時々考えることがあります。
私も、親の会社、何度もやめたいと思ったことがあります。
そんなときにじゃあ、辞めたとして何をするのか。
当時の自分を振り返ってみて、起業してるか?といえば、
たぶんそこまでの熱量はないだろうなぁと思う。
じゃあ、どうするんだろう。
そんな風に考え込んでしまうのです。
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親の会社で働くのはうんざり。
そういう人はけっこう多いと思います。
その時にそこそこ仕事のほうで自信を持ってるなら、「親を追い出そう」と考えるでしょう。
逆に、今一つ仕事で成果が出せなければ、「もうやめたい」と考えるんじゃないでしょうか。
今回は、後者の方について考えてみましょう。
もうやってられるか、親の会社なんて辞めてやる!
そうやって親の会社を辞めた人を何人か知っています。
一人は、普通の中小企業のサラリーマンになって、フツーに頑張っているようです。
本人的には、そこそこ満足いく状態のようで、「あの時やめてよかった」と言います。
もう一人は、いくつかの会社を渡り歩いたものの、今一つなじめない。
いまも根無し草的生活で、家族も彼のもとを去ったと言います。
他の一人は、起業しました。
親の会社とは全く違うジャンル。
しかし残念ながらあまりうまくいかず、実はすでに2つの会社をつぶし、3つ目にチャレンジ中です。
最後の一人は、もうこの世にいません。
親の会社に勤めていたとき、そのことだけではないのですがいろんなことが身の回りに起こり、
その後親の会社を辞めて数年後、自ら命を絶ってしまいました。
非常に不本意なのですが、私が直接知る中では、
親の会社を辞めた後、あまりうまくいっている人がいないのです。
その原因はよくはわかりません。
ある人は、親の会社を辞めてしまった罪悪感だったり、やり通せなかった劣等感が気持ちのベースにあるのかもしれません。
ただ、最近思うことがあります。
それは、
ここ(親の会社)で働くのは嫌だけど、
何をしたいかは見出していない
という状態の方が多かったような気がします。
何人かに聞いたのは、「やりたいことなんてないけど、親の会社だけは一日も早く辞めたい」的な話ばかり。
とにかく精神的にキツイ状態から一日も早く逃れたい、というのがおもな理由だったようです。
もちろん、今の苦しい状態を抜け出し、「ああ、これこそが自分がやりたかったことだ」ということに出会えた人もいるかもしれません。
そういう人は意外と目立たないので、私が気づいていないだけなのかもしれませんね。
さて、私の話をすると、一番親の会社をやめたかったとき、
ここ(親の会社)で働くのは嫌だけど、
何をしたいかは見出していない
という状態でした(爆笑)
ああ、まさに今の状態から逃げ出したい症候群ですね。
それでも、いつも問うていたのは「じゃあ、辞めてどうするの?」ということ。
ある意味汚い(自己保身しか考えてないですね)のですが、まずは自分の身の安全の確保が大事と思っていました。
そこで「何をしたいか?」をいろんな方法で追及するのですがいまいち見えない。
だったら、ということで少なくとも「イヤなことをやるのをやめよう」と決心しました。
ここについては相当こだわってまして、親に何を言われようが、他の周囲に何を言われようが、
これとこれとこれは、絶対やらない、と譲りませんでした。
まあワガママですね。
これが通る環境とそうではない環境があるとは思うのですが、私の場合意外と大丈夫だったようです。
というか、周囲の人間はどう扱っていいのかわからなかったのだと思います。
そしてアイツに障ると危ないから、近寄らないでおこう、と思われたのかもしれません(笑)
そういえば、昔、綾戸千絵さんというジャズピアニストが、ニューヨークで一人歩いているとき、集団にレイプされそうになったそうです。
その時彼女はどう対処したかというと、「まともじゃない人のふりをして、その場でへらへらしながらお漏らしをした」と言います。
こわもての人たちもさすがに「コイツにかまうと危ない」と思ったそうで、無事追い返したそうな。
まあ極端な話ですが、それぐらいにはじけてしまうと、周囲はあなたにプレッシャーをかけられなくなるかもしれません。
いえ、言っても無駄だと思うのでしょう。
この「言っても無駄」と周囲が思う状態。
これ、本人的には「信念」と言えるのではないか、と今なら思うのです。
その時の私は「やらないこと」への信念だけはしっかりと持ったわけです。
それを貫くのも結構大変なんですが、そういった強い思いを実行していくことから、物事が変化し始めたような気がします。
周囲が「言っても無駄」と感じるような思いを、どんなものであれ持っているでしょうか?
持っていなければ、無理やりにでも持ってみてはいかがでしょうか?
その時に見える景色はまた違ったものかもしれません。
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