二代目社長が感じる「ポンコツ」「無能」と呼ばれることへの恐怖

二代目社長はいつも、あることを潜在的に恐れています。
そのあることというのは、自分が、ポンコツ、無能と呼ばれることです。
実は私たち二代目社長の行動原理は、そういった「批判」から逃れたいという思いにけん引されているケースが多いと思われます。

実はこのことが様々な問題に派生している可能性がある、ということを知っていただくことがとても大事だと私は考えています。
なぜ、二代目社長の恐怖からの行動原理が様々なところへ波及するのかを知り、そこにどう対処することができるかをご紹介したいと思います。

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二代目社長は批判から逃れるために焦っている!?

Jasmin SesslerによるPixabayからの画像

何があっても見たくない結果ーーー自分のせいで会社が傾くという悪夢

親の会社を継ごうと決めて、親の会社に入社した時、一つ、強く意識したことがあると思います。
それは、この会社を自分の力で大きく強くしていこう、ということ。
恐らく仕事を始めて間もなくはその思いでいっぱいだと思います。

しかし、物ごとが常にうまく運ぶわけもなく、大小の問題にぶち当たることになるわけですが、そこで急に弱気になることがないでしょうか。
もし、自分がこの会社を潰すような事があれば…と。
親に顔向けできないとか、世間的な評価とか、社員からの眼とか、二代目社長はまさに背筋が寒くなるような思いにさいなまれると思います。

普通の社員は自分の能力のアップだけを考えておけばいいわけですが、二代目社長とその候補としては自分の能力が高いことは当然として、さらに会社を発展させなければならないわけです。
上手くいかなくとも逃げ場はなく、自分の望まぬ業界や望まない社員だったとしても、今目の前にあるものを守らなければならない。
そう思い始めると、変な汗が出てくるほどの不安と恐怖を感じます。

私たち二代目社長が避けるべきは、自分のせいで会社が傾くこと。
それがおこれば私たち二代目社長は、顧客、社員、親、親類、その他の関係者の目が気になって仕方なくなります。
だから頑張らなければならない、と追い込まれた気持ちで学び、働き、経営するのです。

自分のことに必死すぎる人から人は離れる

この状況は、二代目社長自身は「自分だけではなく、顧客社社員や親、親類やその他の関係者のために頑張っているんだ」と思い込んでいるかもしれません。
しかし、周囲の眼から見えるのは、自分を守るために、ただ自分の為だけに頑張っているようにしか見えないことが多いのです。
田舎から上京したメジャーデビューの音楽バンドに例えていうなら、リーダーである二代目社長は、メンバー1人1人の意向も聞かずメジャーデビューするために、音楽性を大衆に迎合したものに変え、プロダクションの言いなりになる。しかし、周囲のメンバーは「自分達の信念を曲げるくらいならデビューできなくてもいい」と反発し、結局リーダーは一人ソロデビュー。メンバーからすれば、「結局アイツが大事なのは自分のことだけだったんだ」なんて話がでる。

ちょっとわかりにくいたとえかもしれませんが、周囲の人は、二代目社長が自分のために頑張ってるようにしか見えないのです。
それを言うに事欠いて、「みんなのため、会社のために頑張っている」なんて言う風に言われたりすると、周囲の人たちはけっこう萎えてしまいます。

会社の中で孤立しがちな後継者というのはこんな状況にあるのではないでしょうか。

なぜ孤立するのか。
それは、二代目社長の個人的な恐怖を、周囲の人間とは共有できないからです。
もっといえば、周囲の人間は二代目社長である私たちの恐怖など、知りたくもないのです。

二代目社長の悩みは口にした瞬間 協力者が現れる?

StockSnapによるPixabayからの画像

まずは「知る」こと

ここまでのお話し、「俺に限っては絶対にそんなことはない」「私は別に誰にどんな評価を受けても気にしない」ということで全否定される方はこれから先を読まれてもまったく意味はありません。
ですが、少しでも引っかかった人、もしかしたら自分はそうかも、と思った方はまずはそのことを認めることが大事だと思います。
認めるというか、そう言うメカニズムで自分は動いているのかも、ということを知るということは結構大事だと思います。

例えば私の場合は、自分磨きに一生懸命でした。
無意識のうちに、自分を磨くことで、会社が良くなるんだから、と変に言い訳めいたことを心の中でつぶやいていたように思います。
そういった理由で自己啓発セミナーに通ったり、様々なスキル習得にいそしんだり、ビジネス書は年間数百冊よんだり、とけっこう必死でした。
これが「自分の可能性を開くために」というなんだか明るいイメージだといいのですが、私の場合はもう「今の状況から抜け出すためにもがいている」という印象だったように思います。

そうやってもがいているうちは、成功法則も効かないようで、まったくうまくいきませんでした。
私なりに感じたのは、自分の行動動機のメカニズムを知ることは結構大事なんだな、ということです。

自分がどのようなメカニズムで行動しているかを知ってはじめて、その原理を変えるとか、修正することが可能になります。
しかしまったく見えていない仕組みで動いている場合、何の軌道修正もできないのです。

恐怖からの行動で心が癒されることはない!?

私は自分の行動原理が「自分が批判されることへの恐怖」である、ということに気付きました。
では、これをそのまま続けていて、自分の恐怖が去るのでしょうか。
会社を2倍、3倍の規模にすればいいのでしょうか。
会社を上場させればいいのでしょうか。
もちろんそれで一時的な満足感は得られるかもしれませんが、たとえば誰かが「親が残してくれたものがあったから」なんて言えばきっとカッとなるんじゃないかと思います。
どこまで行っても果てがなく、どこまでやっても恐怖心は心の奥底に常にある。
そんなイメージし渇いてきません。

たしかに、もう必死に勉強したり、必死に仕事をしますから、能力も向上すると思いますが、精神的にはどんどんきつくなってくるかもしれません。

批判を恐れなくなる方法

ではどうすれば、批判に対する恐怖心は消え去るのでしょうか。
やることは簡単です。
自分の価値を、他人の評価にゆだねなければいいのです。

そうはいってもなかなか難しいですね。
もう少し具体的に言いましょう。
自分の欠点を公言してしまいましょう。
そうすれば陰口を言われる心配がなくなります。
そして、自分で認めている事だから、他人に言われてもあまり気にならなくなります。

さらにできることと言えば、欠点を補ってくれる人を募ります。

まずはこれを社内でやります。
今まで二代目社長は、何もかも自分で抱え込んで、自分で苦しんで、自分で何とかしないと思い込んでいます。(そもそも二代目社長はそういう性格になるように育てられています)
そうやって自分の能力以上のものを抱え込もうとしがちです。
それは会社経営においても、自分の精神的な健康上もいい事は何一つありません。

先日、複数の社長が集う場所で、T社長が自分の身体的なコンプレックスを公表していました。
彼がそれを自分で言わなければ、もしかしたらみんなで陰で笑っていたかもしれないよなことです。
けど、彼がそれを公言したことで、みんなは逆に慰め始めました。
「いやいや、そんなこと、だれも気にしてないから大丈夫だよ」って感じです。

彼は、別に言わなくてもいいコンプレックスをみんなに知ってもらうことで、すっきりしたと言いますし、みんなが団結したかのような感覚を得た気がします。

これと同じで、社内で自分の弱いところを公にしてみてください。
きっと多くの人があなたを助けたい、と近寄ってくるはずです。

私たちは強がって頑張るのですが、弱い部分を出せばそれでいいのです。

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