後継者・二代目経営者は視野を遠くにおこう

後継者・二代目経営者の方とお話をしていると、時に目の前のことにとらわれているように感じることがあります。
たとえば、自動車の運転をする人は、上手な運転をする人ほど視点は遠くに持っています。
初心者ほど、すぐ目の前のことしか見ないですよね。

後継者・二代目経営者は、どうしても初心者運転者の視点になりがちな気がします。
目の前のことを何とかしようとするばかりに、どんどん追い詰められてしまうのです。

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私たちはどこへ向かっているのか?後継者・二代目経営者のゴール

目的を見失う後継者・二代目経営者

主に医療の世界で使われる言葉に、対症療法という言葉があります。
これは、表面的な症状に対処する治療です。
例えば熱が上がってくれば、解熱剤を処方し、
下痢気味なら、下痢止めを処方する。

表面的な状態を見れば、熱は下がり、下痢は止まるのかもしれませんが、その原因を取り除いたわけではないので、薬が切れればまた症状が出てくる可能性が高いわけです。

実はビジネスの世界では、この対症療法で終わってしまうこと、けっこうあります。
そして、親子での経営においても、その場限りの対処が割と重視されがちです。

たとえば、親子の確執。
親である経営者と子である後継者・二代目経営者の考えがあわず、衝突ばかり起こしているとしましょう。
そういった状況は、後継者・二代目経営者にとってはけっこう精神的にきつい状態なので、なんとかその衝突を回避したいと思います。
その結果、親を会議に出させないとか、会社から追い出そうとするとか、自分が会社を辞めたいとか、そんな思いになっていきます。
まさに表面的な症状を改善することが目的になってしまいがちです。

後継者・二代目経営者としてのゴール

一方で、私たち後継者・二代目経営者としてのゴールは、親から会社を引き継ぎそれを発展させることだと思います。
さらに目的を深堀するなら、そういった会社経営を通じて、社員やお客様、そして自分自身も幸せな人生を歩むことが最終的な到達点ではないかと思います。
逆に言えば、親との確執があろうが、会社の中で面倒な事件が起きていようが、自分達が幸せであれば目的の一部は達せられていることになります。

「コイツ、何言ってるの?」と思われるかもしれませんが、もう一度言います。

会社の中でどんな問題があろうとも、自分や社員やお客様といった登場人物がみんな幸せであれば、OKな状態といえはしないでしょうか。

常識的に考えれば、人生の登場人物の幸せな状態は、確執などはない状態だと考えがちです。
けどそういったことも含めて「幸せ」であれば、私たちの後継者・二代目経営者としての・・・というより、人生における目的は達せられていると考えてさしつかないと私は考えています。

「幸せ」は主観

幸せって何だろう?

実は人は幸せが大好きなわりには、じゃあ幸せって何?という定義がとてもあいまいです。
お金持ちになることが幸せでしょうか?いえいえ、お金持ちでも不幸な人は沢山いますし、お金を失って幸せに出会う人もいます。
健康であれば幸せでしょうか?いえいえ、健康でも不幸な人は沢山いますし、健康を害して幸せを知る人もいます。
人間関係が良ければ幸せでしょうか?いえいえ、人間関係の問題を抱えることで幸せに気づく人、かなりいると思います。
キリがないのでこの辺にしておきますが、世の中で言われる「幸せの条件」みたいなものはみんな、幸せの一助になるかもしれないけど、幸せに気づけない原因になることもあります。

そんなつかみどころのない「幸せ」ですが、わりと科学的に見ていくと、脳の中にそれはあるように思います。
幸せホルモンが出ると、人は幸せを感じます。
ならば、シンプルに言うなら、「幸せホルモンをだせばいい」という事になります。

お金や健康、人間関係などは、それが出るきっかけにはなる可能性があるわけです。
大事なのは本人が、その出来事をキッカケに「幸せ」と思えば幸せホルモンが出るし、そう受け取らなければ幸せホルモンは出ないそうです。

逆に言うと、キッカケなんかなくても、自分で勝手に「ああ、幸せだなぁ」と思えば、脳内はお花畑になるわけです。

確執があっても幸せになれる理由

親子の確執があったりするとか、社内で孤立するとか、後継者・二代目経営者・跡継ぎである私たちは、けっこうストレスフルな状況を経験します。
これも面白い話ですが、おこる出来事に関して「ストレスだな、いやだな」と感じると、やはり脳内にはストレスホルモンが出てきます。
しかし、何が起こっても全く動じなければ、ストレスホルモンは出ないようです。

ここで結論めいた話をすると、目の前で起こっていることは実はどうでもよくって、それを自分がどうとらえるかで「いいこと」「悪い事」と区分してるんですね。
で、いいことと区分した出来事を体験すれば幸せホルモンが出るし、悪いことと区分した出来事っを経験すればストレスホルモンが出る、という仕組みのようです。
つまり、世の中みんな捉え方次第、という事になります。

たとえば、親子の確執でうまくいかないことがたくさんあるわけですが、これを例えばゲームにおける障害ととらえれば「あーでもない、こーでもない」と考えながら攻略することで、楽しみに変えることができるかもしれません。

ある友人である経営者がこんなことを言っていました。
社員が彼の思うように動かないことも日々あるわけですが、それはいわばパズルのようなもので、どこにどういう刺激を与えればこの社員は成長するのか?というのを探すと、面白くて仕方がない、と。
なるほど、社員のふるまいに頭を抱える経営者は少なからずいますが、彼らのどこにやる気スイッチがあるのかを探すというのは、ちょっとしたゲームと捉えれば楽しいイベントなのかもしれません。

ガッカリしましたか?

moritz320によるPixabayからの画像

外の世界を変えなくても世界が変わる

ここまでの話で、「自分以外の外の世界を変えなくとも、自分から見た世界はいつでも一瞬にして変えられる」という事が、頭ではご理解いただけたと思います。それでも、腹落ちしなかったり、なんだか騙されたような気分になったりされる方もいらっしゃるかもしれません。そりゃあそうです。今までは、自分の内部で起こる刺激ではなく、自分の外で起こることを一生懸命変えようとしてきたのですから。

逆に言うと、こんなことを一回ブログを読んだからといって、「ああそうですか。明日からやってみます」なんて言う風に、一瞬で変われるかというと、なかなかそういうわけにはいかないと思います。
それでも、もし私の話にそれなりに納得感を示していただけたとしたら、そういう方向への努力を少し継続的にしてみてもらえれば、と思います。
とても不思議なことなのですが、現実で起こる自分にとって不都合な状況をまずは受け止めて、その状況を味わって、解釈を可能な範囲で変えるだけで周囲の反応の変化を感じる可能性は高いと思います。

例えばケンカって、お互いが相手を受け入れず、自分の主張を相手に砲撃するようなものだと思います。
その攻撃の手をいったん止めて、相手から来る主張を「いったん受け止めてみる」というゆとりをほんの少し見せるだけで、相手も軟化することがけっこうあるんじゃないでしょうか。
今までは力づくでなければ相手を動かせないと思っていたのが、とりあえず話ぐらいはできそうだ、というくらいにゆるむわけです。
するとそれは一つのきっかけになることはけっこうあるんじゃないかと思います。

原因はどこにあるのか

冒頭で、対症療法というお話をしました。
一方で、原因療法というのがありまして、それは原因を取り除くということですね。
たとえば熱が出たのなら、熱の原因を取り除こうという治療です。

親子経営における対症療法が「確執の表面的な排除(例えば親と距離をとるなど)」であるとしたら、原因療法というのは本当の意味で親子がお互いを受け入れられる状態を目指すのではないかと思います。
そこを目指すにおいては、実はお互いが人間的成長を果たすことが重要になります。
いろんな物事に対する許容度を広げる(一般的な言葉で言うと器を広げるという事に近いとおみます)という事です。
それを親に対して強制することはできませんが、後継者・二代目経営者である私たちは今問題に接し、何とかその問題を克服したいと考えています。
だから行動できるはずです。
その行動というものの最終目標は、おこること、周囲の人などを広く受け入れる器です。

厳しい言い方をすれば、人間としての器の小ささがこういった問題をより大きなものにしているわけなので、人間としての成長こそが後継者・二代目経営者の最も重要なミッションではないかと思います。

なんだか道徳臭い話に聞こえるかもしれませんが、最新の組織マネジメント理論を紐解いていくと、「リーダーの人間的成長」こそが組織を育てるという結論になっていることが多いという事を考えると、あながちバカにできない考え方だと自負しています。

「判断」から離れる

じゃあその人としての器をどう育てていくか、です。
これは私としても道半ばなところがありますから、残念ながら「ぜったいこれだ!」という自信はありません。
ただ今時点での確信めいた結論としては、「起こる物事の良しあしを判断しない癖」をつけるという事です。
親が自分に反対したら、それを悪と考えるでもよいと考えるでもなく、感情や判断を交えずただの事実と捉える。
会社の中でなにかトラブルめいたことが起こったら、それを悪いことと決めつけずに、事実として受け止める。
そういった癖をつけていくと、だんだんと人としての器がひろがっていくものと思います。
もちろん、完ぺきに、というのはなかなか難しいと思うのですが、今よりも少し広い許容度を獲得することができればそれでOKなのだと思います。

小さなところからテストしてみていただけると嬉しいです。

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