跡継ぎのやる気が起こらない理由

夏と言えば、BBQ。
そんなことをやってのける人は多い。
しかし私に言わせれば、

・虫や砂埃と闘いながら
・面倒な準備、面倒な後片付けをし、
・けっして完ぺきと言えない料理を
・酷暑の中食べる。

この行為が不思議でなりません。

それでも多くの方が、ビーチでBBQを楽しむのには理由があります。

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単純に考えて、冷房の効いた焼き肉店で食べればいいものを、
人はなぜあんなに面倒なBBQをするのだろう?
こういうと、醒めたやつだな、とよく言われます。

ただ合理的に考えれば、BBQをするメリットってさほどないんですよね。
それでも人はやるわけです。
どうやら人は、必ずしも合理的な行動をするとは言えないようです。

 

じゃあ、けっこう大変なBBQを、なぜ人はやるのでしょうか。
それは、人は「じぶんでやりたい」という欲求があるんじゃないかと思っています。
観光地によくある陶芸とか、なんとか体験とかは、結構人気がありますし、キャンプファイヤーなんかに至ってはほとんど合理的な理由は見当たりません。
たぶん、人にはなんでも自分でやってみたい、という気持ちは多かれ少なかれあるんでしょう。

 

会社の跡継ぎも例外ではありません。
跡継ぎである後継者は、やってみたいという思いはある。
しかし、そこにいろんな面倒が押し寄せてきて、不安のほうが強いことが多い。
やってみたいという気持ちと、ちょっと大変そうだなぁという不安を天秤にかけたとき、不安が先に出てくる。
そんな状況でも、自分の立場上やらなきゃいけない、という思いも少なからずある。
だから親の会社に入り、そこで自分を磨いていくわけです。

不安だとかが先に立ちがちな後継者。
それでも心の奥底のどこかに、やってみたいという気持ちがあるんじゃないでしょうか。

 

ところで、私がBBQを好きになれないのは、アルコールを飲まないからなのかもしれません。
準備で身体を使った後のビール、おいしいらしいですね。
私はそのおいしさを感じない。
つまり、やりたいという気持ちが足りない。
だから、BBQなんて・・・と思うわけです。

後継者が会社の経営に携わるのも同じことが言えるのではないでしょうか。
たぶん、やりたいという気持ちが足りないから、不安に押しつぶされそうになってしまうのではないかと思うのです。
じゃあ、どうすればヤリタイと思えるのか。
いろいろありますが、一つは「自分でコントロールしている」という感覚。

 

乗り物を運転してるとき、
スキーやスケートを楽しむとき、
テレビゲームなんかをするとき、
自分が乗り物や場をコントロールしてる感覚ってけっこういい感じじゃないですか?

会社という組織も、自分が動かしてるな、と感じられると結構面白いものです。
仮説を立てて、物事がそこに近い形に動きだしたりすると、これがなかなかいい感じです。

 

創業社長に比べて、跡継ぎである後継者のほうが陰にこもった悩みを持ちがちなのは、自分でコントロールできないことが多すぎるからです。
だからコントロールを取り戻そうと、先代とバトルを繰り広げる。
しかし、それはたいてい不毛に終わるわけです。

そこで提案したいのは、まずは組織を掌握しよう、という言事です。
どうせ先代はあなたの言う通りには動いてくれません。
そこにこだわって、お互い疲弊していくよりむしろ、もっと素直な社員の心をわしづかみにしてください。
すると「場」の空気は徐々に変化していきます。
場の空気は、先代をも動かすことがあったりもします。

 

そうやってコントロールを掌握したら、ますます楽しくなってきます。
人は自分でやりたい生き物なんだと思いますよ。

 
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