後継者

二代目社長・後継者がまず整えるべきはメンタル

二代目社長・後継者による経営が暗礁に乗り上げたとき。
これまでのふるまいでは、行き詰まりを感じるとき。
一般的には、さらなる知識や、スキルを求めることが多いと思います。
私もそうでした。

しかし、それでは解決しないことも多いと思います。
いえ、むしろ、知識やスキルを高めれば高めるほど、社内で孤立することも多いのです。
ではどうすればいいのでしょうか。

大事なのは心を整えること。
いえ、別に宗教とは一切関係ありません。
リーダーの心のもち方ひとつで、会社の状況を一変させることがあるのです。

 

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二代目社長・後継者の采配が暗礁に乗り上げる理由

Dieter_GによるPixabayからの画像

ついてこない社員と親との確執

多くの二代目社長・後継者が経験することの一つに、社員との感覚の乖離と、親との確執があります。
具体的には・・・

・将来のことを考えて会社を変革していきたいのに、そこに賛同してくれる人がいない(あるいは少ない)
・自分の企画やプロジェクトに積極的への協力者がいない(あるいは少ない)
・何か意見を言えば必ず衝突する
・社内で疎外感を感じる
・会社を背負っていきたいと思うのに、任せてもらえない(信用されていない)

といったところが代表的なものです。

自分の目指す道は譲ることはできない。
だから結局は彼らを無理やりにでも動かさなければならないので、規律・ルールを徹底させるとか、仕組み化といったキーワードで彼らを動かそうとします。
しかし、残念ながら、ほとんどの場合それはうまくいきません。

なぜことごとく意見が合わないのか?

こう言ったことが起こるのは、何もこれを読んでいただいているあなたの会社だけではありません。
日本中の同族企業で同じようなことが起こっています。
業種や業態を問わず、ほとんどの会社で症状の重さの差はあれど、似たような問題が起こります。

普遍的ともいえるこの手の問題はいったいどこから起こるのでしょうか。

それは、後継者のメンタリティが引き起こしていると私は考えています。
「なんで俺のせいやねん!」と怒りたくなるかもしれませんが、少しだけ我慢して読み進めてみてください。

おそらく、二代目社長・後継者であるみなさんは、意識しているかしていないかはともかくとして、心の奥底ではこんな強い理由に突き動かされているのではないでしょうか。
「自分は、バカ息子と言われたくない」「会社を傾かせて、低い評価を受けたくない」
もしそうだとしたら、こんな風に言い換えられるかもしれません。
嫌な状態から逃れたい一心で、仕事を頑張っている状態ではないでしょうか。
今頑張っている原動力は、自分が見放されるという恐怖から逃れたいという思いであることが多いのではないでしょうか。

恐れから逃げようとすると、気持ちにゆとりを持つことができません。
だからまずは自分を磨きます。
そして周囲の人間に自分と同等の努力を求めます。
このお仕着せが、周囲の人にとっては、ついていきがたい理由です。

葛藤を乗り越える力「受容する力」

Peggy und Marco Lachmann-AnkeによるPixabayからの画像

まずは最悪の状況を受入れてみる

こういった状態になった時にお勧めなのが、「バカ息子といわれてもええやん」という開き直りです。
そもそも、その言葉、だれがあなたに対して発するのでしょうか?
たいていは私たちとはさほど関係の国内人がうわさ話にするかもしれない、という程度です。
仮にそんな話が出たとしても、その場だけでで一瞬で忘れられます。
その程度の話なのです。

だから、「まあ、そう言われた時はそういわれた時」ということで、結果がそうなった場合の受け入れの覚悟をします。
その時の様々な状況も、すべて受け入れよう。
そう言う覚悟を決めます。
そう言う意味では、コロナ禍というのはいろいろな言い訳をコロナのせいにできるのでいいですね。

不安になったり、イラっとするたびに、自分に言い聞かせます。
まあええやん、と。
従業員が言うことを聞かない?となれば、
まあ人間、そんなにすぐに人の言うことは聞けないよね。それはしょうがないこと。
もちろん、必要な注意はすべきでしょうが、差し迫った雰囲気で注意される場合と、「次は気をつけてね」とライトに言われるのとを考えてみてください。
案外前者の場合は反発心が起こりますが、後者の場合は、「ああ、悪かったな」と素直に反省できたりするものではないでしょうか。

余裕がない人を相手にすると、人は、その人の話を聞こうとしなくなるのです。
二代目社長・後継者が必死になればなるほど、社員との距離が離れるのはそういうことなのです。

なぜリーダーの心が変わると会社が良くなるのか

しかし、そうやって物事を許容したところで、
また、物ごとにいちいち目くじら立てなかったとしたところで、
現実は変わらないじゃないか。
そう思う方は結構いらっしゃると思います。

けど考えてみてください。
私たちの心が変われば、同じ言葉でも相手への伝わり方が変わります。
前述のように、感情的に言われれば聞けなかった話も、冷静に話されると素直に聞けるということがあります。
つまり、私たちの思考が変われば、自分の外の世界に対する表現も変わります。
となれば、周囲の人の反応も変わるものです。

だから、リーダー一人の心の持ち方が変わるだけで、会社は一変します。

嘘だと思ったら試してみてください。
ちなみに、コーチングを仕事にされている友人が何人かいますが、彼らが一様に言うのはリーダーが変われば組織はびっくりするほど変わるといいます。
それは一人の変化が、複数の社員の変化を生むからです。

その効果を体感してみてください。
やることはたった一つ。
自分の周囲の物ごとを「そういうものだ」と受け入れるだけです。

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