後継者

家業の仕事が合わないと感じた時、どう考え、どう行動するか?

いろんな方の話を聴いていると、親の仕事について、
「子どものころからやってみたいと思っていた」という人と、
「特に強い思い入れはないけど、それを継ぐのが当たり前だと思っていた」という人がいるようです。

後者の場合、仕事につまずくと、やっぱりこんな思いが強く心を占領します。
「家業なんて継ぐんじゃなかった・・・」と。
では、そういった場合、どういう対応ができるのでしょうか。

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どうしても親のやってきた仕事が好きになれないことはあると思います。
原因は恐らく、心の深い部分にある事が多いと思います。
自分なりに努力してみたけど、やっぱり駄目だ、好きになれないし、一生懸命になれない、というときどうするでしょうか?

たぶん、一番初めに浮かぶ選択肢は、「会社を去る」という事じゃないかと思います。
会社を去って、自分の道を歩めば、きれいさっぱり家業を忘れられるかも。
そんな風に思うのかもしれません。

そういう選択を否定はしませんが、なかなかそういった踏ん切りをつけるのもこれまた難しいところがあるように思います。
ずるずると引きずってしまう傾向はあるような気がします。
そういった踏ん切りがキッチリつくならば、一つの手段としてアリかもしれませんね。

 

次に考えがちなのは、会社の中で新たな事業を興そうというもの。
これ、うまくいけば楽しそうですが、社内でいろんな障害を抱えることが多いように思います。
反対派や、後継者を無視する人が出てきたりします。
だから、そういった新事業を作って育てるフェーズまで行くのはけっこう大変だったりします。

私が考えたのは、そもそも家業がイヤなら、家業のビジネスをジャンルとしてこの世からなくすことをミッションにしよう、というもの。
まあ、壮大な話なんで、なかなか協力者は現れません。
また、その代わりのビジネスを作り上げないといけないので、新規事業を興すだけよりも難しいかもしれません。

 

まあ、色々なアイデアは思い浮かびますが、どれもこれも簡単にできることはなさそうです。
ただ、簡単にできる事ならば、誰でもやれるわけです。
ほとんどの人はその簡単な方法に飛びつくでしょう。
けどそんな話は聞いたことがありません。

つまり、難しい、って前提は基本、崩れないってことなんだと思います。
ならば、大変だし難しい前提で、どのみちだったら頑張れるか?ってことを考えて行く必要が出てくるでしょう。
すごく砕いた言い方をすれば、好きか、嫌いか、です。

親の会社をやめちゃってリセットするぞ、となったとき、たとえば転職先なり、新たに起業するなり、次の仕事として夢を描ける道があるなら、そこに向かっていくのもいいでしょう。
親の会社を後にすることには後ろ髪ひかれる部分もあるかもしれませんが、好きで進む道なら自分のなかで納得もできるかもしれません。
新たな事業を興すというのも同じで、「今の状態がイヤだからそうする」では長続きしないんですね。逆に「こういうことをやりたいから」という理由を持っていることが大事だと思います。

 

じゃあ、そんなビジネスあるの?という事になりますが、そのあたりは、いろんな人や情報に触れて、感度を磨き、作りこんでいく必要があるんじゃないでしょうか。

 

さて、こういった、決定的な答えが見えにくい考え事をすると、たいてい思考はグルグル回ります。
結局同じことばかり考えて、先に進めないんですね。
そういう思考のサイクルに入りかけたな、と気づいたときにはちょっと空気を入れ替えて、もう一度違うシチュエーションで考えてみましょう。
そして今まで考えなかった少し違うパターンのアイデアが浮かばないかを考えてみます。

視野が狭くなっていることがあるので、そこから飛び出す思考が必要なことが多いのです。
あとは、メリットとデメリットを天秤にかけると、やはりグルグル悩み続けることになります。
なぜなら、メリデメが決定的なものがないから悩んでいるのであって、そういった思考では決定打は出てくることはまずありません。
こういったときに頼りになるのは自分の意志で、どうしたいか?という思いに従うのがシンプルで、たいてい正しいと言えるのかもしれません。

 

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ijmakiによるPixabayからの画像

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