後継者

リーダーが行うべき2つの仕事(上)

経営者の仕事は、いったい何でしょうか?
この問いに対する答えは、星の数ほどあると思います。
どれも正しいのでしょう。
私が多分大事だろうな、と思う事が二つあります。
2回にわたって、その解説をさせて頂きたいと思います。


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創業社長、二代目社長に関わらず、リーダーにとっては、次の二つの事が重要な仕事であると考えています。
それは、「考えて」「決断する」こと。
こうやって言葉にしてしまうと、当たり前の事のように見えます。
しかし、実際は、当たり前すぎるからこそ、出来ていないケースが多いように思います。

会社の業績について、目標への進捗度が低かったとしましょう。
あなたならどうしますか?

商品キャンペーンを行う、値下げを行う、営業社員に努力を促す・・・など。
いくつか瞬時に思いつく対策はあるでしょう。
それって、考えているのでしょうか?

 

もう一つ事例を考えてみましょう。
経営に携わると、常に悩みでいっぱいです。
あれもできていない、これもできていない。
しかし、なんだか自信を持っている経営者と知り合い、彼のところにいけば上手くいくノウハウがあるらしい。
彼のところで学び、それを自社で応用しよう。
それって考えているのでしょうか?

 

この二つの事例、考えていないでしょ?と真っ向否定する気はありません。
しかし、傾向として考えられるのは、
前者のケースでは考えているというより、ほぼ脊髄反射で物事を動かしている。
後者のケースでは考えているというより、外に答えを求めている。
もちろん、これが必ずしも悪いと言っているわけではありません。
有効なケースも多いし、実は、一昔前ならそれで十分だったと思います。
しかし、そうもいかなくなってきてるのが現在じゃないかな、と感じています。

 

もう少し詳しくお話ししましょう。
まずは前者のケースです。
過去おこなった事、もしくは周囲で行われている事を、考えることなく当てはめているだけに見えます。
もちろん、それが圧倒的な業績をたたき出し、未来永劫続く施策ならそれでもいいのです。
しかし、やればやるほどそういった施策の効果は下がり、だんだんと上手くいかなくなり始めているのではないでしょうか。
もしそうだとすると、それでもその手法に頼るというのは、まさに脊髄反射と言わざるを得ません。

こういう時にこそ、立ち止まって考えてみることが必要です。

 

後者のケースは、どこかにある手っ取り早い方法を引っ張ってくるわけです。
これも確かに上手くいくこともあります。
それはそれでいいと思いますが、いつでも使える方法ではないでしょう。

やはり、もう少し考えてみたほうがいいでしょう。

 

ここに例示したことには、共通点があります。
その共通点は、知恵を絞ろうとしていないこと。
考えているふりをして、自分の頭では何も考えておらず、目に入ったものを持ってきているだけなのです。

 

それでも、上手くいくならいいじゃないか。
そう思う方もいるかもしれません。
しかし、考えるクセをつけていないと、同じ問題に繰り返し困らされることになります。

私たちが経営において目にする”問題”は、実はごく表面的な部分に過ぎない事が多いのです。
売上が上がらない、となると営業社員や、商品や価格の問題を疑います。
だから手っ取り早く、営業社員を動かそうとしたり、商品の改善や、価格の修正をします。
しかし、たいてい、目に見える症状(売り上げが上がらない)はあくまで氷山の一角。
その下に隠れている大きな問題は、手元の変更で解決できるものではないことが多いのです。

 

そもそも、社内のコミュニケーションの問題かもしれないし、
会社の方針や戦略の問題かもしれない。
いやいや、会社の存在意義そのものが問われているのかもしれません。

そこに、対症療法(見かけの売上を上げる)事ばかりを考えて、根治療法(問題の本質)を検討しようとしない。
なぜそうなるのかといえば、考えないからです。

 

傷口をバンドエイドで覆って、見ないようにしている。
これが、実際に私たちがやっている事なのではないかと思うのです。
その皮膚の下では、ドクドクと内出血が続いていたり、骨がぽっきり折れているかもしれません。
しかし、それを見ようとせず、表面に見える傷を覆って満足している。
これが、多くの経営者が無意識に行っている行動ではないかと思います。

 

だから、リーダーは、意識して考えなければなりません。
今、何の疑問も持たずやっている行動は、本当に正しいのだろうか、と。


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