後継者は社内外から向けられる目とどう対峙していくか?

家業を継ぐ後継者は、否が応でも目立ちます。
私も経験があるのですが、学校を卒業して親の会社に入った時、
・社員の人たち
・取引先の人たち
・お客様
・同業者団体などの人たち
が自分に向ける目が怖かったことがあります。

はじめのうち、表向きは歓迎ムードに見えましたが、どことなく居心地の悪さを感じました。
目立つというのは厄介で、良い時ばかりではなく、むしろ良くないときにその視線が気になるものです。
結果として、ぎこちない動きしかできなくなってしまったりすることもありました。

そんな視線にどう対処していけばいいのでしょうか。

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まず、結論を言いますと、
「他人の視線なんて気にしなくてもいい」
という事になります。

いえ、そもそも、自分で思っているほど、周囲の人は自分に関心なんて持っていません。
だから、気にしなくていいんです。

 

そんなの答えになっていない、とガッカリされる方もいるかと思うので、少し説明させていただきます。

 

まず、確かに、会社に初出勤する日、
親とお客様や取引先にご挨拶に行く日、
同業者団体にデビューする日、
みんな、その一瞬はきっとあなたに関心を示します。

「おー、〇〇さんの息子さんか!お父さんは頑張り屋だからみならえよ!」
「△△さんのお嬢さんだって?そりゃあ将来が楽しみだな」
「◇◇さんに、こんな立派な息子さんがいたなんて」

ちょっとした騒ぎになるかもしれませんね。

 

で、その時あなたの週に集まった人たち、どのていどあなたのことを覚えているでしょう。
たぶん、その場を離れて1分もしないうちにあなたのことなんて頭にはないでしょう。

 

逆に自分のことで考えてみてください。
つかず離れずの関係の知人が、「恋人です」と紹介してくれたとしましょう。
その恋人のこと、その場では適当にはやし立てると思いますが、その知人とわかれて数分もしないうちに、別のことを考えているんじゃないですか?

すごく極端な表現ですが、その時に紹介された恋人が摩訶不思議なことを話していたとしても、その時は「なに、こいつ?」とおもってもそう長くは記憶にとどめていないと思います。
そんなものなんですね。

 

ちょっとした余談ですが、このランキングはある調査会社が、2014年にFacebookで最もシェアされた記事のタイトルをピックアップしたものです。
1位以外は、みごと「あなた」、つまり読者本人のことを語る記事タイトルです。
これを見ればわかる通り、人は自分のことに最大の関心を払いますが、それ以外のことに向ける関心はごくわずかなのです。

1.彼はホロコーストのさなかに、669人の子どもたちの命を救った……しかし彼はその人たちがすぐそばに座っていることを知らない―――LifeBuzz

2.あなたはどの動物?―――Quizony

3.あなたはどのくらい注意深いか?―――PlayBuzz

4.あなたの本当の年齢を当てましょうか?―――Bitecharge

5.あなたは、本当はどの州に属しているか?―――Buzzfeed

6.あなたのオーラは何色?―――Quiz Social

7.あなたの心は何歳?―――Bitecharge

8.あなたは行動は何歳?―――Bitecharge

9.あなたはどんな女か?―――Survley

10.あなたは前世でどんな死に方をしたか?―――Playbuzz

 

これは何を表しているかというと、他人はそんなに自分のことに関心を持っていない、という事。
さらに言うなら、自分がどう見られているかを気にしすぎている、という事。
この二つの相乗効果で、後継者としては、動きの一つ一つを意識して、固くなってしまっているのです。

とうぜん、自分の本来の行動ではないわけですから、成功確率も下がります。

たとえば、私の場合は、人に失敗を悟られるのは恥だと考えていました。
比較的早く親の会社を継いだこともあって、自分は、これからの後継者のお手本的振る舞いをすべきだと思っていたのです。
いえ、思っていたというより、そうすること以外の選択を考えたこともありませんでした。
だから、有能な自分であるために、自分はもちろん他人の失敗を許せませんでした。

しかし、この文脈だと失敗が許されません。
とにかくいつも緊張状態で、また自分がイメージする自分のあるべき姿があまりに完璧すぎて、現在の自分とのギャップに常に悩んでいたりもしました。
そういったプレッシャーはだんだんと蓄積していって、逃げ出したくなることもよくありました。
後継者が会社を辞めたくなるケースの多くは、自分が尊重されない場合だと思いますが、中にはこういったプレッシャーにつぶれそうな人も混じっているのかもしれません。

 

こういう状況になった時、たいてい「現実」を変えようとします。
たとえば、自分の代わりに新しいアイデアを社員が発案し、自分で動かし始めるような理想をイメージしたり、
親である先代が、自分の考えの通り動いていてくれるべきと考えたり。
そうなると、現実への期待値が高まり、そのギャップに悩むようになったりします。
そうやってどんどん精神的に追い込まれたりすることはけっこうあるんじゃないでしょうか。

だから、気にしないのが一番なんです。
誰にどう思われようと、それが自分だから。
そういう一種の開き直りがあるととても強い。
しかも、弱さを見せあえる関係を近しい人と作ることができると、それは強い結びつきにつながります。

どうしても、弱さを見せてはいけないと考えがちなのが後継者。
そうやって強がると、部下とのコミュニケーションも難しくなり、しんどいし、あまりいいことがないのです。
逆に、「おれ、こういうのだめだからお願い」と頼める方が、チームを作っていくには良い効果を及ぼします。
完全無欠な冷たいリーダーよりも、人は少しおっちょこちょいでも人間的な温かみをもったリーダーについてきやすいのです。

だから無理せず、弱みを見せればいいと思います。
今の私はそういう路線にかえて、とっても楽になったし、以前より物事がうまくいくようになりました。
だから勇気を出してちょっとだけ、試してみてください。
本来の自分をチラ見セすることを。

 

 

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Carmen JanoschによるPixabayからの画像

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