二代目社長・後継者は、ある程度の経験を積んだ段階まで、厳しい決断を迫られることは少ないと思います。
そもそも親の会社に入るに際しては、思い切って飛び込んだという人も確かにいるかもしれませんが、何となく入社した人も結構な確率でいらっしゃるのではないでしょうか。
会社に入ってしばらくは、親である先代が会社のかじ取りをしていますから、恐怖心を伴うシビアな決断をする機会は思ったほど多くないように思います。
しかし、経験を積んで一定程度まで来ると、恐怖心に対抗しながら日々を送るケースも出てきます。
その恐怖心はどうすれば克服できるのでしょうか。
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結論から言うと、恐怖心というものは生物が自分の命を守るために備えている機能です。
だから完全にこれを取り去ることは不可能ですし、取り払えたとしてもかなり危険なことです。だから、私たちの戦略としては、その恐怖心とどう付き合うかを考えることになります。
まずよく知られているのが、「あれこれ考える前に行動に移す」ということです。
自己啓発の世界で有名な、ウエイン・W・ダイア―氏はこういいます。
「不安に対するベストな対抗手段は『行動』」である、と。
例えば、初めてのプールへの飛び込み。
あれこれ考えると怖くなって足がすくんでしまいますが、一旦地面をけってしまえばもうやるしかありません。
とにかく行動に移すというのは、別の言い方をすると退路を断つということだと思います。
かなりスパルタではありますが、考える前にやり始める。
これは一つの有効手段といえるかもしれません。
次に考えられるのが、恐怖や不安を「当たり前」ととらえることです。
たいていの場合、恐怖や不安というのは現実以上に大きな感情として認識されがちです。
例えば歯医者に行くことが怖いという感情は多くの人がもたれる感情ですが、今までもそれなりにこなしてきたはずだし、命を取られたわけでもないし、そもそも痛い治療といってもめったなことがなければそんなに痛い治療って多くはないものです。冷静に考えてみれば決して我慢できないほどのことでもないにもかかわらず、感情としての恐怖心は現実以上に大きかったりします。
だから例えば、「初めてのことをやるなら不安を感じて当然」と思えばいいのです。
誰もが怖いと思いながらやっている、と知れば少しは気分が楽になれるかもしれません。
次にお勧めするのが、最悪の事態についての覚悟を決めること。
何かを始めるときに恐怖や不安な心が頭を支配するなら、その恐怖の対象となる未来の結果について、「そうなったらそうなったとき」ということでその時の覚悟を決めてしまいます。そうすると、恐れるものがなくなるので、随分と心は軽くなるものです。
さらに言うと、「今」だけに集中できると恐怖を感じることはありません。恐怖というのは例えば、未来に何かが起こるかもという考えですから、今に集中することで恐怖は存在し得なくなります。
恐怖や不安という感情は、私たちを危険から守るため、立ち止まらせる感情です。
逆に言うと、未知の体験に足を踏み入れる際には必ず出てくる感情です。
それは決してその先の危険を正しく評価しているわけではなく、条件反射的に出ているものです。
理性で未来をある程度予測できる私たちにとっては、過大な反応であることも多いのでその恐怖心に振り回されることなく物事を判断できるといいな、と思います。
そういう意味では、恐怖や不安というのは赤信号というより、黄信号と考えたほうがすっきりするかもしれません。
注意は払うべきですが、状況に応じて進めばいいということです。
感情に支配されることなく、意志の力で進むことを心がけられるといいな、と思っていますがいかがでしょうか。
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