困った社員の扱い方

会社の経営に携わっていると、毎日いろんな事件が起こります。
たいていの場合、先代は面倒な事からはさっさと手を引いてることが多いので、
困った社員の扱いは大抵、二代目が担当することになります。

自分の時間はとられるし、手間はかかるし・・・。
白状しますと、かつて私はこんなふうに考えていました。
社員は部品のように取り換えることができたらいいのに、と。
しかし、社員を入れ替えたところで根本的な解決にならない事を経験から知ることになります。






こんにちは。
中小企業二代目サポーター田村薫です。

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どんなに注意しても、困った社員は紛れ込むものです。
場合によっては、新入社員が、
時には、今まで頑張ってくれていた社員が、
あるタイミングで何かおかしな状態になることもあります。

困った社員というのは、業務能力が低いとか、
営業力がイマイチとか、
そういうレベルの話ではありません。

一般常識を逸脱した行為をするような人が出てくるのです。

こういった人は、大抵こちらの話が響きません。
何かを伝えても、聞いているそぶりはあるものの、
腹落ちしないのです。

 

こういった場合に、どういう選択をするといいのでしょうか。
私が若いころ、やはりある営業社員がそんな状況でした。
上司のいう事に耳を貸さず、勝手に自分の考えで事を運んでしまいます。
それが上手くいけばまだいいのですが、それが原因でお客様から苦情が来ます。
しかし、本人は反省のそぶりもありません。
「自分は悪くない」
の一点張り。

 

その彼とは、ある夜、誰もいない社内でけんかになりました。
あなたはおかしい、と私の主張をぶつけました。
結果、彼はやってられるか!
と言って会社を後にしたきり、連絡が取れなくなりました。

 

結果として、ケンカ別れ(笑)

この話はこれっきりか?というと実は人を変えてやってきます。
次の人とは、何を考えているかさえわからない人。
やはり上手くいきませんでした。
この当時は、採用の基準も明確に持っていなかったこともあり、
ミスマッチな採用をしていたのかもしれません。
しかし、結局、ある日を境に来なくなりました。

その後も、必ず社内に一人は、問題児を抱える状態が続きます。
ある社員は、訪問しやすいお客さんのところには足しげく通うのに、
問い合わせのあったお客さんでも気が合わない人には返事もしない。
お客さんからは、大きなトラブルには至らないまでも、
小さな不満の言葉を聞いていたので、
彼との雇用は解除せざるを得なくなりました。

 

こんな状況から、
人の問題は難しい。
そんな風に、変に結論付けていました。

 

けど、ある時人の問題にかかわる共通点に気付き、衝撃を受けました。
目の前に起こる事件は毎回違います。
違う社員の話ですし、起こる問題も別物です。
しかし、事件が起こったときに
私が問題社員に対する対応は、毎回同じだったことに気付いたのです。

 

そのことに気付いたときには、頭を殴られたようなショックを受けました。
私は、自分の主張を社員に押し付ける事ばかりに熱心で、
社員の事を知ろうとは一切しませんでした。
私の目から見た価値観でその社員を判断し、その行動を評価し、矯正しようとしていたのです。
今から考えると、そんな私の振る舞いに対する警報だったように感じられます。
実は、困った社員の問題は、その社員自身の問題でもあると同時に、
組織や経営者の問題でもあるのです。
それを、自分の事を棚に上げ、相手が悪いとばかりに責めていて進歩があろうはずもありません。

 

それ以来、気を付けているのは、問題社員が発生するときは何かを変えるタイミングだ、
と考えるようにしています。
私の社員に対する対応の方法かもしれないし、
組織の在り方かもしれません。
どこかに問題があるから、困った社員が生まれるのです。

 

さて、私が今の会社で経験した「困った社員ができる無限ループ」は、
社員の事を知ろう、という努力をし始めて一旦途切れることになりました。
今でも、何か社内で社員がらみで困ったシグナルが出ると、
その社員をカウンセリングしたりします。
困った行動の根っこには、何かしらの固定観念があることが分かったからです。

それを突き止めたところで、一瞬で劇的に変わることはありません。
しかし、困った行動の根源を双方が共有する事で、
どうすれば困った行動を起こさずに済むかのツボが見えてきます。
これは双方にとっての大きな一歩です。

 

こう考えてみると、一事が万事、同じ過ちを犯している事に気付きます。
お客さんとの関係も、こちらの商品のすばらしさはアピールするけど、
お客さんの本当の悩みに寄り添えているのだろうか?
先代との関係も、自分の正当性は主張するけど、
先代の考えを理解しようとしているだろうか?

このような考え方の転換を促すシグナルが、
社員問題として自分に降りかかってきていたのではないか?
と今では感じています。

 

 

会社の経営に携わる立場で、
縁あって巡り合った社員。
どこかで別れることがあるとしても、
ともに過ごした時間が双方に少しでも価値ある時間であってほしい。
そう望むのは、あなたも同じではないでしょうか。

 

社員を変えようとする前に、
社員を知る。
このステップが二代目経営者には必要なのではないかと思います。

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