会社の売上を上げられると後継者の悩みは晴れるのか?

いろんなセミナーに行くと、後継者、二代目社長が結構いらっしゃっています。
前向きに学ぶ姿勢は素晴らしいですね。
しかし、それで悩みが晴れるか?といえば別物の話だと思います。

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マーケティング、マネジメント、自己啓発、ビジネススキル・・・
私も一時期いろんなセミナーに参加しました。
そういった場で出会う人は、だいたい30歳代~40歳代の方々。
その多くは、後継者だったり、二代目社長だったりします。

私を含めて、彼らの解決したい問題は、「会社を良くしたい」ということ。
毎日、注文のメールや電話が鳴り止まない。
社員はみんな集中して目標に向かっている。
そしてみんなの顔には笑顔がある。

きっとそんなことを夢見ているんだと思います。
もちろん、私を含めて(苦笑)

 

それは健全な望みだと思うのですが、じゃあそれが実現できれば後継者のモヤモヤはなくなるのでしょうか。
ある経営者は、親から引き継いだ会社をずいぶん大きくしました。
小さな会社を、全国に名前が知れ渡るくらいに拡大しました。
しかし、いつもどこか寂しげです。

彼は言います。
「親の会社を引き継いで、それなりに会社を成長させたつもりです。
これまで必死にやってきました。
けっか、それなりに満足するところまで行ったのですが、
何かが足りない気がするんです」

それはなぜでしょう?

 

もしそんな状況だとしたら、会社を良くしたい、大きくしたい、成長させたい、という思いの根源を振り返ってみてください。
なぜ、そうしたいと感じたのかを。
「そんなのあたりまえだろ」というのは無しです。
そこで思考停止になってしまいます。

ところで、サラリーマンが、「出世のために、仕事を頑張ります」と言ったらどう感じるでしょうか?
人それぞれだとは思いますが、なんだかあんまり美しい感じじゃないですよね。
後継者が、「自分の名誉のために、会社を発展させます」というのも似たニュアンスがあるように感じます。

たぶんその根本的な動機のところがズレてると、表面上上手くいってもなかなか気持ちが安らがないんじゃないでしょうか。
モヤモヤの原因は、本当の自分の達成したいこととはズレている動機で動いてることにあるんだと思います。

 

もちろん、会社の運営に最善を尽くすことは大事です。
それをやりながら、なぜそうしたいのか?
ということを少し振り返る時間をもってみてはいかがでしょうか?

私の場合はこんな感じでした。
まずは世間に認められたかったんです。
しかし、世間の人は私にそんなに関心を持っていないわけです。
そこでメーカーに認められたかったのかも、と思いました。
これは収入に直結するので、リアリティがあります。
しかし、それがだんだんとしんどくなってきます。

もしかしたら、同業他社に認められたいのかも、と思い始めました。
まあ競争させられているから、さもありなん、という感じではありますがその不毛さを実感しました。
そうやって掘り下げていくと、結局は親に認められたかった事に気づきました。
世間、メーカー、同業他社、その他の関係者に認められることで、親が自分を認めるだろうという気持ちが根っこにありました。

しんどさの原因は、ここだったんです。
認められたいけど、認められた気がしない。
なにしろ、親は引退しない(つまり「任せるに足らないという評価をされている」と感じていた)という現実があるのですから。
もちろん親にしてみれば、仕事を失うことへの寂しさ、という別の理由が大きいのですが、起こっている事実だけを見ると無意識に掃海そう解してしまう傾向はあるのではないでしょうか。

いずれにせよ、自分の評価を自分以外の他者にゆだねている事こそが、モヤモヤの原因だったことに気づくまでにはずいぶんと時間がかかりました。
そこを脱すると、いろんなことが変わります。
人によっては、人生の到達地点を再設定する方もいるかもしれません。
そういう意味では「劇薬」なのですが、なぜ?を追求する必要を感じるときは誰しもあるのではないかと思います。
ちょうど年末年始には、少しの間テレビを消してそんなことを考える時間をとってみてはいかがでしょうか?

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