親の会社を継ごうと、事業承継を目的に入社した際、親子では考え方が真っ向から対立することがあります。
それもそのはずで、親は「過去の経験」を頼りに現在を判断しますが、経験が少なく、あるいは親がいなくなった時の不安が、後継者の思考を「未来の心配」にくぎ付けにさせがちです。
特に近年の社会・経済状況を考えると、過去の経験の蓄積の延長に未来があるとも思いにくい状況にも感じられます。
それでもお互いの視点の違いから、二人は意見が対立しがちです。そして多くの場合、その対立は話し合いで解決することはない、というのが私の持論です。なぜなら、双方本音を口にしない(あるいは自分でも本当の自分の気持ちを分かっていない)からです。
しかし最近いろんな事例を見ていると、ある条件が整うと、親子の話し合いが有効に機能することもあるようです。
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親は「まだまだ現役」と思っていて、現場の仕事に未練があるとき、事業承継は困難を極めます。跡継ぎ・後継者・二代目社長である息子・娘は、自分の意見を社内で通すことは難しく、どうしても過去の延長線に則った会社経営が続きがちです。そんな時、跡継ぎ・後継者・二代目社長としては「永遠に親の会社」であり続けるのかもしれない。そんな思いを抱き、いずれ会社を辞めたくなったり、仕事へのモチベーションを失って行ったりしがちです。
かといって、「親の会社」を「自分の会社」にしようと思って話し合いをしても、たいていはあまりうまくいかないことが多いと思います。むしろ感情的になって、話し合いの前より関係は悪化することの方が多いのではないでしょうか。さらに言うなら、大変な思いをして説き伏せたとしても、「わかった」というのは一瞬で、数時間後には先代はいつも通り振る舞う。体に染みついたことだから仕方がないことなのかも、と後継者は肩を落とす。
そんな事から、親子の話し合いはあまり意味がない、と私は考えてきました。ただし、ある状況に置かれている場合は話は別です。本当に親が仕事へのモチベーションを失ったときに関しては、親子の話し合いが有効なことがあります。これは、表面的には「会社を早く引退したい」といいつついつまでたっても引き継ぎをしない、という状況ではなく、本当に仕事に関わりたくないと見えるときです。もう会社にあまり来なくなったとか、仕事の話をするとそれを避けるようになったとか。
また、身体を壊して、会社のことをやるのがしんどくなっているとか、他に夢中のことができたとかいう場合もあります。(知人のなかには市議会に出馬するために会社をすっぱり辞めたという先代も……)
状況は色々でしょうが、言ってみれば、親が会社への執着を手放しているように見えるとき、後継者の話を聞き入れやすい状況に入る事があるようです。この後のことについては交渉事ですので、お互いがどこまで譲歩できるか、といったことになるのでしょうが、比較的スムースに話が進むこともあるようです。ただし、先代の気が変わればそういった話も覆される可能性はゼロではないので、その覚悟はもったうえで、という事になろうかと思います。
タイミングが大事ですので、そこは注視しておくのがよさそうですね。
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