跡継ぎ・後継者・二代目社長という立場で親の会社で働いていると、どうしようもなく動かせないことにぶち当たる事があります。
それは、私たちが考える会社の戦略かもしれないし、社内の組織改革かもしれないし、自分の考えとせんだいとの根本的な考え方の違いかもしれません。
いろんなパターンはありますが、こう言ったとき、私たちは即座に考えるのは、相手を押し切って自分の考えにすべてを従わせようという方向感です。跡継ぎ・後継者・二代目社長は、会社の未来を担っているので、それが正しいように感じるのですが、現実は正しさだけでは動きません。
そんな時に、お勧めしたいのが『積極的あきらめ』です。
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「あきらめる」というのは、ネガティブな印象を持ちがちな言葉です。しかし、最近よく「執着を手放せ」という言葉も耳にします。たとえば、緊急事態宣言の中で飲食店が厳しいという話がありますが、飲食店という業種業態にこだわって飲食店のまま緊急事態宣言にどう対処するかを考えるという方法が一つあると思います。一方で、これほどまでに緊急事態宣言が連発されるのでは、飲食店というビジネスモデルに未来を感じないから思い切ってまったく違った業種業態での営業を考えるという方法も考えられると思います。どちらかというと、前者は今までの事業へのこだわりと言えますし、後者は考えようによっては、従来の事業への執着を手放した状態といえるかもしれません。
どちらがうまくいくかはやってみなければわかりませんが、なんとなく、他人事として見たときには、それぞれにそれぞれの可能性を感じることもあるのではないかと思います。表現するならば、後者は「飲食店という事業をあきらめた」わけですが、文脈を見てみるとむしろそっちの方が経営上は積極的に見えるような気がするのは私だけではないと思います。これを、積極的あきらめ、と呼びたいと思います。
親子で事業をしていると、冒頭でお話ししたとおり、周囲との摩擦があったり、確執がおこったりと、なかなかいろんな抵抗を経験することもあるでしょう。そんな抵抗に対して説得を試みるとか、自分なりの考えをしっかりと伝えるとか、そう言う努力はとても大事だと思います。ただ、どこかで線を引いて、「どうにもならないこと」という積極的あきらめの心をもって、前に進むことも必要な時があるように思います。
私が良くお伝えするのは、目の前の問題を「自分でコントロールできる問題」と、「自分ではコントロールできない問題」に分けてください、ということです。たとえば、景気が悪いとか、業界の法規制が厳しくなったとか、大手が無茶をしてるとか、先代が自分とは違う方針を打ち出すとか、社員が自分の事を軽視するとか、そういった直接コントロールできない問題は、一旦、脇に置いておいて考えないようにする、ということをお勧めします。どうあがいても、他社の動きや政治の動きは簡単には変えられないし、人の心や行動も変えられません。ならば、「そういうものだ」というあきらめの心をもって、そこは手放す。逆に、自分にできること、たとえば、スキルアップや、目標到達への努力、自分なりのアイデアの小さなトライアルなど、に注力する。他人なんてどう手もいいから、自分ができることを精一杯やる。そこから入るのがいいんじゃないかと思うのです。そこに至るには、「積極的あきらめ」が必要になってきます。
そもそも積極的諦めが必要なシーンにおいては、たいていの場合、八方塞がり感を感じていることが多いように思います。そうすると、不思議なことに自分ではどうにも動かしにくい問題のことばかりが気になってきます。だんだんと頭のなかが、自分ではコントロールできないことでいっぱいになり、自分ではコントロールできないからさらに焦り、また苦しむというかなりキツイ負の感情のスパイラルに陥りがちです。そんな時こそ、スイッチを切り替えて、「積極的あきらめ」でスッパリ、悩みとおさらばしてはいかがでしょうか。どうせ気に病んでもやまなくても、コントロールできない問題には対処できないのですから。
「積極的あきらめ」を動画で語っています。よろしければこちらもどうぞ。
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2021年7月5日22時スタート(約一時間の予定)
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