どんなビジネスも、必ず終わりがあると私は考えています。
先日、私の地元では、新たな商業施設「LINKS UMEDA(以下リンクス梅田)」(大阪市北区)がオープンしました。
個々の一つの売りとして、朝11時からお酒を飲むことができるレトロな飲み屋街があります。
これ、恐らく、観光客をターゲットにしていると思うのですが、このお店はいつまで続くでしょうか?
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飲食店というのはなかなか難しい商売だなあ、と常々思っています。
今回の、大阪に出現したリンクス梅田では、普通は17時くらいにオープンする居酒屋が朝11時からオープンという事で、
私のような素人でも、観光客がターゲットかな、と感じます。
今の大阪は、やはり海外からの観光客がかなり多く、そういった寿命を見込んでいるのでは、と考えています。
では、それはどの程度の期間続くでしょうか。
オリンピックがあり、万博があり、2025年あたりまではそこそこ盛り上がりもあるかもしれません。
逆に、2025年の万博のときに「大阪の名所」としてアピールすることを意図しているかもしれませんね。
じゃあ、そのあとはどれくらい、そのブームが続くでしょうか。
私はたぶん、そんなにはもたないと思っています。
万博終了から、観光客は一段落してくるんじゃないかと思うのです。
仮にそうだとすると、今のコンセプトではこの居酒屋街は生き残れないかもしれません。
抜本的なコンセプトの見直しをするとか、何かしらの大掛かりな対策が必要でしょう。
飲食業ほど激しくはないかもしれませんが、どんなビジネスも多かれ少なかれ、社会の影響を受けます。
そういった社会というのは、ここ数年は本当に速いペースで動いていますから、ある企画が当たったからと言って、それが長く続くとは限りません。
ということは、「いつ辞めるか?」という事が結構大事になってきます。
集客が難しくなってきたときに、どこまで集客を頑張って、どうなればそれをあきらめるのか。
そういったことを決めておかないと、ずるずるとやり続けてしまいます。
実は、中小企業の廃業件数が多い原因のかなりの部分は、そういった要素が強いのではないかと思っています。
辞めるべきタイミングでやめられないのは、「代わりがない」ということも理由の一つかもしれません。
中小企業経営において、本業以外の収益を探るなんて言うことはご法度とされているケースも割と多いと思います。
たとえば、私のいる業界でも、本業以外で稼ぐという時点で、なんだか社・内外から悪人扱いでした。
それがだんだんと緩み始めているのは、本業がビジネスとしての賞味期限を終わろうとしつつあることを、多くの同業者が感じ始めているからかもしれません。
よく言われることですが、「商い」は「飽きない」。
やっぱり、お客様から飽きられないように、常に変化をする必要があるのだと思います。
その変化の幅は、業種や業態で違ってくるとは思います。
程度の差こそあれ、変化が必要なことはどの企業でも同じです。
そして今回あげた居酒屋街のように、いつかはコンセプトの見直しが必要なことがあるわけです。
そして多くの場合、事業計画などでは「自分達のビジネスが顧客に飽きられる」ことが組み込まれていないように思います。
そしてそれは、結構大事な経営判断。
始めた人が下せないのなら、違う人が下すべきケースもあるのかもしれません。
そんな事を含めて、跡継ぎ・後継者は、常に社内外にアンテナを貼っておく必要がありそうです。
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