葛藤を感じたならそれが今の限界であることを知ろう

先日、あるセミナーで興味深い言葉を耳にしました。
葛藤という言葉を、その講師は「生きたい場所があるけど、そこに行けない状態」と定義しました。
シンプルに表現すると、それはすなわち今の自分の限界だ、という事です。

さて、親の会社を継ぐ後継者にとって、会社の中で様々な葛藤を感じることがると思います。
代表的なものはこんな感じではないでしょうか。
時代に合わせて会社を変化させていかなければならないにもかかわらず、それが思うようにいかないという状況。
私たちは、その原因を、先代の不理解だったり、従業員の振る舞いの問題と受け取りがちです。
というか、そのようにしか見えないというのが現実ではないかと思います。

となるとそこが限界。
これ以上動けなくなってしまいます。
これを打開する方法はあるのでしょうか?

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葛藤というのは普通は乗り越えることができる、と考えられます。
たとえば、ジェットコースターになんて乗ることができない!という葛藤を持っていたとしましょう。
実はジェットコースターに乗るには、何のスキルも知識も不要です。だから、本人の決意次第で、ジェットコースターに乗ることは可能なはずです。(もちろん、一般レベルを超えたトラウマなどをお持ちの場合は別ですが)
ここで言う葛藤(限界)は、誰でもない自分で設定しているものです。

意を決して、乗ってみたら案外イケた、というのが最後のおちだと思いますが、この時その人は自分の葛藤(限界)を乗り越えたことになります。
するとそこには、ジェットコースターに乗れなかった自分が一回り成長した、ジェットコースターに乗ったことのある人格になった自分が存在することになります。
これは、出来ることが増えたという意味で「成長した」といってもいいのではないかと思います。

さて、このケースは自分の決断の問題だけでした。
じゃあ先ほどの、「親の会社を継ぐ」というシチュエーションにおいての葛藤はどんなものでしょうか。
それは、会社を変革しようと思うけど、それができない、という自分がそこにいる、という事になりそうです。
もちろん、自分としてはそれは「親のせい」とか「従業員のせい」とか自分の考える理由があるわけですが、その原因についてはいったん脇に置いておきましょう。
こういった原因をあれこれ言うのは、「ジェットコースターはスピードが速いから乗れない」「危なそうだから乗れない」というのと変わらない話です。
そんな場合は、四の五の言わず乗れよ、というのが乗れる人の言い分。

会社経営も実は同じで、それをやってきた人、経験した人はきっとこういいます。
親がーとか、従業員が―とかいってないで、とにかくやれよ、というのが本音でしょう。
けどやっぱり私たち後継者は、「そうはいっても、常に邪魔が入るんだから」なんて思うかもしれません。

もう一度言いますが、それはジェットコースターが乗れない理由とあまり変わらないのです。
ジェットコースターは、早くても、危なそうに見えても、意を決して乗るから乗れるようになります。
会社の経営も全く同じで、誰かが邪魔しようが、経営が古かろうが、意を決して経営するから経営できるようになります。

そこでもう一度考えてみましょう。
そういった、やりたいけどできない、という葛藤は今の自分にとっての限界だ、という話をしました。
何が言いたいかというと、この葛藤を乗り越えるには、今の自分とは違う自分でなければならないという事。
じゃあ、どんな自分になれば乗り越えられるのでしょうか。

シンプルに表現するなら、
「親が邪魔しても、従業員が動かなくとも、動揺しない自分」
であることから始めればいかがでしょうか。

親が邪魔するような行動を仕掛けてきても、「まあ、そんなもんだよね」と予想通りと笑ってみる。
従業員がこちらの意図しない動きしかしなくても、「そういうもんだね」と余裕を見せてみる。
すると、案外新しい世界が見えてくるものです。

親のいう事に逆らわなくとも、ちゃんとやっていける方法があるとか、
従業員が動かない理由が見えてくるとか、
あるいは彼らがどうすれば動くのかがわかるとか。
今まで見えなかったことが見えてくるはずなんです。

そのベースとなるのが、「今の限界を乗り越えた自分」を育てることです。
はじめはピンとこないかもしれませんが、日々意識をしているとだんだんとしっくり理解できるようになると思われます。
ぜひ、今の限界を乗り越えてみてください。

  
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