後継者・跡継ぎとして家業を継ぐ人の多くが、社内での窮屈さを感じます。
世間一般では、「親の会社なら自由が利くだろう」と思われがちですが、実際はそうとは言えないですよね。
親の会社だから感じる窮屈さがあるのです。
これは言ってみれば、二世代同居と近いものがあるのではないでしょうか。
かつて、長男の家に同居することが当たり前のように考えられていた時代があり、それは多くの問題を生んでいました。
最近はそういった話をあまり聞かなくなりましたが、その対策に学ぶことがあるのではないでしょうか。
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親の会社を継ぐ前提で、親の会社で働く。
これは、外から見てなかなかわかりにくい窮屈さがあるものです。
その窮屈さを説明するのに、仕事とは少し離れて「二世帯同居」について考えてみるとわかりやすいかもしれません。
かつて、多くの家庭では親と長男は同居する、といった習わしのようなものがあったように思います。
それは私が子どものころ、すでに崩れかけていました。
そのころ、世間では「嫁・姑問題」が大きくクローズアップされていたからです。
嫁いびり、姑イジメ、まあいろんな話がおどろおどろしく語られました。
そこで多くの人は学び、「どうやら二世代同居は幸せにはつながりにくいらしい」という結論を出しました。
その頃に、ハウスメーカーが提案したのが「二世帯住宅」です。
ドアや台所を別々にし、一見一つの建物に見えるけど、しっかり生活が分離された住宅。
申し訳程度に、双方をつなぐドアを建物内につけた場合もあるようですが、それがない場合もあります。
絶妙の距離感を保ちながらそれぞれの家庭生活を独立させる。
素晴らしいアイデアだと思います。
嫁・姑問題の背景には、お互いがお互いを尊重できないことにあります。
どちらかが自分の価値観や生活に相手を合わさせようとする圧力の結果、抵抗と争いを生みます。
親子経営は、多くの場合は血のつながりのある親子である、という違いはあれど似た構図があります。
古くから、家業は長男が継ぐべき、という風潮があります。
それに従って長男が会社を継ごうとすると、親は長男を自分の価値観に合わせようと口や手を出します。
長男はそこから逃げようともがくわけですが、ここで起こるのが親子の確執です。
もし、親子の争いを避けるとすれば、お互いがお互いの価値観を尊重する必要があります。
それができないなら、物理的なファイアーウォールを作ることがとても大事になります。
まさに、親子経営における二世帯住宅です。
もちろん、一つの起業である以上は、一定部分で共有すべきリソースや情報はありますが、そこを超えた部分はお互い口も手も出さない領域があってもいいかもしれません。
それは、はじめは小さな領域でいいでしょう。
たとえば、あの大塚家具が親娘で大騒動を起こしていましたが、あれも娘の戦略をテストする小さなプロジェクトから始めてもよかったはずです。
そういった形で、後継者のテストプロジェクトが誰にも口出しされずできる環境があるとしたら素晴らしいな、と思います。
日本は中小企業の廃業を止めるというより、新しいビジネスの勃興が必要とされています。
そういった試みに向かう手段としても、悪い話ではなさそうです。
家業における”二世帯住宅”、検討してみてください。
家業を持つ後継者の人たちが一緒に未来を考える場として、
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