後継者

一周廻って二代目社長の悩みは人間関係

会社を同時代にマッチさせていくのか。
そんなテーマを二代目社長・跡継ぎの方はもっておられると思います。
それはあたかも、戦略とか、戦術とかの問題に見えがちです。
しかしこれもまた、「人間関係」の問題となればどう感じるでしょうか?

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どれほど素晴らしい戦略も実行されなければ効果はゼロ

Gerd AltmannによるPixabayからの画像

頭でっかちになる?二代目社長

先代社長は現場重視、二代目社長は頭でっかち。
そんな不名誉な印象が世の中にはあるような気がします。
実は先代社長時代は比較的ビジネスもシンプルで、商品を作り、売る、ということでビジネスが完結していました。
しかし今の時代はどうでしょう。
たとえばGoogleのGmailなど、どこで儲けているのかがわからないようなビジネスモデルが普通になってきました。
どうも、物を作って売ればよかった時代とは少し様子が変わっているようです。

そういう意味では二代目社長が、戦略などに関して勉強するのはまっとうな努力といえます。
しかし、それを揶揄する言葉が社会に漂っているというのは、言ってみれば「二代目社長が考えた戦略を現場が理解していない」ということに他ならないのではないでしょうか。
どんな立派な戦略も、現場がそれに沿って動いていない限りは、まったく意味をなさないのです。
それが二代目社長にとってはいぶかしくもあり、またそのことで頭でっかちといわれるのは心外なわけです。

二代目社長は順番を間違えているのかもしれない

多くの場合それでも、二代目社長はもう必死になって次々と勉強し、考え、企画を練ります。
どんどん学んでいくから、もうまるでコンサルタントといっても過言ではないくらいの知識を持っています。
しかしそれは皮肉なもので、他の社員との距離をどんどん引き離していきます。
社員の意見というのがあまりに稚拙に感じるようになり、二代目社長は社員の言葉が耳に入らなくなります。

自分の方が勉強しているのだから、自分が正しいに決まっている。
だから従業員は自分に従うべきだ、と。

そういう態度がどうしても出てくるので、だんだんと社員との距離感は離れていきます。
結果として、二代目社長の戦略は前進することなく、それがひどくなると社員から謀反がおこったりするかもしれません。

二代目社長の悩みは人間関係

Malachi WittによるPixabayからの画像

そうとは知らずまた勉強?

こうやって整理しないとなかなか見えないのが悩みの本質です。
戦略を考えたけど実行できず効果が出なかった。
そして、次に考えるのは「別の画期的な戦略を」ということになりがちです。
ここからセミナージプシー(ひたすら新しい情報を求めてセミナーを転々とする状態)を始めたり、ノウハウコレクターになったりしがちです。
しかし、どれだけ学んでも思ったような結果が引き出せないことが多いのではないでしょうか。
何しろ問題は、二代目社長の知識や戦略の問題ではなく、組織コミュニケーション、つまり人間関係の問題なのですから。

仲間意識を持つと失敗から成功が生まれる

戦略ありきということではなく、まず社員がチームとして機能する状態を作ったとします。
ここに何かしらの新たな戦略というものをスタートさせたとしましょう。
実は、ちゃんとしたチームになっていれば、そこから試行錯誤が始まります。
だめだったら、こうすればいいかも、とか
ここを変えるとうまくいくかも、とか
実践のなかでの微調整が可能になります。

二代目社長と社員のコミュニケーションがうまくいっていないと逆に、完ぺきな状態でスタートした前提になるので試行錯誤がなされずよしあしのはんていをつけておわり、ということになりがちです。

これではなかなか成果が上がらないでしょう。
何をやるにもそれなりに練度を高めることが必要です。
何かに詰まったら、そこへ対処することで現場は力をつけるのですが、そのステップが行われないわけですから成功確率はかなり低くなりがちです。

自分の能力も大事だけどチーム力を高めよう

多くの二代目社長は、「後継者のせいで会社が傾いた」と評されることに強い恐怖感を持っています。
その恐怖に直面しないため、私たちは自分の能力を高めようと自分磨きに余念がありません。
それはそれで素晴らしい事ですが、その自分磨きが成果を生まないとすれば、ちょっとした方向転換が必要になるのではないでしょうか。
その時に見直すべきは、多くの場合組織とのかかわり方だと思います。

そのかかわり方を変えていくことで、実は小難しい経営理論などなくてもうまくいくことはけっこうあるものです。
もし、個人技量の鍛錬に限界を感じたら、組織と自分を親和させることに意識を向けてみてください。
きっと何かヒントがつかめるのではないかと思います。

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