原付で事故。その時先代がとった対応が意味することは?

実は私、20歳代のころは、原付バイクで営業してました。
そしてある日、会社の入っているビルに激突したんです。
そのバイクで。

といっても大したスピードではないので、
バイクが一部破損したものの私自身はケガ一つありません。
その時一番初めに浮かんだこと。
それは
「またどやされる・・・」
という心配でした。

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まだ父の会社に入社して2年くらいのことだったと思います。
大阪市内で営業をするには、車よりバイクがいい。
先代である父はそう言い、私は原付に乗ることになりました。
免許は持っていましたが、原付なんて初めて。
まあ、不安ながらもそれなりに乗っていました。

で、ある日、何を思ったかアクセルを開くべきでないところで、
アクセルを開いてしまいました。
あ~れ~~!
気が付いたら、バイクは会社が入居するビルの壁にぶつかって止まりました。
幸いけがもなく、バイクの損害もごくわずか。

あちゃー。
そう思いながら浮かんだのは、怒鳴りつける父の顔。
また叱られる。
そう思ったのを覚えています。

 

案の定、先代である父は事務所から飛び出してきていいます。
「お前は何をやっとるんや!」
怒鳴りつけられた私は父の顔を見ることはできません。

そんなどんくさい話が一段落したある日、会社の事務社員と話をしていました。
その時に、原付で起こした事故(?)の話題になりました。
事務社員は、先代である父が私を心配して思わず大きな声になったといいますが、
私はその意見を一向に受け入れなかった。
いやいや、ただただどんくさい息子に呆れたんでしょ、と。

今から振り返れば、なんとなく怒鳴った気持ちもわからなくない。
とんでもないことを自分の子どもが起こせば、ついつい声は大きくなるもので、
それは批判とか否定とかいうわけではなく、びっくりしたわけです。

 

人が見る世界は、その人だけのものだといいます。
この時、私にとっては「父は自分に呆れている」と感じ、
事務社員は「父が私を案じている」と感じた。
どちらが正しいということはどうでもよくって、
当時の私に見えていた世界は「父が自分に呆れている」世界で、
事務社員に見えていた世界は「父が私を案じてる」世界であるという現実があるだけ。
さて、当時の父の見えていた世界は、いったいどのようなものでしょうか。

 

とかく、私たちの親世代の人たちは不器用な人が多いようです。
ある親は、子どものために、子どもに厳しく接する。
誰よりも厳しく接することが、親の愛だと信じているようです。
ある親は、子どものために、子どもに失敗させまいとする。
子どもが間違えた道に進まないよう指導することが、親の愛だと信じているようです。

どちらも、正解でもなければ間違いでもない。
ただ、そうすることが最適だと信じているだけです。

間違いなく不器用(笑)
ただ、私が当時の先代と近い年齢になって感じるのは、
まあ、人として未熟なわけです。
自分も、きっと当時の先代も。

未熟なりに一生懸命やっているわけで、
自分の心に余裕ができるとそんなことも見えてくるわけです。

 

後継者は先代を超えるべき。
そういわれることは多い。
たぶん、これは後継者にとっては呪いのような言葉です。
こういうことを意識するから、仕事上のライバルが親になる。
何十年も先を進んでいて、その世界で一定の地位を作った親がライバルって、
そりゃあいつまでたってもその差は縮まりませんよ。
そりゃあ焦りますよ。
そりゃあ不安にもなりますよ。

けど、安心してください。
先代だって人として未熟です。
あなたが先代の年になるとわかります(笑)
だからあなたに浴びせられる言葉、
あなたに示される態度、
あなたに求める姿勢、
これらはあなたを成長させたいがためなのかもしれません。
まあ、後継者自身から見れば、ありえない話も多いのでしょうが、
限定的な思考パターンの中ではそんな方法しか思いつかないのでしょう。
あなたが、先代に素直になれないのと同様、
先代も素直になれないのかもしれません。
ただそれだけのことです。

 

自分にとって見えている世界がすべてではない。
そのことを知ると、少しは気が楽になるかもしれません。

 

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