後継者が親の会社を継ぐとき、どんなスキルを持っていればいいでしょうか?
営業スキルとか、リーダーシップとか、色んなことが頭に浮かぶと思います。
しかし、後継者が事業承継で感じる問題の大部分はある一つの問題に集約されます。
その問題とは何なんでしょうか?
私の著書です。
親子の事業承継がうまくいかないのは、
・親と後継者の関係
・後継者と社員の関係
・後継者と顧客の関係
といったところにかなりの重点があるのではないかと思います。
もちろん、会社の戦略とか、事業ドメインがどうとか、
そういう話もありますが、それを決めて動かすのも、人と人の関係です。
私は事業承継のほとんどの問題が、人間関係から生まれていると感じます。
では、後継者に必要なスキルは何か、というと
コミュニケーションスキル
ということになります。
コミュニケーションスキルというと、
「いかに自分の主張を相手に伝えるか?」
というイメージを持たれるかもしれません。
しかし、それはあまりに一方的過ぎます。
相手の考えを受け取ることもコミュニケーションスキルの大事な要素です。
実はこれは表面的なスキルというより、ただ聴くだけではなく、一旦相手の主張を受け取るという心の器を広げる行為。
イヤイヤ聞いているだけでは、上手くいかないんですね。
それができれば、たいていのことは乗り越えられます。
知らないことは聴けばいいし、できないことがあれば頼めばいい。
すべてを自分やってしまおうと思わないことが、会社を継ぐコツだと思います。
そして、動いてもらいたいと思うなら、しっかりと相手を理解し、相手がどんなフィルターで物事を見ているかを知ることが必要です。
それが、聴く、ということなんですね。
そんな事を是非意識して見てください。
私の著書です。