎週のように書店で自己啓発書をあさっていました。

しかし、いくら学んでも一考に現実は良くならず、何年もの年月が過ぎ去っていきました。

さすがに、ジョセフ・マーフィーが言うように「望む状況をイメージする」だけでは無理と感じて、リアルな努力もするわけですが、それはそれで「今までうまくいかなかった方法」をトレースするのがバカバカしくて、違う方法を必死に探しました。結果として、マーケティングやら営業手法やら、いろんな本を読み漁ったりもしました。
そうやって悪戦苦闘する中でリアルに感じたのは、「まったく仕事が楽しくない」し、「やる気が起きない」ということ。

そこで、やる気が起きないのは「自分の使命に沿った仕事ではないからだ」と思い始め、自分の使命は何ぞや、なんていう自分探しが始まりました。
まあいろんなセミナーやワークショップにもいきましたし、本や教材も買いました。
占い師や霊能者みたいな人に見てもらったりもしたのですが、イマイチピンとくる答えはありません。

雷に打たれたかのように使命に目覚めるということを夢見ていましたが、なかなかそういう訳にもいかないようです。

一体何が悪いのか。
そんな事を割と真剣に考える日々が続きます。
そこである程度の結論めいた気づきを得るのですがそのあたりの話を少しさせていただきたいと思います。

まず、私は自己肯定感が低い部分があります。ある部分においては自信家っぽく見える私ですが、常に心の中には「失敗したらどうしよう」とか「上手くいかない時どうしよう」とびくついている自分がいます。このビクついている自分は例えば、そこそこ尊敬している人に追認してもらうと、自信を持てたりするわけです。
じゃあ、そういった役割を自分でやればいい、と思い始めました。自分が不安になったら、自分で「大丈夫。誰かになんといわれようともいいじゃないか」と言い聞かせるわけです。はじめはなかなかうまくいきませんでしたが、だんだんと自分で言う「大丈夫」が心にしみこむようになってきました。

もう一つは何かを決めるとき、どう決めるかに注目するように意識しました。
単に反射的に決めるのではなく、なぜそう決めようとしているかをそこそこちゃんと見るように意識しました。すると、周囲の目を気にしてとか、いろんな理由が見え始めます。
ただ、そうやって自分の思考を見るようにするだけで、だんだんとその思考が自分のものか、そうでないかがわかるようになってきます。

そんな事を繰り返していくと、だんだんと自分が「自分の意志とは違った形」で動いてきたことに気付いたりもします。ああ、きっと自分は、そもそも自分きっかけでない行動を繰り返して、そのことにさえも気づかずにいたから、成功法則ってうまく働かなかったのかもしれないな、と思いました。

だから、後継者の方のなかで、いろんな成功法則を学んでみたけど、上手くいかないという方はそもそもの「成功法則が自分にとって必要な理由」からスタートする必要があるのかもしれません。
様々な事の動機について、一度内省してみてはいかがでしょうか。

心の仕組みについて学びたいなら……。
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『覚醒』目覚めて生きる

悩みゼロ！人生の流れに乗るための心の習慣の作り方