後継者

後継者がぶつかる問題は自分のレベルアップのタイミングのシグナル

私は親の会社に入って、ほぼ30年になります。
なんとか30年間、もがきながらやってきて振り返った時に感じることがあります。
それは一言でいうなら、後継者が、たとえば親の会社を辞めたい、という時期は、「人生におけるとても大事な体験をしている時期」と思うのです。
そのことに気づくのがずいぶん遅れてしまった私から、若い世代の人にあるヒントをお伝えしたいと思っています。

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継ぐ覚悟ができないまま事業承継

Walter KnerrによるPixabayからの画像

あまりにも軽すぎた人生の分岐点

人は生きている中で、さまざまな分岐点を通過します。たとえば、高校受験の時にもう少し頑張ってこの学校に行ってたら、とか、大学進学の際、何となく決めた学部だったけど、理系に行ってたら、とか、良くも悪くも皆さんにもいろんな思い出があるのではないでしょうか。

その都度、私たちは分岐した道のどちらかを歩んできて、今があるわけです。
しかし、その選択をした当時には、いろんなバイアスがあったと思います。

私の場合ですと、高校はそれなりに自分の意思で選んだように思いますが、大学は少し違っていました。学校に関しては、親は「関関同立以上でなければいく価値はない」なんてことをぽろっと言ってたことを記憶しています。これは親自身が、成績は優秀だったのに家が貧しい農家だったので高校にも生かしてもらえず、社会に出てから苦労したから、自分の子にはそんな思いはさせたくない、という思いからの言葉だったことは私にもわかります。

当時自分の偏差値が50そこそこで、志望大学の志望学部の偏差値が65くらいだったにもかかわらず、現役合格できたのは親から与えられたプレッシャーが大きな要素の一つだと思います。
それでも、正直なところ当時は心理学科で学びたいという思いを隠して、親に言われた、法学部・経済学部の受験しかしなかったことは、いまさらながらちょっぴり後悔はしています。

そして大学卒業後、大した考えもなく親の会社に入社しました。まあ中学生くらいから、親の会社を継ぐんだろうな、と思ってきた私ですから順当とういえば順当です。しかし、こんなに簡単に決めちゃっていいのかなぁ、という思いも当時はありました。

ひとたび就職すれば転職は困難。親の会社ならなおのこと

気軽に決めてしまった親の会社への入社。
この当時の世の中では男性の場合たいてい、新卒で就職すれば生涯その会社で勤め上げるというのが基本的なパターンでした。転職というとあまり良いイメージはなく、たいていは転職するたびに条件は悪くなる、というのが通説だったように思います。

となると、生涯を決める職場の選択を、私に限らず当時の学生は結構安易に決めていたものです。まあそれはいいとして、親の会社への就職となると、さらにやめることは困難です。ある意味、人生の片道切符を手に家業に入っていくわけですが、当時はそんな深刻さは全くありませんでした。

はじめから辞めるつもりで親の会社を継ごう、なんていう人はいないからです。
そのときは、親の会社をしっかりと盛り立てていこうという思いを強く持っていたのです。

しかしそれから、5年たち、10年たち…
私に限らず、世の中の多くの二代目、三代目の跡継ぎ後継者が同じことを言い始めるようになります。「もう、親の会社を辞めたい」。

私たちは、就職という分岐点で、何かを間違ったのでしょうか?

生まれたときから植え付けられた問題の種

Ryan McGuireによるPixabayからの画像

人が持つ4つの痛み

人はだれしも、小さなころから心の痛みを持っているといいます。これを、ご著書『ザ・メンタルモデル』の中で由佐美加子さんは4つのパターンに分類しています。

A.価値なしモデル

●痛み・繰り返される不本意な現実
(こんなにやっても)「やっぱり自分には価値がない」何か価値を出さないと自分の価値は認めてもらえない。

●特性と特徴的なキーワード
・人に価値を出せなければ自分はいる意味がない、いる価値がない
・人からの期待にこたえたい
・勝てないゲームはしたくない。確実に勝負できるものを無意識に選ぶ

●代償
他人軸で生きるため、自分がなくなる。

●作り出したい世界
何ができてもできなくても、自分はいるだけで価値がある、誰もがいるだけでいいと認められる、存在する価値ですべでの人の価値が認められている世界。

B.愛なしモデル

●痛み・繰り返される不本意な現実
(こんなにやっても)「やっぱり自分は愛されない」自分のありのままでは愛してもらえない

●特性と特徴的なキーワード
・恒常的な「寂しさ」があり、つながりを失って一人になってしまうのが怖い
・人に与えてばかりで疲れてしまう傾向がある
・本当のことを人と分かち合いたい
・問題があるときはちゃんと話して分かり合いたい

●代償
人に過剰に尽くして自分の真実を生きれない。

●作り出したい世界
誰もが自分を無条件に愛し、真実からありのままを受け入れられ、理解しあえる関係性で人間同士がつながっている世界。

C.ひとりぼっちモデル

●痛み・繰り返される不本意な現実
「所詮自分は独りぼっちだ」人が去っていく、離れていく、つながりが立たれる分離の痛み。

●特性と特徴的なキーワード
・人はいなくなるし、去っていくものという孤独感
・来るもの拒まず、去る者追わず
・人に過剰に入れ込まない、執着しない
・集団の中では個性的で一匹狼だ
・人間が面倒くさいと感じる
・「好きにしたらいい」が口癖

●代償
常に自分や人、世界を割り切ってとらえ、決してなくならない孤独を抱える。

●作り出したい世界
人が命の全体性の一部を担っている、その一部として生かされている、というワンネスの感覚の中で誰もが自由に自分の人生を生きている世界。

D.欠陥欠損モデル

●痛み・繰り返される不本意な現実
(こんなにやっても)「やっぱり自分はダメだ」自分には決して埋まらない決定的な欠陥がある。

●特性と特徴的なキーワード
・自分は何か足りない、出来損ないだ、ポンコツだという漠然とした自己不信
・とにかく不安になって落ち着かない。「ここにいていいのか?」「私は大丈夫か?」
・他社と比較して自分の至らなさが気になる
・不安から行動しがちなのでやることが増える
・なかなか物が捨てられない
・人の役に立とうとする
・安心していられる居場所を求めている

●代償
人の中で安心して自分でいられない。心の平安がない。

●作り出したい世界
凸凹のままで人は完全で、誰もどこにいても内側に何があっても、ありのままで安心して存在していられる世界。

『ザ・メンタルモデル』由佐美加子、天外伺朗 より抜粋

私たちは、このうちのどれか(複数のものを持っていることが多いですが、特に顕著なものが一つある場合が多い)に該当し、その痛みを感じないように生きるといいます。日々の生活の中で、こういった心の痛みを感じないような行動や思考様式を獲得していくのが、この適合期なのだそうです。

経営者に多いパターン『価値なしモデル』

『価値なしモデル』の場合を例に具体的に見てまいりましょう。『価値なしモデル』は、前提として自分には価値がない、だから何かの形で目に見える成果を出さないと自分は人から受け入れられない、という深層心理を持っています。
これ、実は経営者に多いパターンです。

心の奥底では、自分には価値がない、という思いがあり、それを周囲に知られたくなくてひた隠しにしようとするわけです。結果として、俺が俺が、と目立とうとしたり(つまり他人に認められたい)、他人にマウンティングしたり(相対的な自分の立場を確保したい)、自分の優位性を確認するために人に干渉したり(自分の優位性を明確にするため人をコントロールしたい)、派手な服や生活態度をしたり(たくさんの人の耳目を集めたい・うらやましがられたい)、人をコントロールしようとしたりします。強い自分を装うことで、本当は自分で自分のことを価値のない人間と思い込んでいることを人に知られないようにするのです。
これを読んだとき、たぶんほとんどの『価値なしモデル』の人は「自分のことじゃない」と思うと思います。場合によっては、なんだかムカつく、みたいな拒絶反応を起こす人もいるかもしれません。それはなぜかというと、自分で自分のことを価値がないと思い込んでいるという風には認めたくはないからなのです。厄介なのは、自分で気が付かない心の奥底で、自分に価値がないという思い込みを持っているところなのです。だから認めたくないというより、そういう自分の一部を見えないように、自分の脳にコントロールされています。

こういう人がおこすす行動は、無意識に他人と比べた相対的な自分の価値を確認するような行為です。
しかしいくらお金を稼ぎ、派手な暮らしをし、人を顎で使ったり、自分の評価を気にしたところで、どこまでいっても満たされない思いが残ります。何かが足りない、という思いを消すことができないのです。

なぜならば、「自分は価値のない存在である」という自分が自分に下す評価は、勝手には変わらないからです。逆に、自分は自分で価値がないと思っている、という事実に向き合わないから永遠に変わることはできないのです。

 

そんな偏りはあっても、人間、何とかある一定のところまでは、自分の心の痛み(このケースであれば自分に価値がないという思い込み)を隠しながら生きていくことができます。というか、子どもから大人になる過程でより上手に自分の心の痛みを(自分からも)隠してしまうほどに巧妙なふるまいを身につけます。そういった本心とは違う、もっと言うなら本心を守るための行動でなんとか波乗りしてきた人生が、あるタイミングでうまくいかなくなってきます。現実社会の中で、今までの生き方では生きるのが難しくなるタイミングです。これを由佐美加子さんは、直面期と呼んでいます。

ひきこもりも、登校(出社)拒否も、辞めたい後継者も同じ心理システム

この直面期には具体的にどういうことが起きるかというと、色々と自分なりに調整してきた現実と内面が、うまくバランスしなくなってくるのです。
その結果、ひきこもり、出社拒否、そして後継者が良くいう「辞めたい」という感情が噴出し始めます。

例えば後継者が先ほどの『価値なしモデル』を持っていたとします。(実際に後継者でもこのタイプはけっこう多いと思います)
すると、後継者は、そもそも自分自身で自分の価値を感じていないので、何かしらの実績を持って自分の価値を意識したいと考えます。それは仕事上の成果でというケースが多いかもしれません。それも、目立った形の成果が必要になります。単に、親の言う通りやって上手く言っても自分の価値は高まりにくいので、自分独自の考え方で認められたかったり、自分の能力で人を従わせたりしたいという思いが深層心理にあったりします。しかし、それはことごとく上手くいかない。上手くいかないというよりも、実行にさえ移せないことも少なからずあるわけです。そうなると何が起こるかというと、学生時代は何かしらの分野で頑張りを示し、実績を残せばなんだかんだ言って自分の能力が認められましたが、親の会社においては、自分の「価値」がアピールできなくなってしまいます。

そうすると、もともと持っていた「ああ、自分は価値のない人間だ」という思いに直面してしまうことになります。
その証拠に、親の会社を辞めたい、という後継者の多くは「自分がここにいる価値がわからない」「自分が必要とされているようには感じられない」という思いを吐露されたりします。

これ、例えばひきこもりなんかの場合も、同じメンタリティがある事が多いように思います。自分に価値がないという前提だから、常に劣等感を感じており、その劣等感を人前であらわにすることが怖い、という人が一定数いると思っています。自分は自信がない、だから、人とのコミュニケーションで傷つくのが怖かったり、弱い自分を人に見せたくなくってずっといい子になろうと頑張ってきたけど、それが限界になって疲れ切ったりということがあるのではないでしょうか。

そういえば、後継者の方も「自信がない」という言葉をよく口にされますが、自分で自分の価値を認めていない証と言えるかもしれません。

ひきこもりも、親の会社を辞めたいというのも、頑張って頑張ってここまでやってきたけど、それがもう限界、という時にそういう思いや行動が現われます。
ここで大事なのは、多くの場合、ひきこもる理由も、親の会社を辞めたいと思う理由も、自分の外に求めるケースがほとんどです。なぜなら、自分に原因があると考えれば、自分の痛みに直面するからです。
しかし、外を変えよう、変えようとしてうまくいかなかった経験のある人も多いと思います。
だとすれば、自分の内面を変える方向にもっていく必要があるのではないでしょうか。

今まで見ようとしなかった自分の痛みを直視するタイミングなのではないでしょうか。

自分の弱さを認められる強さ

Ulrike LeoneによるPixabayからの画像

屈強な人ほど弱虫?

少し難しい話になってきたので、比較的わかりやすいたとえでここまでの話をまとめたいと思います。皆さんは、格闘技系の選手の生い立ちをテレビのインタビューや、雑誌などで聞いたこともあると思います。彼らの多くはたいてい「子どものころは病弱だった」「子どものころはイジメられてばかりだった」という話を聴く確率、圧倒的に多くないですか?
これが人間のメンタルモデルのカラクリで、人は、自分の弱い部分をカバーしようと必死になるのです。

そういった観点で見ると、「自分に価値がない」と思い込んでいるというまさに人としての弱い部分を、人は何十年もかけて巧妙にカバーしようと成長していきます。自分に価値がないなら、価値があると思えるお金をたくさん手にしてやろう、と思ったとします。こういった人は、使い切れないお金を手にしても、永遠にお金を求め続けるでしょう。そこで一部の人は死ぬまでお金に執着するかもしれません。一方で、一部の人はお金を幾ら手にしても手に入れられないものがある事に気付きます。この方はその時点で、「何が足りないのだろう?」と探し始めます。

そのタイミングが直面期です。

後継者においても、会社の業績が良くなれば満足するかも、とか、
今自分が手掛けたことが完成すれば満足するかも、とか、
親が退いて会社を引き継げば満足するかも、とか、
いろんなものを手にすることで自分のなかにスッキリした満足感を得られるような気がしてそこに進んでいきます。
しかし、どれをクリアしても、なんだか満たされない想いがあるわけです。
そうした時に、じゃあ何が必要なのだろう、と探し始める。
というより、現実と自分の努力の折り合いがつきにくくなって、探さざるを得ないタイミングがやってくるのです。

たぶん、このブログを読んでいるあなたはまさにそういう状態なのだと思います。
今までのやり方では全く持って満たされない。
そういう思いでいっぱいなのではないでしょうか。
しつこく話をしてきた話が到達するのはここ、自分の弱みを直視する、というところに落ち着きます。

満たされない人がお金を稼げば満たされると思った。
しかしいくら稼いでも満たされないのは、物質的な欠乏ではなかったから。
永遠に変わらなかった「自分には価値がない(だから何か価値あるものを手にしなければならない)」というおもいが原因なのです。
これを変えなければ、きっと納得できる人生は送ることができないのではないでしょうか。

どのようにレベルアップしていけばいいか?

もちろん、経営者・後継者と言えど、ここに話をした『価値なしモデル』だけではなく、『愛なしモデル』『ひとりぼっちモデル(たぶん私はこれの傾向が強い)』『欠陥欠損モデル』といったものがあります。いずれにせよ何かしらが欠けている状態で人生をスタートしていて、それをカバーするようなプログラム(いわばOS)をインストールしています。

例えばですが、このプログラムはこんな反応を自動化します。

①親が怒鳴っていた(事実)
②きっと自分のせいにちがいない(解釈)
③心臓がバクバクする、逃げたくなる

このケースで言えば、親が怒鳴っているという事実があったとしても、それは自分に向けられたものではない可能性も高いと思います。そもそも誰かに対して怒りを持っているかどうかもわからず、ただ驚いて声が大きくなっただけかもしれません。事実としてはそんなことに過ぎないのですが、後継者はたいてい先回りして反応してしまいます。

実は私は未だにこれに似た反応があって、たとえば、先代が私の机に近寄って小声で何かを話しだすと、もうその時点で自分にとってあまりありがたくない(たいていお金がらみの話)と反応し、身体がガチガチになってしまいます。

親子での経営というのは、親子の付き合いが長いので親の特定の動作が自分にとってどんな影響をもたらす、みたいな法則性を頭の中にマニュアル化していたりするものです。(時にそれは、客観的に見れば間違っていることも多いのですが)。そして厄介なことに、ほとんどの場合、①の事実を認識した後即座に③の反応が身体的におこったりします。それはすなわち②という解釈をすっ飛ばしてる、つまりいつもワンパターンの反応しかしていない、ということにほかなりません。

自分がもっているメンタルモデルは、②の部分に反映されます。だからまずは、②にどんな癖があるかを自分で知る必要があります。私が親からひそひそ話をされる場合はお金の話が多いと言いましたが、それは私自身の価値とお金が結びついている可能性が高いと思うのです。親にとって自分は稼ぐことが出来なければ価値がない人間である、ということを自分で勝手に思い込んでいる。だから、親からお金の話をされそうな雰囲気になると体が凍り付くのです。

皆さんにはどんな反応パターンがあるでしょうか。まずは②でどんな解釈をしているかを知り、こんどはこの解釈を書き換えることが必要になってきます。それができると、無意識の行動が変わり、そこから導かれる結果も変わります。

内面を変えずして外側を変えることはできない

私たち後継者の多くは、たとえば親をコントロールして自分が居心地のいい世界を作ろうとします。しかし、断言しますが、それはうまくいきません。皆さんもうまくいかないことを分かっていつつ、それでも親や周囲をコントロールしようとしている行動をしていないでしょうか?それはまさに、自分の内面と向き合うことを避けているからです。とすると、どんなに周囲があなたの言うとおりになったとしても、満足感を得ることは難しいと思います。

なにしろ、周囲は何の悪気がなくとも、自分で「自分のことを価値がない人間だと貶める!?」なんて言う風に解釈してしまうのですから。自分の外側で起こる「事実」をコントロールすることは不可能です。しかし、自分の内面なら、簡単ではないけどコントロール可能です。その第一歩は、②のどんな解釈パターンを持っているかを知ることです。

会社を辞めたいと感じているあなたに考えてもらいたいこと

先代も社員も自分の自由になればいいのに…

親の会社に入ったものの、もうやめたいと感じている人は恐らく今、社員が、先代が、そして世の中が、自分の思い通りに動けばいいと思っているのかもしれません。しかし、それがうまくいったとしても、たぶん満足はできません。大事なのは、あなたが、あなたの心の奥底に潜む、自分はダメな奴だという思い込みです。
もう前にも後ろにも進めないという八方塞がりの現状を感じているなら、おめでとうございます。それは直面期に入ったシグナルです。
だからぜひ、上に挙げた4つのメンタルモデルのうち、どれに当てはまるかのあたりをつけてみましょう。そのうえで、経営者に多いのは今回説明で使った『価値なしモデル』と『ひとりぼっちモデル』と言われています。とはいえ、私の友人の経営者のなかでも非常に寂しがりな『愛なしモデル』の友人もいますから人それぞれだと思います。

そしてここに挙げた痛みを受けにくい方向で動き続けます。だから、『価値なしモデル』の人はけっこうキッチリしていて仕事ができるて価値ある人を予想ことが多いですし、『ひとりぼっちモデル』は人と離れることが怖くて、人と深くかかわらないように壁を設けている人が多いです。『愛なしモデル』は愛を得るために、他人にたいして自己犠牲的だと言います。『欠格欠損モデル』に関しては私個人的に思いつく人はいないのでピンとこないのですが、「ポンコツな自分のままでいい」という環境を求めているそうです。

そういった特徴を知ったうえで、隠し通してきた本性をまずは自分で認識して、できればそれを外にオープンにしていくことができるといろんなことが変わってくるのだと思います。これは、ある瞬間にかわることではないと思いますが、少しずつ意識していきたいところです。わたしも日々、新たな自分の癖を見つけては、その根拠を内省しています。すると、世界の認識の仕方が変わり、行動(反応)が変わりますから、現実の随分と変わることを実感できます。なにしろ、人生で何度のないほどの大転換期ですから、すべてをにわかに理解することはできないと思います。けど逆に言うと、それだけ大きく人生を変えるチャンスです。ぜひ希望をもってチャレンジしてみてください。

 

 

 

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