会社の跡継ぎが今の時代だからラッキーな理由

人間にとって「食べる」という行為は、生きるために必要なことです。
しかし、食べることがキライという人は少ないと思います。
必要である上に、その行為が好き。
人が生きていく中で、ずっと続けられていることはだいたいそういう両面を持っているんじゃないでしょうか。

後継者にとって、会社を継ぐことは、立場上必要なことなのかもしれません。
じゃあ、それが好きか?というとそうでもない人は多い。
その違いはどこにあるのでしょうか?

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食べるという行為は、人間にとって「やらなければならない」ことでもあり、「好き」なことでもあります。
親の会社を継ぐという行為は、後継者にとって「やらなければならない」(と思われている)ことでもあり、「好き」・・・というわけではなさそうです。

じゃあ、なぜ好きになる事が出来ないのでしょうか。

「食べる」の例で考えてみましょう。
私たちは、毎日食べています。
1日3食食べるとすれば、1年で1095回。
30年で32850回。
飽きずに毎日同じ行為を繰り返しています。

なぜそんなことを繰り返すことができるかと言えば、おいしいな、満腹だな、という喜びを感じるからじゃないでしょうか。

 

じゃあ、跡継ぎはどうでしょうか。
日々の活動の中で、喜びを感じることもゼロではないはずです。
それでもやっぱりやめたい、なんて考える人が多いのは、喜びよりも嫌な思いを多くしているからかもしれません。
ただ私なりに考えた結果、それだけではないような気がします。
じつは、後継者である私たちは、純粋にいきたい方向へ歩むことができていないからかもしれない、と考えています。

それは、与えられた目標に向かっているからしんどくなるんじゃないかと思います。
どういうことかというと、親の会社を継いで、その会社をつぶさず、盛り立てていくという後継者の役割”らしき”もの。
これって、自分が心底望んでいる事でしょうか。
たぶんですが、自分の立場上、そうするのが当たり前とか、そう期待されてるとか、そんな思いが中心にあるんじゃないでしょうか。
早い話が、やらされ仕事じゃないかと思うのです。

 

食べることだって、強制されれば嫌になります。
おなかが空いて、食べたいから食べる、という流れがあるから続けられるのです。
食べるのが嫌なのに食べれば気分が悪くなるし、食べたいのに我慢をし続ければ食欲そのものがおかしくなります。

後継者の中で、仕事がいやとか、会社がいやとかいう状態は、仕事に対する摂食障害みたいな状態になっているのかもしれません。

 

やらされ仕事だと、いつまでたってもつらいままです。

けど、今の時代に親の会社を継ぐひとは、ある意味幸せだと思います。
なぜなら、社会の転換期だからです。
考えてもみてください。
戦後から最近まで、「モーレツに働くこと」こそが美徳とされてきた時代が続きました。
ほんの30年前には「24時間働けますか?」というキャッチコピーが大流行しました。
今なら社会的な批判を受けそうな話で、週休三日制を採用する会社が出たり、男性の産休を強制的に取らせる会社が出たりしています。

たぶん、あなた会社の価値観は昭和の時代の香りがプンプンしているんじゃないですか?
たくさん働き、働いた量で会社の業績を上げよ、的な昭和テイスト。
これは、今1の物を10にしよう、という動きです。1→10(イチジュウ)ですね。
それに対して、時代の変わり目には、0→1(ゼロイチ)の考え方を避けて通ることはできません。

つまり、何かを生み出すチャンスなわけです。
逆に言うと、既存の物が破壊されていくタームでもあります。(ディスラプションといわれるもの)

たとえば、今銀行はものすごい勢いで社員数を減らそうとしています。
リストラと新卒採用の抑制ですね。

24時間営業のコンビニが、これまで自分たちのビジネスを支えてきた大きなウリを手放そうとしています。

あのトヨタが、自らの事業定義を見直さざるをなっています。

こういう時は、今までやっていた努力が裏目に出ることがけっこうあるようです。

 

先日、ある方から興味深い話を伺いました。
かつて商店街には必ずと言っていいほど、喫茶店がありました。
昔ながらの喫茶店です。
この喫茶店はいつしか姿を消しましたが、まったくなくなったかと言えばそうではありません。
今、ほとんど同じ機能を有するお店としてスターバックスが日本国内でもかなりの店舗数を誇っています。

この過程を創り出すのには、以下のステップが必要だと言います。
①勉強する
②思考する
③問題解決への行動

まず、「勉強する」です。
これは、今までより範囲を広げた勉強を指します。
単に本やセミナーと言った机上の勉強の身を指すのではなく、今までとは異質の人たちとの対話や、経験したことのなかったことを経験するといったことも含まれています。

そして、「思考」します。
今までと同じことを繰り返すなら、思考する必要はありません。
誰かのいうことを真に受けるとか、世間の常識にしたがうとかを繰り返していては進化はありません。
周囲に埋没するなら、変化を起こすことなどできないからです。

次に、問題解決への行動です。
ここに独自性が生まれ、今までと違った世界が現れます。

 

今の後継者にとって幸せなのは、親の言いつけ通りが正しいわけではない、という時代に入ったことです。
そこに後継者自身の独自性を発揮するチャンスがあります。

後継者の仕事が、「やらねばならないけど辛い」という状態は、「やらされ仕事だから」という話をはじめにしました。
しかし時代的には、やらされ仕事はアウトで、自発的に新しいものを生み出す0→1が重要になってきています。
つまり、やらされ仕事に甘んじるのではなく、やりがいのある仕事を生み出していくとてもいい機会である、と言えるのではないでしょうか。

昭和的価値観に合致しない自分を責めているとしたら、それはナンセンスです。
いまこそ、昭和に合わせようとして窮屈になっている自分を再起動させるタイミングなのではないでしょうか。
やらされ仕事ほど楽しくないことはありませんが、可能性の拡がりを感じる仕事は大変ではありますが楽しいものです。
そうすると、「必要である上にその行為が好き」という状態が近づくはずです。

 

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