後継者

女性が親の会社を継ぐということ

親の会社を継ぐ女性。
たいてい、見た目は美しいのですが、中身はおっさん。
私が言っているわけではなく、多くの場合自分でそうおっしゃいます。
なぜそうなるのかというと……

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なんだかんだ言って男社会な世の中

Ryan McGuireによるPixabayからの画像

上司と女子社員が入れ替わってみたところ・・・

こんな話を読んだことがあります。
ある会社の女子社員が、取引先とのメールのやり取りでけっこう困っていたといいます。理由は、相手が横暴だというのです。その相談を受けた女子社員の上司、Aさんはふと思いつきました。その女子社員の名前とメールアドレスで、自分がその取引先とのやり取りをしてみよう、と。

そうすると、なるほど、自分の実名でやり取りしていたときには考えられなかったような横柄な対応が目に付いたといいます。1週間ほどそれを続けたのち、Aさんは耐えきれなくなって、相手の取引先に自分の身分を明かしたそうです。
「実は、自分のメールが調子が悪くて、女子社員のメールを使っていたがあなたとやりとりしていたのは、上司であるAだ」と。

もう向こうは大慌てで、平謝り。
メールですから記録も残るのですが、それでもやり取りの相手で態度を変える人、結構いるようですね。

このお話、メールでの対応が悪かったのは先方から見て、平社員が相手だったからでしょうか?
それとも女子社員が相手だったからでしょうか?

真意はわかりませんが、肩書ももちろんあるでしょうが、女性が相手だったから、ということもなかったとは言い切れないでしょう。

女性であることで舐められ、女性であることで軽んじられる

筆者は男性なのでその本質は理解できていないかもしれませんが、耳にする話でいうと、多くの場合ビジネスの現場ではまだまだ男尊女卑的なモノの見方はあるようです。
女性だから責任を持てないとか、女性だから仕事への真剣みが足りないとか。

たとえば、企業の雇われOLという立場であれば、そういった理不尽なあつかいにもそれなりに折り合いをつけてやっていく方も多いのかもしれません。しかし、経営者となると、そうはいきません。
社外で舐められると、こんどは社内から突き上げを食らいます。
逆に社内で舐められると、社外で自信をもって仕事ができません。
これが例えば、女性であるといういわば個性を前面に出せば、そのことに対しても批判が集まりがちになります。

結果として、女性の後継者というのは、「おっさん化」するしかないのかもしれません。
私の知り合った後継者、起業家である女性はほぼ例外なくオッサンであることをあぴーりしていましたが、日本のビジネスの現場がそうさせてしまうのかもしれません。
そういう意味では、単なる親子経営の枠を超えて、さらなる葛藤があるといえるかもしれません。

肩の力を抜くタイミング

ErikaWittliebによるPixabayからの画像

自分をゆるす

女性が社会の、それも第一線で活躍すると、恐らく男性以上に強い抵抗をうけると想像します。そういったときに、本人は相当なストレスを感じる一方で、その外野の意見と闘ってしまう傾向が強いと思います。
「どうせ女性だから・・・」という周囲の言葉に対して、「そんなことない!」という反発の心をもって、完ぺきなビジネスパースンであるべく、また、徹底的にストイックにふるまうことが多いように思います。一時的にそういう時期を経験することは、本人の成長に寄与することもあるかと思うのですが、それを生涯続けるというのも結構大変なんじゃないかと思います。

実は、がんばって、がんばって、がんばりすぎて、定期的に体調を崩して寝込んでしまう女性起業家なんかも私の知り合いの中にいらっしゃったりします。

もしかしたら難しいことかもしれませんが、一旦外野の眼を無視して、良くも悪くも自分は女性であるということを受け入れ、本来の自分で生きるという方向感を考えてみてはいかがでしょうか。これもあくまで外からの観察でしかないのですが、「オッサン化」状態で頑張った後、「自然に女性である」という状況に変化した女性経営者はとてもいい感じに会社をしなやかに強くしているケースをよく見かけます。
女性であるという前提で会社をかじ取りする、ということを当たり前のように受け入れられれば、すごく楽になるように思います。

女性に戻るタイミング

たぶん、男勝りに頑張る時期があって、そうするときっとすごく前進すると思います。仕事が増え、会社が活性化し、業績も伸びたりすることを経験するかもしれません。しかし、それがどこかのタイミングでピタッと止まることがある、あるいは会社のなかの雰囲気がどうも悪い、という感じが目に見えて感じられることが増えてくることがあるかもしれません。そういったときが変化のタイミングだと思います。今までのやり方での限界に到達したんですね。

そもそもオッサン化した女性経営者は、大抵それが「地」ではないことが多いと思います。こんどは、「地」を少しずつ出していくことで、かなり大きな変化を経験するのではないかと思います。

昔、よく見た手塚治虫のアニメで、「リボンの騎士」というものがあります。
男の子ができない王様に生まれた娘、サファイアは王の跡継ぎとして男の子として育てられます。サファイアは当初すっかり自分は男であると信じ込んでいるわけですが、次第にその葛藤を持ち始めます。なんだか、女性後継者の立場と似てるのかもしれませんね。

実はこのお話、アニメ版、コミック版など色んな結末があるそうです。
すでに原作の手塚治虫さんはこの世にいないので、物語を書き換えることはできませんが、今現役の女性後継者の方は自分でそれをすることができます。最終的に、自分が幸せであるためにどうすべきかを考えてみてもいいタイミングなのかもしれません。

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