仕事を自分で覚えろと言われ、間違えると叱られる環境を後継者はどうとらえるか?

たまたまこんなニュースに目が留まりました。

「仕事は見て覚えろと言われ、間違えると怒鳴られる」 造園業者が「お庭のカットモデル」で経験積ませ”若者の職人離れ”防ぐ

思わず苦笑してしまいましたが、私と同年代の人たちは経験があるんじゃないでしょうか。
俺の背中を見て学べ、と言われた経験が。

その背中には、何も書いてないじゃないか!とツッコみたくなった若き日が懐かしい(笑)

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とくに、職人の世界では多いと思います。
仕事は教わるものではなく、盗むもの、的話が。
しかし、間違えばこっぴどく叱られる。
じゃあ、叱られない方法教えろよ。
そう毒づきたくもなります。

なりたくてなった職種だったり、
他に選択肢がなかった時代は耐えるしかない。
そうやって成長していくわけです。
まさに昭和の文化なのだと思います。

 

ただ、この「盗め」という方法が悪なのか?といえば、
今ならその効用もよくわかります。
どういうことかというと、
考えなくてはならないシチュエーションを強制的に作り出している
ということではないかと思うのです。

マニュアル化された仕事ばかりをやっていたとします。
そこに「考えて工夫する」というステップは入り込む余地がありません。
しかし、この職人気質な部下の育成方法は、ちゃんと真似しているつもりでも、叱られてしまう。

上司と一体何が違うのか?ということを考えて試してみないことには、永遠に叱られる。
人は苦痛を避けたい生き物ですから、叱られないために頭の中はフル回転。
そうやって、表面的な技術だけではなく、困った時にきちんと自分の頭で考える癖がつくんだと思います。

だから応用も効くし、今まで遭遇したことのないシチュエーションにも対応できる。
地頭を鍛える過程というのが、この職人的指導法なのではないかと私は思っています。
だから真っ向反対を唱えるつもりはないんです。

 

しかし、平成も終わろうとするこの時代。
一つの技術を数十年かけて学ぶというぜいたくはそうそう許されないほど変化が激しくなってきました。
もちろんそれでも、職人的指導法で身についた応用力や、考える力は役に立つ可能性は高いと思います。
一方で、長い間一つのことを集中して見てきた癖は逆に対極を見て取るにはちょっとばかり不都合です。

今の時代は、スピードと、考えさせるという相いれないものをうまくミックスさせる工夫が必要なのだと思います。
だからあえて、一見仕事とはかかわりのないような組織学習を目的とした時間をとってみたり、そもそも組織の在り方を「常に自分事として考えなければならない」ような形にしたりする必要に迫られているのかもしれません。
特に、命令→実行というロボットのような組織がだんだんとやりにくくなっている背景にはそんな要素もあるのかもしれません。

 

おそらく、皆さんの会社における先代は、この職人方式の人である可能性が高いと思います。
時々見かけるのが、自分が先代から受けた教育が”職人方式”だったからと言って、自分の部下にもそう接するというパターン。
あまりに芸がなさすぎですね。
せっかくなので、一工夫入れてみませんか。
この記事の方が、新たなモデルを提案しているように・・・。

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