後継者

後継者の最終目的地はどこ?

たとえば、英語を学びたいという人、私の周りにもけっこういます。
じゃあ英語を学んで、何をしたいの?と聞いてみる。
すると、英語話せたほうが便利だし、カッコいい!と。

なるほど。
確かにかっこいい(笑)

逆に言うと、だから続かないんじゃないかと思います。
動機が弱いんですね。

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ある友人は、小学校のころ親の都合でスペインに連れていかれたそうです。
共働きで、日中はうちには誰もいない。
けどお金を与えられて「ご飯は何か買っておいで」と言われる。

そうなると、スペイン語がわかるとかわからないとかいう話ではありません。
空腹を満たすためには、スペイン語であれ、身振り手振りであれ、自分の思いを伝えなければなりません。
語学はあくまで道具であって、その先の目的(これがまたかなりひっ迫した内容)がある事で、否応なくスペイン語をマスターしたそうな。

 

結局、何かをできるようになる、
続けられる、
頑張れる、
というのは最終的な動機の強さによるものであるように思います。

冒頭の「英語を学びたいけど続かない」という話。
英語というのはあくまで通過地点であって、どうやらカッコいい自分を演出したいようです。
だったらたとえば、カッコいい服を買えばその目的は達することができるかもしれません。
ジムに通って体を鍛えるのもいいでしょう。
そんな手段の一つでしかないから、たぶん続かないんだと思います。

 

では、親の会社を継ぐ、という話。
動機は親の会社を継ぐ、です。
そして語学に相当するツールが例えば、経営のスキルや業務知識や、ビジネス上の様々な能力です。
親の会社を継ぐという動機が強ければ強いほど、様々な手段に対してどん欲に学ぶことができます。
それは良くしたもので、後継者の方は非常に勉強熱心です。
なぜならば、親の会社を継ぐというのはなかなか逃げられないミッションだから。
腹を据えてやるので、他の社員さん与力っと成長が速い。

しかも、できなくても割としつこく食らいついていく人が多い。
これも最終目的の「親の会社を継ぐ」という現実からは逃げられないから、ある程度の覚悟はしてるわけです。

つまり、やり遂げるとか、できるようになるというのは動機が結構大事で、動機は最終目的とつながっています。
じゃあその、親の会社を継ぐ、という最終目的はそれなりに大事で、なかなかおざなりにできるものではありません。
とはいえ、ここが「仕方がないからやる」か、「楽しそうだからやる」かの違いはけっこう、日々の気持ちに影響してくるような気がします。

見知らぬ国でその国の言葉をマスターするというのは、早くマスターできるかもしれませんが精神的なプレッシャーはただ事ではありません。
たぶん、多くの後継者の立ち位置はこういう状態なんじゃないかと思います。
成長は早いけど、ストレスも大きい。
きっと、後継者が日々つらさを感じる原因もそんなところにあるのではないかと思います。
目的地に夢がもてないというか、与えられた目標なんじゃないでしょうか。

 

もしそうだとしたら、目的というか、動機というか、そこを少し修正していく必要があるかもしれません。
それは例えば、「単に会社を継ぐ」というところというより、もうちょっと上方修正して夢を描いちゃうとか。
あるいは、会社を自分が望む状態にするということで、その具体的なイメージを膨らませるとか。

どうしてもクリアすべき方向性はあるのかもしれませんが、最終到達地点はたぶん自分で決めていいんじゃないかと思います。
最近私の周囲では10X目標(10倍目標)なんて言う言葉が流行っていますが、実現できるかどうかはあまり気にせず(むしろがんばったとしても6割クリア出来たら上出来レベル)な目標設定をしてみると、俄然前向きになれるとか、楽しくなってくるかもしれません。

少なくとも、今の会社を今のまま継ぐ、という話よりかはワクワクするんじゃないでしょうか。
もし、このブログ記事に、何かしら感じるものがあるとしたら、目標の上方修正をしてみてください。
未来が楽しくなるかもしれませんよ?

 

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DrawnByShaunによるPixabayからの画像

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