後継者

違和感・葛藤を楽しむことで後継者・二代目経営者は成長する

後継者・二代目経営者の立場にいると、悩みは尽きないと思います。
会社の将来のこと、親である先代とのこと、自分の能力のこと、など。
気になることは次から次へと湧いてくるわけですが、こういった悩みや苦しみ、違和感や葛藤は自分を育ててくれるイベントだとしたら、いかがでしょうか。
私たちはそれを楽しむことができるのではないでしょうか。

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私たちは困難に立ち向かう物語が大好き

PexelsによるPixabayからの画像

ゲームは私たちに何をもたらすのか?

現代の日本人で、ゲームをやった事のない人は多いと思います。
RPGあり、アクションゲームあり、プレステやニンテンドー、スマホアプリのみならず、カードゲームやボードゲームまで、様々なゲームがあります。
こういったゲームは、私の知る限り、勝てるゲームばかりではありません。
というより、負けるというのが前提に組み込まれているようにさえ思えます。

これを私たちは、報酬も得られず、ほめられることもなく(むしろ批判されながら)、それでも延々とやった経験は多くの人がもっているのではないでしょうか。

最近は私はあまりやりませんが、学生のころ、そこそこ熱中したことがあります。
その時、最終目的としては、最後のレベルまでゲームをクリアすることですが、私はそんなにうまいほうではないので最後まで言ったゲームはほとんどありません。
それでも、新しいゲームを買い、そこそこ楽しくやっていたように記憶しています。

なぜ人がゲームに熱中するのかというと、たぶんいろんな考え方があると思いますが、試行錯誤をし、その結果がすぐに見えるからじゃないでしょうか。
ある装備をゲットしたら、強くなったとか、あるルートを辿れば簡単に突破できたとか、ある順序で敵を攻撃すればミッションクリアできたとか、そういった試行錯誤の先に道が開けると知っているから次を見たくてゲームを続けるのではないかと思うのです。

実は、私たちの人生もまた、同じような仕掛けになっているような気がします。

大好きなアニメや映画

RPGゲームなどでもそうなのですが、アニメや映画、マンガや小説においても、物語のテンプレートのようなものがあります。
それはざっくりいうと、現状に満足できない主人公が、いろんな状況にからめとられるかのように冒険の旅に出かけるストーリー。
旅に出ると、いきなり敵が現われ、主人公はボコボコにされます。
そこでメンターと出会い、訓練を積み、敵の中心部へ歩みを進めますが、その過程で何人かの仲間と出会います。
仲間と手に手を取り合い、ラスボスを倒す。
喜び勇んで故郷へ帰ろうとすると、ラスボスは死んでいなくって、変形してさらに襲われますが仲間の助けを得ながら、勝利を修めます。

だいたいそんな感じですね。
ざっくりいうと、主人公はマイナス状態からスタートし、最後は満点になるという感じ。
貧しかった私が、いまや億万長者です、とか、
運動会でビリだった私が、今はプロサッカー選手として活躍しています、とか
小学校のころはバカとののしられていた私が、今は東大現役合格です、とか。
人はこういう成長物語が大好きなのです。

何が言いたいかというと、私も、きっとあなたも、成長物語が好きなんじゃないでしょうか。
それはつまり、自分がそうなりたいという事なのです。
こういった物語がヒットするのは、自分が演じたい役割を主人公が演じるから、感情移入できるのです。

後継者・二代目経営者に大事なのは「楽しむ」力

目の前の困難をどうとらえるか

少し話が脱線しましたが、ここから後継者・二代目経営者のみなさん特有の話となります。
ここまで見てきたとおり、私たちは、結構苦労物語、成長物語が好きな傾向があるんじゃないかと思います。
それは一つは、人はそういった苦労というか、違和感や葛藤を経験することで成長するという真理に基づいているように思います。

例えば私は、学生時代までは小さな困難はいくつもありましたが、さして大きな挫折感を味わった記憶がありません。
なんだかんだ言って、当時の「いつもの自分」で乗り切ることができたのです。
人は小さな成長は日々、一つずつ行っていると思いますが、その成長速度と自分の求める成功の間にあまりギャップがなかったのだと思います。

しかし、社会人になってからは困難の連続です。
それはこれまでの自分の人間的成長では追いつかないくらい、社会と自分、理想の自分と現在の自分にギャップがあったのだと思います。
だから私は、二段飛ばし、三段飛ばしの成長を求められました。
それが、違和感や葛藤の正体だったと今では思っています。

皆さんもおそらく、目の前の困難がたくさんあると思います。
その中でも親との関係や、社員との関係、仕事の悩みには壊滅的なストレスを感じておられていると思います。
それはおそらく、今までのペースにおける人間的な成長では追いつかないほど、大きくバージョンアップすることが求められているシーンなのではないかと思います。

受け入れる力を育てる

ここでいう人間的成長というのは、簡単に言うと「受け入れる力を育てる」という事です。
親という人間を受け入れ、社員という人間を受け入れ、今の仕事という現実を受け入れ、自分の立場を受け入れます。
受け入れるというのは、彼らや現状にしたがうという意味ではなくて、「ああ、そういう人だよね」「ああ、今はそういう状況だよね」という風に、人や現状に対して良し悪しの判断をせずに、今ある状況をそのまま事実としてだけ見るという事です。

人は目の前に起こる物事にネガティブな意味付けをすることで、自らストレスを生み出すことがけっこうあります。
だから、大事なのは、勝手な意味付けをしないという事です。
あるものはあるし、おこることは起こる。
そういった前提で見ていきます。

私たちは、人生という壮大なRPGゲームをプレイしているとするならば、いろんなハプニングが起こるでしょう。
それは良いものでも悪いものでもなくただおこります。
普通ゲーム場では、これを乗り越えることで主人公が成長することがわかっているので、時にハプニングを歓迎することさえあるのではないでしょうか。
このプロセスを楽しむのが大事なのだと思います。

起こる出来事の結果だけでなくプロセスを楽しむ

RPGゲームのだいご味の一つは、エンディングであることは間違いないと思いますが、私たちはつどつど主人公の成長を楽しんでいると思います。
人生もまた同じで、将来の結果も確かに大事ではありますが、それは目の前の現実の積み重ねの結果です。
となれば、今目の前のことをどう処理すれば、どんな結果が得られるのか?ということを、やってみて、修正してみて、結果をチェックするというサイクルをもとにやってみる過程を楽しむことだって出来るはずです。
これをゲームのように楽しもう!、というのが仕事のゲーミフィケーションと言われます。
私たちも、人生の試行錯誤を楽しめばいいのです。

唯一ゲームと違うのは、ゲームは失敗してもさしたる現実的なリスクはありません。
リアルはそうはいきませんね。
けど、どうせ私たちは常にリスクとは隣り合わせです。それを避けようとするのではなく、「どうせ起こるもの」と捉えて受け入れてしまえば、グッと精神的負担は軽くなるのではないでしょうか。

そして日々の困難をゲーム感覚でこなしてみる。
そうすると日々の苦痛が、エキサイティングな刺激にかわるかもしれません。

物事は所詮どうとらえるかです。
その捉え方を変える術をマスターすれば、人生が何倍も楽しくなるような気がするのですがいかがでしょうか。

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