インフルエンザと会社経営

今年はインフルエンザがかなりの猛威を振るいました。
私の記憶では、数年前にもかなりひどい年があり、「職場閉鎖」を行ったり、
業務の継続が難しくなった職場もあったように記憶しています。

この時に私は会社の組織についてあることを考えたことを思い出しました。

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この年末年始、当社でもインフルエンザの洗礼を受けました。
2018年末、クリスマスから年内いっぱい休んだ事務社員がいて、
入れ替わるかのように2019年1月の半ばから休んだ事務社員がいて・・・。

ちょっとひやひやしましたが、社内の業務はほとんど滞ることはありませんでした。

 

実は、以前の大流行のときは、事務社員が休むとてんやわんや。
しかも今ほどいい薬がなかったので、休むとなったら丸々1週間。
正直、かなり厳しい状態でした。

 

当時も、一応、社内で仕事の進捗はチームの中で共有するよう伝えていたものの、当時はそれがうまく機能していませんでした。
実際のところ、人は自分の仕事をあまり人に見せたくない、という思いが邪魔をしてしまうのかもしれません。
私もまた、あまり自分の仕事を人に見せたくはないので、その気持ちもわかります。

しかし、それがあるタイミングで、一気に仕事内容の共有が進んだことがありました。
それは、仕事を共有する「動機」を変えたのです。

 

仕事の滞りのない進行のために、といえばたいていはその努力はします。
しかし、どうしても後回しになりがち。
なぜなら、自分が突然インフルエンザになるという想像はあまりしないからです。
自分もかかるかもしれない、とは思いつつも、それは明日ではない、という思いがあるのではないかと思います。

その動機をある時、「お互いがいつでも気兼ねなく休みをとれるように」と変えると一気に共有が進みました。
当社の事務社員はみな、小さな子供を持っています。
子供が熱を出して、保育所に迎えに行かなければならないとか、ある朝、子どもの調子が悪く病院に駆け込まなければならないとか、いろんな事情が出てきます。
そういったときに、お互いが迷惑をこうむらないよう、常に仕事を共有しよう。
また、休みたいときに、気軽に休むことができるよう、どちらかが休んでも問題ないようにしておこう。
こういう動機にフォーカスすると、がぜん動きが変わります。

 

会社という場所は、上司からしてみれば、部下はその命令には従ってあたりまえと考えがちです。
たしかにそうであると言える一方、やりたくないこと、面倒なこと、今すぐ必要でないことはどんどん後回しにされがちです。
それを「口うるさく言う」ことで従わせようとすると、「口うるさく言い続ける」必要が出てきます。
それが上司の仕事か、と言えば多分違うでしょう。

社員を方向付け、自らそこへ向かってもらうのが、上司の役目ではないかと思います。
そのためには、社員が自然と共感できる動機が結構大事なのではないでしょうか。
もちろん、休むために仕事を共有しよう!というのが素晴らしい方法とは言いません。
しかし大事なのは、相手がもっている価値観をうまく活用することで、人は動くという原理を意識するということ。
無理やり自分や会社に合わせるというより、彼らがもつ価値観を引き出すとでもいうのでしょうか。

やらせる、ではなく、やりたいと思わせる。
そんなマネジメントができるようになると、かなり軽い労力で活気あふれる会社が作りやすくなるのではないでしょうか。

 

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