親の会社を継ぐというのは職業選択ではありません

親子で経営がうまくいかない。
そうすると、家族のなかが悪くなる。
もうその状態はすでに、後継者にとって精神的なストレスと言えるでしょう。

けどむしろ、家族がみんな仲良しなんて、少ないと思いますよ。
一見うまくいっているところは、たんに、コミュニケーションがないだけじゃないでしょうか。

 

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親と対立する後継者は多いと思います。
そうした時に、自分は自分の信念を持っているのですが、
親との関係を崩すことに罪悪感を感じる人も多いように思います。

しかし、実際のところ、人は就職し、家庭を持つと実家にはさほど寄り付かなくなるものではないでしょうか。
特に男性の場合、年に1回程度の帰省さえも面倒に感じることも多いと思います。
それは、親との関係が煩わしいからじゃないでしょうか。
女性の場合は若干ニュアンスも違うのかもしれませんが、親を煩わしいと思う人は少なからずいると思います。

ただ、彼らは距離感を調整できるんです。
ちょっと親との関係がしんどいな、と思えば会わないでいよう、という期間を設けられます。

親子のみならず、兄弟はさらに会う機会が減ります。
それでも、こんな友人の話を耳にしました。

彼女の父親は早くに離婚していて一人暮らし。
もう80歳になるので、一人でマンションに住まわせるのも心配、ということで軽費老人ホームに入れようという事になりました。
本人は大反対だし、少し離れて暮らす兄も大反対。
じゃあ、兄に「あなたのところで面倒が見れるのか?」と聞いたらそれはできない、と。
いい格好して、親の味方ぶるのですが、現実とのつじつまが合わない。
現実的な彼女は、それでもムリヤリホームに入れることになって今、それが結果としてよかったね、という評価に至っています。

しかし、あの時の父と兄の現実を考えない自己欺瞞に、彼女は二度と信用できないと感じたと言います。
いい格好ばかり言って、現実的な対処ができない家族に愛想をつかした、と。

 

何が言いたいかというと、家族愛って結構きれいごとのように見せられていますけど、
現実は割とドロドロしたものが少なからずあります。
一見うまくいっているかのような家族関係も、必ずしもそうとは言えないようです。

家族の関係は、経営を抜きにしても難しいのです。

hebushikiによるPixabayからの画像

 

 

 

 

 

 

そういう前提がある中で、私たちの多くは20歳代や30歳代である選択を迫られるわけです。
親の会社を継ぐか、継がないか、という。
そして多くの場合は、「お前しかいない」という状況に追い込まれています。
つまり、会社を継いで存続させるか、自分が会社を継がなければ会社は消えてしまう、という究極の選択です。

家族経営という困難のみならず、会社の存続が双肩にかかっている

というシチュエーションでの選択を迫られるわけです。

しかし実際のところは、流されて後継者になる人は多いんじゃないでしょうか。
私もそんなもんで、「自営業の息子は家業を継ぐべし」という世論というか風潮に流され、
父が何となくついでほしそうに見えて、それを振りほどくにはそれなりの後味の悪い感じがあるし、
特別他にやりたいことがあるわけでもないので、親の会社継ぐために入社しました。

振り返ってみると、もうなんとなく、としか言えない理由で会社を継ぎました。

けど改めて考えてみると、けっこう重大なことを簡単に決めたもんです(苦笑)

 

それでも、決めてしまった(あるいは従ってしまった)以上、自分の責任です。
あるていど、腹を据えてやる必要が出てきます。
その時にちょっと考えてみたいのは、親としっかり向き合うという選択がその中に含まれているという事です。
意識的であれ、無意識であれ、親と仕事をするというのはそういうことです。

今もしかしたら、これを読まれてるあなたと親の関係は最悪の状態かもしれません。
しかし、そういった感情をいったん脇において、親の様子をぼんやりとでも観察してみてはいかがでしょうか。
きっと親の顔をこれまであまり見てきていないかもしれないし、
触れ合うことも大人になってからは亡くなっているかもしれません。
もしかしたら、記憶にある親とは違って、しわが深く刻まれていたり、
足元が少しふらふらしていたり、髪の毛は薄くなってしまっているかもしれません。

 

普通なら、だんだんと関係が希薄になるはずの年になって、その親と身近に接する自分。
これはもしかしたら、もう少し親との関係性をしっかりと見つめる必要がある合図なのかもしれません。
そんな風に思って、親を観察し、そのうちに隠れているものを見てみると、
今までと違った親の姿が見えることがあるかもしれません。

親の会社を継ぐというのは、職業選択ではありません。
もしかしたら、親との関係性の中で、自分が成長する機会を求めたのかもしれません。

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