後継者

後継者・二代目社長が新しい物事を始められない場合に知っておきたい3つのコツ

二代目が、会社の経営をこれから考えていくにあたって、
「さあ、やるぞ!」とは思うものの、
そのまんま固まってしまう事があります。

それは二つの原因があります。
一つは、何をやっていいのかわからない。
もう一つは、何をやるかはわかるけど、先延ばしにしてしまう。

そんな時、試してみたいちょっとしたアイデアをご紹介します。


私の著書です。

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親の会社を継ぐ技術

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まず、一つ目が、「何をやっていいのかわからない。」という問題への対応。
現実的な悩みの多くが、こんな感じではないでしょうか。

例えば、

  • 売上を上げたいんだけど、どうすればいいのだろうか・・・
  • 社員の管理をもう少ししっかりしたいんだけど、何をすればいいのだろうか…
  • お金の流れをきっちりつかみたいけどどうすればいいのだろうか・・・

といった感じです。

 

残念ながら、こういった問題意識の場合、何をやっていいかはなかなか見えないんですね。
だから、出来る事としては、

問題を細分化する

という事です。

 

売上が上がらないとすれば、何が問題なのでしょうか。
仮に、それが営業社員の行動量が足りない、という問題だったとします。
そこから深堀していくと、
どうすれば営業社員の行動量が上げられるか?
というテーマになります。

すると、
営業社員は1日どんなスケジュールで動いているのか?
という情報が必要になります。
手段は、日報なのか、ミーティングなのか、システム化による対応なのか、色々考えられます。
そこで出てきた問題をつぶしていくことで、行動量を上げる可能性が検討できるようになります。

 

もう一つの悩みのネタである、
「何をやるかはわかるけど、先延ばしにしてしまう。」
という事には、小さく始めるというのが効きます。

どういう事かといいますと、先延ばしにしていく原因は、多くの場合
きちんとできなければならない
という思い込みに起因しています。

 

失敗してはいけないとか、体裁を整えるとか、すべての問題を解決してから取り組まなければ、という思いが行動を阻害しがちです。

私自身の例で、こんなことがありました。
私どもの会社で、お客様に向けた会報誌のようなものを出そう、という事を考えました。
しかし、内容の問題、デザインや印刷の問題、大量に印刷して発送するコストの問題、いろいろ解決しなければならない問題があります。
それで、ついつい先延ばしにしてたんですね。
何年もの間・・・。

しかも、大ごとになってくると、目立つので社内の逆風も出てきます。
特に、すぐに売り上げにつながらないものなどは、ひどい逆風です。

 

しかし、ある時思ったんです。
いきなり、全部のお客さんに送らなくたっていいじゃないか。
比較的仲の良いお客さんで、失敗しても許してもらえそうなお客さんに限定して、送ってしまえば・・・。
そう思いました。

で、スタートは50部ぐらいでした。
他の社員に見つからないよう、こっそり送ったんです(笑)
しかも、内容はA4用紙裏表ぐらいのボリュームで、中身はスカスカ。
それでもクレームも出ることもなく、順調に発行できるようになりました。

 

そして、三つ目のコツは、やらざるを得ない状況を作る、という事です。
先ほどのお話の会報誌でも、一度作って送ってしまっても、二回目は二回目で結構ストレスです。
放っておけば、「当初月間をイメージしてたけど、どうしてもやらなきゃいけない事ではない。だから、季刊誌にしよう。」と
尻切れトンボになったことが何度かあります。

だから、第1号には最後に「来月もお楽しみに」と書きました(笑)
お客さんは読んでないかもしれないし、楽しみにもしてない可能性が高いのですが、
「お楽しみに」と書いた以上、やらなきゃいけない気がするんですね。

 

他人の前で宣言するといった事などで、やらざるを得ない状況を作りましょう。

 

まあ、本当にちょっとした工夫レベルの話ですが、

  • 細分化する
  • 小さく始める
  • やらざるを得ない状況を作る

といったこと、一度試してみてはいかがでしょうか。

 

 


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