なぜ会社を存続させたいという思いは同じなのに、親子は確執を生むのか?

ある後継者は、志半ばにして会社を去りました。
別の後継者は、親を会社から追い出しました。
私が知る限りにおいは、先代も癖があるとか頑固だとか言うことはあっても悪い人ではないことが多いと思います。
後継者だってみんな一生懸命です。

悲しいかな、一生懸命になればなるほど親子の対立が深まることが多い。
それが原因で、家族がクチャグチャになったり、
子や孫の精神的な健康にまで飛び火したり、
人の命にかかわるような状況さえ起こしてしまうことがある。

それはどうしてなのでしょうか。

 

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すごーーく極端な表現で、結論を言うなら、親子の確執は「意地の張り合い」です。
親には親の考えがあり、後継者には後継者の考えがある。
それを押し通そうとするから、衝突が起きます。

ただ、一般的にはあまり知られていないのですが、もう一つ理由があります。
それは自分の立場やプライドや存在意義を守ろうとする結果、衝突が起きるという風にも言えます。
具体的に言えば、親は事業を引き継ぎたいというわりには、仕事をやめる覚悟ができていないことが多いと思います。
後継者にしてみれば、自分が会社をコントロールしたいというわりには、会社に全面的に責任を負う覚悟ができていないことも多い。

煮え切らない思いが双方にあって、それを隠しながら自分の正当性を主張する。
それが、親子の確執です。
そして厄介なことに、この争いは、どこまで言っても勝者がありません。
当事者が、さらにはその家族までをも巻き込んで、敗者を量産します。

人は自分の弱さを隠すために、相手を攻撃したりします。
厄介なのが、これが無意識に行われてしまうという部分。
先代も後継者も、悪気はないけど、相手にとって一番痛いところを責めるのです。
アカの他人ならいざ知らず、数十年にわたって同じ屋根の下で暮らした家族だけに、相手の弱点への攻撃は怖いくらい的確です。

そうやって、相手の急所を傷つけあって最後に会社が残ればまだいいのですが、そんな事を繰り返していれば会社の存続さえも危うくなりますね。
なんだかわからないけど、破壊的なところへ向かっていくことがけっこうあるわけです。

 

じゃあこれを修復するにはどうすればいいのでしょうか。
実は、双方が自分の持っているコンプレックスに気付き、そこを癒していく過程を持つことができれば理論上上手くいくはずです。
しかし、実際のところ、双方がそんな歩み寄りができるのかといえば、たぶん難しいでしょう。
どちらかが一方的な変化を意識するしかありません。

お互いの話なのに、片方が変わることで解決に導けるのか?と心配される向きもあるかもしれません。
しかしそこは、問題ありません。
片方が精神的にゆとりを取り戻すと、それは相手にも伝わります。
すごく抽象的な言い方で申し訳ありませんが、おおらかな気持ちで相手や、現状を赦すというか、認めるというか、そんな心境に片方が慣れると一気に状況は改善します。

そしてその頃には、あるいはこんなことに気付くかもしれません。
「自分達が目指していたのは、実は会社を存続させたいという思いではなかったのかも」と。

 

実は私は最近、こんな風に思っています。
会社というのは、経営者にとっても、社員にとっても、学校のようなところで、そこで自らが成長する「場」なんじゃないかとおもいます。
なぜなら、一定のプレッシャー(お金を稼がなければならないとか、顧客の要望にこたえなければならないとか)の下で、そういったプレッシャーに対処しつつ、自分達も幸せになるというルートを作り上げるには、やはりそれなりに人としての成長が求められます。
大人になるとそういう負荷をかけてもらえる場所は少ないので、会社というのは人が育つとっても大事な場だと思います。

本来、経営者というのはその「場」を整える役割があると思います。
しかし、それを行うには、自分達こそがそれなりに人として成長しておく必要があります。
たとえば、経営コンサルタントの浜口隆則氏は「社長は幸せの専門家であるべき」と言っています。
それはあながち、作られた美談というわけでもないような気がしています。

 

さて、実際の確執の渦中で、なかなか冷静に考えることはできないかもしれません。
しかし、もし少しでも余裕があるときに、こんな問いを自分にしてみてはいかがでしょうか?
自分はなぜ相手(先代)の〇〇という言葉に腹が立つのだろう?
自分はなぜ親が××を勝手にやるのが気になるんだろう?
自分はどんなことをされた時、相手に攻撃的になるんだろう?
ここに入る言葉を考えたとき、自分の弱い部分が見えてきます。
そしてそれをカバーするために、相手を攻撃する怒りの感情が芽生える可能性が高いと思われます。

まずはその自分の弱さ、傷口に気付くことから始めてみてはいかがでしょうか。

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Gerd AltmannによるPixabayからの画像

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